●1● http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110323-OYT1T00078.htm


保安院検査官、原発から1週間離れていた


.福島原発


東京電力福島第一原子力発電所の事故に絡み、経済産業省原子力安全・保安院の検査官が事故発生後に約1週間、同原発を離れていたことが分かった。


西山英彦審議官は22日の記者会見で、一時撤退した理由について「安全性に問題があり、人間が暮らすには不便が多かった」と述べた。


検査官は各地の原発に赴いて、原発の運営を監督している。保安院によると、今回の事故では検査官7人が同原発で業務に当たっていたが、15日に現地本部が福島県庁に移った際、ともに県庁へ移動。22日に、検査官2人が同原発内の施設に戻った。


西山審議官は、「食料をどう運ぶかという問題もある。組織的な後方支援体制が取れなかった」と説明。「最前線で実態を見ずに東電側にアドバイスできるのか」と問われると、「そこは選択の問題。色んな困難を考えて当時は出たが、再配置した」と答えた。 (2011年3月23日01時34分 読売新聞)




●2● http://www.nisa.meti.go.jp/genshiryoku/epitome/gaiyo.html


安全保安院の行動規範


NISAは、エネルギー施設や産業活動の安全を守り、万一の事態に的確に対応するため、

1.「強い使命感」
2.「科学的・合理的な判断」
3.「業務執行の透明性」
4.「中立性・公正性」

の四つを行動規範としています。


安全保安院の存在価値である「強い使命感」も「業務執行の透明性」もない。こんな組織に存在意味は見出せない。


●3●総理官邸への意見を出そう
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html


さっき出しました。彼らの即刻処分と、そもそもそんな組織は要らないと・・・。


チェルノブイリで5年半の医療従事経験を持つ

松本市長 菅谷昭(すげのやあきら)氏


① 「政府はきちんと内部被曝のことを伝えるべき」



http://chitekizaisan.blog28.fc2.com/blog-entry-2566.html



* ↑内部被曝に関する話は、記者会見開始後15分程度。

   



② プロジェクトX 挑戦者たち チェルノブイリの傷 奇跡のメス



  http://www.youtube.com/watch?v=cJu-rU4-Xyk&feature=related



松本市長プロフィール


菅谷 昭  (すげのや あきら)

http://www.city.matsumoto.nagano.jp/aramasi/sityo/puro/index.html

★ 生年月日 昭和18年11月22日生
★ 出身地 長野県千曲市稲荷山
★ 住所 長野県松本市蟻ヶ崎
  経 歴

昭和43年    信州大学医学部 卒業
          聖路加国際病院(東京)にて外科研修
昭和46年    信州大学医学部第2外科学教室 入局
昭和51年    トロント大学(カナダ)留学(甲状腺疾患の基礎研究)
昭和53年    帰国
昭和57年    信州大学医学部第2外科 講師昇任
平成 5年    信州大学医学部第2外科 助教授昇任
平成 7年12月 信州大学医学部第2外科 退職
平成3年3月から、松本市のNGO グループによるチェルノブイリ原発事故の医療支援活動に参加。汚染地域における小児甲状腺検診をはじめとし現地に7 回入り、支援活動を継続。

平成 8年 1月 べラルーシ共和国に渡り、首都ミンスクの国立甲状腺がんセンターにて小児甲状腺がんの外科治療を中心に、医療支援活動に従事。
平成11年 6月 高度汚染地ゴメリ州に移り、州立がんセンターで支援活動を継続。
平成12年12月 チェルノブイリ原発から90kmにあるゴメリ州モーズリ市に転居。現地事務局を拠点に支援活動を継続。
平成13年 6月 べラルーシ共和国での5 年半に及ぶ長期滞在を終え帰国。
平成13年12月 長野県衛生部医務課医監として採用
平成14年 4月 長野県衛生部長 就任
平成16年 2月 長野県衛生部長 退職
平成16年 3月 松本市長
 
○ フランシスコ・スカリナー勲章(べラルーシ共和国 国家最高勲章)【2000年】
○ 医療功労者賞く読売新聞主催)【2000年】
○ 吉川英治文化賞(吉川英治国民文化振興会主催)【2001年】
○ 2001 年度シチズン・オブ・ザ・イヤー(シチズン時計株式会社主催)【2002年】
○ 著書に『チェルノブイリ診療記』、『チェルノブイリいのちの記録』(いずれも晶文社)、『ぼくとチェルノブイリのこどもたちの5年間』(ポプラ社)、『真っ当な生き方のススメ』(岳陽舎)がある。




以下に2人の見解を並べてみる。





① 吉田氏の見解


放射能検出の生鮮品「影響ないレベル」 専門家、過剰反応戒める


http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110319/dst11031923060121-n1.htm

2011.3.19 23:04


 設定された放射能の暫定基準値を超える放射能が19日、生鮮品から検出された。専門家からは、「仮に出荷され、口に入ったとしても、人体に全く影響のない数値」として、過剰な反応をしないよう呼びかける声があがっている。


