映画『新根室プロレス物語』(3/16 ジャック&ベティ)観に行って来ました。 | 黒猫マークの宅配便のブログ 「じんせいかくえきていしゃ」(since 2006,10,17)

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携帯嫌い・飲んだくれ・アニメ・ゲーム・コスプレ・プロレス・舞台・歴史好きのオタのブログ。

2006年に、地元である北海道根室で旗揚げされた社会人アマチュアプロレス団体の

『新根室プロレス』

(しんねむろプロレス。New Nemuro Pro-Wrestling)

の代表だった、サムソン宮本さん(2020年没。享年55歳)と同団体の13年間ににスポットを当てた、北海道文化放送(uhb)制作のテレビドキュメント作品
『ノンフィクション北海道「無理しない ケガしない 明日も仕事 〜新根室プロレス物語〜」』
(2021年12月19日、北海道文化放送にてオンエア)

は、プロレスを扱った作品としては異例のロングラン上映を続けています。

(2024年3月16日現在)

 

今年1月2日(月)に

『ポレポレ東中野』

で公開!

 

北海道の札幌市にある

『シアターキノ』

でも1月6日(土)から公開され、多くの皆さんに感動を与え続けています。

 

我が地元神奈川県でも、

・ジャック&ベティ(3月9日~22日)

・あつぎのえいがかんkiki(3月22日~終映日未定)

以上2館での公開となっていて、全国で順次公開される事になっています。


当ブログ管理人も、神奈川県内での上映初日となる3月9日に、横浜にあるジャック&ベティで鑑賞させて頂きました。

その時の感想らしきものは、以下の記事でご紹介させて頂いています。

映画『新根室プロレス物語』(3/9 ジャック&ベティ)観に行って来ました。

https://ameblo.jp/haigorei/entry-12843662425.html

 

今回、2週目の上映初日となる3月16日(土)の上映回も観に行って来ました。

 

こちらの記事では、主に終映後のトークイベントのレポについてのご報告になります。

予めご了承ください。

 

また、これからご覧になる方の為に予めお断りですが…。

若干のネタバレは有ると思われますので、

「何も知らずに作品を観たい!」

とお考えの皆さんは、以下をスルーして頂いて、ご自身が作品をご覧になった後に、当ブログの記事をご覧頂ければ幸いです。

 

『無理しない ケガしない 明日も仕事! 新根室プロレス物語』 
キャスト - サムソン宮本、オッサンタイガー、TOMOYA、MCマーシー、ねね様、アンドレザ・ジャイアントパンダ 他
語り - 安田顕
監督 - 湊寛
プロデューサー - 吉岡史幸
取材・編集 - 堀威
撮影 - 芦崎秀樹・目黒悦男
音楽 - 阿南亮子 
ナレーション - 柴田平美(北海道文化放送アナウンサー) 
Special thanks - 北海道根室市 
特別協賛 - 大地みらい信用金庫・一般財団法人大地みらい基金 
後援 - 北海道新聞社 
配給 - 太秦
公開日 - 2024年1月2日(火)…ポレポレ東中野(東京都)

 

プロレスを扱う作品は、これまで数多く制作されて来ました。

しかし、ドキュメンタリー作品は意外と少ないです。

 

デスマッチファイター・葛西純(プロレスリング・FREEDOMS所属)を追った、

『狂猿』

(2021年5月28日公開。)

 

アントニオ猪木に影響を受けた様々なジャンルの人物が猪木を語るドキュメンタリーパート、ファン視点のドラマパート、貴重なアーカイブ映像で綴った

『アントニオ猪木を探して』

(2023年10月6日公開。)

 

以上2作品位でしょうか?

 

当ブログ管理人は、池袋のシネマ・ロサで上映された

『狂猿』

を観にいきました。

 

ドキュメンタリー作品としては最高な作品でした。

ただ、葛西純さんはデスマッチファイターなので、どうしても流血する場面が作品にあります。

それもあって、なかなかご家族連れで観に行くのが難しかったのかも知れません。

 

また、

『アントニオ猪木を探して』

は上映館も多く、ご覧になった方も多かったでしょう。

しかし、ネットでの評判を見る限りでは微妙な感じだったので、観に行くのを躊躇っているうちに上映期間が終了してしまったと言う…。

自分のような方も、もしかしたらいらっしゃったのかも知れません。

 

長期間にわたっての上映とはならなかったようです…。

 

しかし、映画

『無理しない ケガしない 明日も仕事 〜新根室プロレス物語〜』

(以下、『新根室プロレス物語』とご紹介させて頂きます。)

は、既に公開開始から3か月以上が経過したものの、まだまだ全国各地での上映を続けています。

 

これは、本作が北海道文化放送が制作されたドキュメンタリー番組を基に制作されていると言う事が大きいかと思います。

 
テレビ番組は、老若男女を問わず、大勢の方がご覧になります。

しかも、限られた時間内で、視聴者の方に作り手が込めたメッセージ等を伝えねばなりません。

 

