法人税をたくさん払うと節税になる場合もある | 起業・創業支援-東京都の公認会計士・税理士@渋谷区・新宿区

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今年も法人税なんか払いたくないから、
役員報酬を見込利益とほとんど同じに設定しよう。


・・・


ヤッター!!


利益も当初の見込み通り。

今年も法人税払わないでもいいんだー

うーん、我ながら節税上手(^^)。


・・・


実は、これだと、損をしてしまうケースがあります。

むしろ、法人税をある程度払ってしまうほうが、結果として税負担が減ることがあります。



例えば、役員一人の会社で、2009年3月期の役員報酬を引く前の利益が1,500万円の場合。

役員報酬を年間1,500万円(法人の利益は0円)に設定すると
法人の税金  7万円
個人の税金 340万円
347万円

ところが、役員報酬を年間900万円(法人の利益は600万円)に設定すると

法人の税金  165万円
個人の税金 132万円
297万円
 

比べてみればわかるように、法人に利益を残して、法人で税金を払った方が50万円も税金が安く済んでしまいます。


※所得控除の額が110万円(基礎控除38万円+その他の控除72万円)
  対象期間は2010年3月期を前提としています。




50万円あれば

余裕で海外旅行に行けますね。

車の頭金にもなりそうです。

会社の規模によっては顧問税理士も雇えちゃいます。


・・・まあ、使い道はどうあれ、それだけのお金が浮く、ということです。



で、なんで、こんなことが起きてしまうのか?

理由は、法人税の減税です。


今後2年間、法人税率が軽減される結果、個人の税率が相対的に高くなってしまうのです。



今までは、なんとなく法人の利益を0にすれば、有利な結果になることが多かったかもしれません。

でも、実際には、上の計算結果でもわかるように、単純に、法人の利益を0にすれば税負担が減るわけではありません。

税負担を減らしたいのならば、役員報酬の額について、事前に、しっかりとシミュレーションをしてください。


ひょっとしたら、あなたの会社も、役員報酬を思い切って下げて法人税を払ったほうが、税金が安くなるのかもしれませんよ。

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