前の記事でも書いたとおり、
結果として、
変動金利・固定金利のどちらを選べば有利かは、
住宅ローンを返し終わった後でないとわかりません。
でも、
こういうパターンの場合は、こちらのほうが有利になりがち、
といった傾向はあります。
思いつくパターンを書いてみます。
1.繰上返済が多くなりそうな場合は、変動金利のほうが有利
長期的に見れば、
金利水準は上昇傾向にあると考えて、
間違いないと思います。
※長期的=10年とか20年スパンの話です。
ですから、
その傾向を織り込んで
(=金利が多少上がっても金融機関が損をしないように)、
固定金利の設定水準は、
現状の金利水準に比べて、高い目に設定されています。
例えば、
今、変動金利で借りれば、1%以下の利率も珍しくはありませんが、
35年固定金利だと、安くても1.73%が相場のようです。
(2014年6月11日時点)
ですから、
借入者(=あなた)から見れば、
借りてしばらくの間は、
固定金利で借り入れをするほうが明らかに損なわけです。
でも、なぜ、固定金利で借り入れる気になるのか、というと、
将来、利率が高くなった場合に、
固定金利で借り入れをしたほうが有利になる可能性
が当初の「損」を補って余りある、と判断するからこそ、
当初の「損」を我慢できるわけです。
さて。ここで。
仮に、
がんがん、繰上返済をするとしたら、
どうなるでしょうか?
繰上返済に伴い、元本が減ります。
すると、
多少利率が変わっても、
利息額は、大きくは、変わらなくなります。
結局、
固定金利のメリットは、どんどん薄れていきます。
具体例として、
かなり極端な事例を考えてみます。
今年、住宅ローンを借りたが、
来年、住宅ローンを一括返済してしまった、
というような場合を考えてみてください。
明らかに、変動金利のほうが有利そうですよね?
このような感じで、
繰上返済を、多額に行う場合には、
変動金利を借りておく方が得になる傾向はあると思います。
また、
同じ理由で、
短期間で、住宅の売却をする場合も、
変動金利を借りるほうが有利になると思います。
というのは、
多くの場合、
住宅の売却をしたら、ローンを一括返済することになるでしょうから、
実質的に、繰り上げ返済をしているのと変わらなくなるからです。
ということで、
(当初の借入期間よりも)
短期間に住宅ローンを返済する見込みがある場合には、
変動金利を選択したほうが、
結果として有利になるケースは多いと思います。