そのため、コアなプロレスファンでなければ分からないような話題を扱うのではなく…。

 

「誰にでも分かり、メッセージが伝わる作品。」

である必要があるのではないかと個人的には考えています。

 

この

『新根室プロレス物語』

は、サムソン宮本さんご本人や、同団体のレスラーへのインタビューや試合映像などで紹介されています。

しかも、新根室プロレスを知らない方にも分かり易く、映像で紹介して下さっているので、ここまでのロングランを続けて来られているのでしょう。

 

また、リピーターの方も確実に増えているようでして…。

 

前回同様に当方の推しの佐野直選手のTシャツを着て行ったからかも知れませんが…。

 

「昨日(15日)も観に来たんですよ!」

と言う若い女性の方から声をかけて頂いたりしました。

 

実際…。

ジャック&ベティでの2週目の上映となる16日からは、上映時間が2時間程繰り上がった12:15からの開映となったにもかかわらず、9日よりもお客さんが増えていました。

 

映画館の大きなスクリーンと素晴らしい音響装置などの環境で観なければ、伝わらない事…。

見逃してしまう事が多々あります。

 

それを確かめる為に再度上映館に行って、その作品の魅力にはまって、何度も通うようになると言う…。

この作品には、ご覧になった方を引き付ける魅力がたっぷりと詰まっていると思います。

 

終映後、トークイベントが行われる事になっていました。

 

登壇者は、

・鈴木健.txt(表現ジャンル編集ライター)

・アブドーラ・小林(大日本プロレス)

以上のお二人だったのですが…。

 

鈴木健.txtさんのみが登壇されました。

 

聴けば、アブドーラ・小林さんは遅刻との事で、鈴木健.txtさんのLINEに

「会場にタクシーで向かっている。」

と言うメッセージが送られて来た由…。

 

鈴木健.txtさんによると、

「アブドーラ・小林さんのお店が近くにあるので、オファーしたんですが…。(汗)」

との事だったのですが、ご本人がおいでになるまで急遽質問コーナーに突入しました。

 

最初の質問は、何と自分にふられました!

(先週同様、佐野直Tシャツ着て最前列に座っていたら、それは目立ちますよね…。)

 

まぁ、

「来るな!」

と言う予感はしていたのですが、実際にご指名を受けると、

「何を質問したら良いのか?」

しばし悩しました。

 

でも、自分はサムソン宮本さんの没後に新根室プロレスの事を知ったので、

「自分はサムソン宮本さんにお会いした事が無かったのですが、どんな方でしたか?」

と言う趣旨のご質問をさせて頂きました。

 

「もっと他にもお聞きしたい事が有っただろう!」

と、帰りの電車の中で思ったりもしたのですが…。

 

それはさておき!

 

鈴木健.txtさんによると、

「飄々としていました。」

との事でした。

 

また、2019年10月13日新木場大会後の12月。

根室の納沙布岬で行われた非公式試合のエピソードについてお話しして下さいました。

 

鈴木健.txtさんによると、

「(サムソン宮本)会長がやる事だから。」

と言う理由で、早朝の納沙布岬での試合を敢行!

「(鈴木健.txtさんが)終了後、ホテルで寝てしまう程だったのに…。」

選手の皆さんが、それぞれの仕事に向かわれたので、驚かれたようでした。

 

年に1回刊行される、週刊プロレスの選手名鑑と同じ大きさと紙質(左綴じと右綴じの差は有り。)で、現在の所属選手や、ナレーションを担当された安田顕さん他のインタビューや取材・編集を担当された堀威さんの取材メモなど…。

読み物としても大変すばらしい、内容充実の1冊となっている、

『新根室プロレス物語』

のパンフ(1,000円)を、是非皆さんにもお手に取って頂きたい所です。

特に、今回のトークイベントの踏み込んだ内容については、時間の制約上殆ど語られませんでした。

 

しかし、劇場パンフ内に掲載されている鈴木健.txtさんの素晴らしいコラムで、詳しく紹介されていますので、そちらをご覧頂ければと思います。


また、新木場大会で鈴木健.txtさんが場内での実況解説に参加されていた事についてもご質問が有りました。

 

初回の2019年10月大会の時の経緯についてお話しして下さったのですが…。

大会当日にサムソン宮本さんから

「解説をやって下さい。」

とお話しがあったそうです。

 

鈴木健.txtさんのお話しだと…。

解説をするとなると、

「この選手には、こんな特徴がある。」

と言う資料を作らねば、しっかりした解説は出来ない事。

また、新根室プロレスでは、既にMCマーシーさんとねね様との実況解説が行われていて、その世界観が確立されているので、ご自身が加わる事で、それらが壊されてしまうのではないか?

それらのお考えもあって、サムソン宮本さんにお断わりの意思を伝えられたそうです。

 

しかし、

「どうしてもお願いしたい!」

と言うサムソン宮本さんからのお話しがあって、引き受けて下さったとの事でした。

 

この直後、突如場内に入場テーマ曲が流れ、アブドーラ・小林さんがジャック&ベティに見参!

