俳人ホーム -31ページ目

<放夢 11月の俳句①>

駅伝のランナーになった気分です。
しっかり次にバトンタッチできればいいんですが・・・
不安をかかえながら
「11月の俳句」をスタートしたいと思います。

突然に絵師が現れ秋染まる

幼な子の手形が浮かぶ秋の空

ひと葉ごと その気を問うか薄紅葉


この3連休に用事があって
目黒雅娘叙園に行きました。
庭がとても綺麗で
紅葉が始まっていました。
関西はもう少し後かもしれませんが。
そんなことで以上のような句になりました。
第一コーナー終了です。

<三重丸 今週の俳句⑤>

光居放夢さんが、今週も10月だと言い張るので

もう1回出させていただきます。

〈東京・虫の四季〉

好きな蝶が落ちている

じじじじじと空蝉鳴きやまぬ夜

知らない虫が鳴く知らない木の上の方

1月の東京上空に蚊を放つ

<三重丸  今週の俳句④>

零仁さんの壮行句会、楽しゅうございました。
道頓堀さん、幹事ありがとうございました。

さて、早くも三重丸も最終週、愚作3つお届けします。
よろしく茶々いれてください。

〈東京の冬〉

青いリボン捨てられぬ聖夜かな

引っ越した隣の部屋がなまぬるい

冬日射す佐藤錠蔵とみちの家



※予告/11月の担当俳人は、いよいよ光居放夢さんの登場です。
よろしくお願いします。

<三重丸 10月の俳句③>

3週目です。
今週は、零仁さんの壮行句会もあるので
皆様、なにかとお忙しいでしょうが、
ご指導・ご意見・ご賞賛よろしくお願いします。
「自解」するとボロクソに言われるので、
黙っておきます。

〈東京の秋〉
京急に流れる人となり秋再び

朝月夜クレーンが吊りし鉄うなぎ

ミステリーの夢より起きて桃を剥く

<三重丸 10月の俳句②>

さて、第2週。
先週、すなおな句なんて言われたので
ちょっとひねくれたのを。

〈東京の夏〉

夕化粧二十面相ひそむ納屋

花火潰え火薬匂う子らの爪

ノアノアの格好で札を読む君

(自解)
1句目:夕化粧はおしろいばなの別称、道頓堀さんの句に影響されて。
2句目:いつまでも夜遊びしていたい子供。火遊びは犯罪の匂いがする。
3句目:ノアノアはゴーギャンの絵の題名から。裸で腹ばいの格好。

<三重丸 10月の俳句①>

こんにちは。
10月の担当を拝命いたしました井上三重丸です。
たかし、毒掃丸両巨匠のお膝元に居ながら
俳句のこと何にも解っていないド素人です。

さて、東京に転勤してきてこの10月で丸2年。
情緒もくそもない品川のはずれに単身蟄居しております。
なので、東京の1年をテーマにスケッチしてみました。
一ヵ月何卒よろしくお願いします。

〈東京の春〉
 ユリカモメくるり回って春のお台場

 メトロから上りし空に花水木

 二階屋に届くいちぢく乳首ほど

<道頓堀 9月の俳句④>

やっと9月第4週(最終週)です。
10月は三重丸さんと言う事で
めでたし、めでたし。

雀鳴く稲穂がでたか歩がとまる

蝉が鳴く虫が鳴く朝6時

4週に渡りなんとか続ける事が出来ました。
句の良し悪しは別にして、完走できたのが
よかった。頂いたコメントもよかった。終わり。

<道頓堀 今週の俳句③>

台風一過、随分と秋らしくなりましたね。
と言いたいところですが、大きな爪あとを残し
おまけに、ちょっと夏に戻ったような気温です。
(大阪は特に暑いなぁ)

 虫が鳴く夏の終わりに歯がうずく
虫と歯で虫歯、あきませんか?

 夕闇に危うい色香白粉花
 遣り水の頬をなでる風やさし白粉花

今、おしろい花をよく見かけます。
花のあとに黒い丸い実がなり、その中に
白い粉が入っており、よくつぶしたものです。
花はピンクと白が多いです。

9月の句も来週で終わりとなります。
10月は<三重丸>さん、つまり
井上さん如何でしょうか。
お願い致します

<道頓堀 9月の俳句②>

寄る年波でしょうか、体力、気力の衰えにはつらいものが有りますね。
夏の疲れもあるのでしょうが、何か元気が足らないのです。
そこで、尻にムチを入れて秋に突入と行きましょう。

海に入る衰えし身体よ入道雲よ
干上がった溜池に鯉なく杭残る

<道頓堀 9月の俳句①>

まだまだ残暑が厳しいですが、
朝夕は随分涼しくなり、
嬉しくもまた去り行く夏にちょっぴり寂しを感じているのは、
小生だけでしょうか。
(そんなもん忙しゅうて感じてる暇なんかないわ、と言う声が聞こえてくるといいんやけど・・・)。
お盆を過ぎてから学生時代の友人達と箱根に行ってきました。
還暦を過ぎてから、せめて一年に一度は会おうと言うことになり、
今年で二回目です。

このブログの9月の当番は安井と、
前月担当の陽太さんから引継ぎ、こまりながらも、とりあえず箱根の句を・・・。

にごり湯も友と澄みたる強羅の夏

草匂う友とかけ出す箱根路を