この時点で残り時間7分!

 

この日は、アブドーラ・小林さんが所属する

『大日本プロレス』

の旗揚げ記念日で、29周年を迎えられた日でもありました。

(1995年3月16日に横浜文化体育館にて旗揚げ。)

 

その為、

「大事な日なのに…。」

と、盛んにつっこまれていたアブドーラ・小林さんでありました。

 

上映館のジャック&ベティから、アブドーラ・小林さんのお店、

『アブドーラ・小林酒場』

まで、徒歩数分と言う場所にあるのでオファーしたのにと言う鈴木健.txtさんからのお話しに、

「自宅で映画を観ていた!」

との事でした。

 

13時集合だったものを、

「14時集合!」

と勘違いされていた由。

 

さらに、会場から離れていたご自宅からタクシーで向かわれていたものの、渋滞に巻き込まれて遅れていたとの事でしたが…。

兎も角。

間に合って良かったです…。(笑)

 

実は、新根室プロレスが全国区で注目されるようになったのは、アンドレザ・ジャイアントのデビュー戦の映像をアブドーラ・小林さんがご覧になった事がきっかけとの事でした。

同映像は2017年にYouTubeで公開され、同年10月4日の大日本プロレス釧路大会で対戦が実現したのですが、これ以降プロも注目する存在になっていったそうです。

 

「だからか!」

と納得したのが、サムソン宮本さんが難病・平滑筋肉腫と診断されて、2019年9月団体解散を発表後に行われた10月13日

『新根室プロレス新木場大会』

の映像でした。

 

文字通りの超満員となった新木場1st RINGの客席のそこかしこに、自分の友人知人恩人の数々の顔があったのですが…。

中に、

「あんた、本物のプロやろ!」

と言う方もご覧になっていて、

「プロをも引き付ける魅力が有るのか!」

と驚いたのですが、その理由が分かりました。

 

そして、3月9日・10日(現地時間)にアメリカで行われたGCW Atlantic City大会にアブドーラ・小林さんが参戦された際、映画

『新根室プロレス物語』

のTシャツを着て行かれたとの事で、そのお話しが有りました。

 

「サムソン宮本さんがやりたかったアメリカ進出を、サムソンさんの代わりに実現させたい!」

「GCWにアブドーラ・小林vsアンドレザジャイアントパンダを持っていきたい。」

と言う強い思いからだったそうです。

 

現段階では、まだ反応は薄いようですが…。

実現する日は、そう遠くない将来にやって来るのではないかと、個人的には思っています。

 

さらに、鈴木健.txtさんが、

「この『新根室プロレス物語』は、現時点(2024年3月16日現在)で『アントニオ猪木を探して』より上映期間が長い。」

と仰った事に対し、アブドーラ・小林さんが

「葛西純の『狂猿』よりも長いの?」

と質問され、

「長いはずです。」

と返された場面が有ったのですが…。

 

横浜のジャック&ベティでは、22日(金)までが上映期間となっています。

しかし、あつぎのえいがかんkikiでの上映が同日から始まります。

(終映日未定)

 

さらに、5月からの公開が発表されている映画館もありますので、この記録はまだまだ伸びそうです。

 

アブドーラ・小林さんが会場入りされてから、あっという間に時間が過ぎ…。

トークイベント終了の時間が来ました。

 

最後は、アブドーラ・小林さんの

「無理しない ケガしない 明日も仕事!」

「新根室プロレス物語、愛してまーす!」

のコールで幕となりました。

 

サムソン宮本さんの

「大人になっても好きな事を全力でやる行動力。」

「周りの人を楽しませようとする気持ち。」

は、映画をご覧になったジャック&ベティのお客さんにも受け入れられ、感動の嵐を巻き起こしました。

 

しかし、こうして映像作品として形にして頂かなければ、サムソン宮本さんの功績と、新根室プロレスと選手の皆さんの事を知らないまま一生を終えていたかも知れません。

 

新根室プロレスと選手の皆さんをはじめとして…。

 

本作の基となるドキュメンタリー番組を制作して下さった北海道文化放送さん。

監督の湊寛さんや、語りを担当された安田顕さん。

配給をして下さった太秦さん他、出演者・関係者の皆さん。

 

そして、新根室プロレスを応援して下さった全ての皆さんに、この場をお借りして御礼申し上げます。

 

まだ未見だと言う皆さんは、お近くに上映館が有る場合はぜひ足をお運び頂ければと思います。

 

全米だけじゃなく!

世界中が感動して涙腺大決壊する(であろう)ラストシーンが観られますよ!

(管理人個人の感想ですが…。)

 

 

映画の上映館などの情報につきましては、以下の公式サイトをご覧ください。

 

・映画『新根室プロレス物語』公式サイト

 http://new-nemuro-pro-wrestling-movie.com/ 

 

  予告編はこちら!

 

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