 厚生労働省の発表では今回検出された放射性物質で最も高かったのは、茨城県高萩市のホウレンソウから検出されたヨウ素で、1キロあたり1万5020ベクレル。

 放射線医学総合研究所(千葉市)の吉田聡・環境放射線影響研究グループリーダーによると、このホウレンソウの数値を人体への影響を示す単位である「シーベルト」に換算した場合、0・24ミリシーベルトになる。

 人体に影響があるのは一度に100ミリシーベルトを受けたときとされており、小鉢一人前のホウレンソウを100グラムと仮定すると、今回のホウレンソウは4200人分を口にしないと人体に影響を及ぼさない計算になる。
 吉田リーダーは「妊婦や子供など、放射性物質の影響が大きいとされる人たちについても、摂取しても問題がないレベルだ」と冷静な対応を呼び掛けている。

 同様に、ホウレンソウから検出されたセシウム524ベクレルを、シーベルトに換算すると0・0068ミリシーベルトになるという。吉田リーダーは「この程度が人体に入っても、まったく影響はないと考えていい」と話す。

 環境放射能・放射線に関する分析専門機関「日本分析センター」(同)の森本隆夫理事は「空から降ってきた放射性物質は、水で洗えば落とすことができる。水洗いをして食べれば、ほとんどが落ちてしまうだろう」と指摘。吉田リーダーは、「放射性物質がついているかもと気に病み、偏食になる方が体に悪い」と話している。





② 武田氏の見解



ほうれん草は食べられるか?


http://takedanet.com/2011/03/18_ba59.html


茨城県は2011年3月18日に福島県境に近い高萩市で採れたホウレンソウから、国が示した規制値の1キロあたり200ベクレルの約7.5倍にあたる1万5020ベクレルのヨウ素131を検出したと発表した。
福島第一原発から約100キロ離れたところにある.また同時に規制値を超す放射性セシウムも検出されたと報道された。

これに対して枝野官房長官は、「被曝量は胸部CTスキャン1回分の5分の1程度である」とし、「ただちに健康に影響を及ぼす数値ではない」と強調した。
官房長官は放射線の人体に対する影響の素人であるから、この後ろに専門家がいる千葉市の放射線医学総合研究所の環境放射線影響研究の専門家は「このホウレンソウの数値を人体への影響を示す単位である「シーベルト」に換算した場合、0・24ミリシーベルトになる。


人体に影響があるのは一度に100ミリシーベルトを受けたときとされており、小鉢1人前のホウレンソウを100グラムと仮定すると、今回のホウレンソウは4200人分を口にしないと人体に影響を及ぼさない計算になる。」

と発言している。


.さらに、この専門家は「妊婦や子供など、放射性物質の影響が大きいとされる人たちについても、摂取しても問題がないレベルだ」と言う。


本当は「ベクレル」とか「内部被曝」についてかなり丁寧に説明してからの方が良いのだが、ことは緊急を要するので、それらは後に説明することにしてここでは「汚染されたほうれん草を食べても大丈夫か」ということだけを説明する。
この専門家の言うことはムチャクチャである。おそらく国から研究費を丸抱えでもらっているので、国民を無視した発言をしていると考えられる。

まず、第1に放射性を持つ物質を食べた場合の健康への影響は詳しく調べられていて、この場合のヨウ素131のように放射線を出す元素(正確には同位体という)ごとに細かく決まっている。またそれらが1種類の時とか、2種類の時についての研究されている。
その上で、規制値が決まっている。この手のものは同位体の数が多いので、同位体毎に詳しい「別表」があり、それで専門家は接種して良い限度を決める
.
だから、規制値の7.5倍でも安全だなどという話は全くない。そうなると専門家は自分で決めた規制値を自分で否定する事になる。

次に、ほうれん草で内部被曝することと、1年に100ミリシーベルととは、人の健康に影響するのがまったく違う。
でも、ここではこの専門家の通りに、もしも一般の被曝と比較するならば、一般人の1年間の限度は1ミリシーベルトである。

この専門家が言っている100が1になるのだから、まったく違う具体的にはほうれん草を小鉢一杯、42回食べたら、1年間の規制値になる(小鉢1杯で100グラムは少し重いが)。つまり、このホウレンソウは1年に42回しか食べられない。


また、妊婦や子供についての内部被ばく量(限度)はハッキリ決まっていて、これも1年当たり1ミリで、こちらの方は単なる基準値ではなく、法律で定められている内部被ばく量の限度である。
従って、汚染されたホウレンソウの汚染度が少し高くなることがあり得る事を考えると、安全をみて1年に10回ぐらいに限定されるだろう。


放射線で汚れた農作物を捨てるというのは、それをつくった農家の人は断腸の思いだろう。また、経済的な損失も大きい。


でも、農作物に対する放射線で汚染されたものの規制値を決めた限りは、それを守るのが順当である。
また、医療行為の一つであるCTスキャン等と被曝量を比較するのは無意味で、いくら官房長官が素人と言っても政治家である国民の健康を守る見識がない。

すでにこの国の政府も専門家も、国民の健康を考えずに電力会社を助け、ひたすら「国民がじっと我慢して放射線物質で汚れたホウレンソウを食べ健康害すること」を望んでいるようだ。
当面、放射線で汚染された野菜は食べない方が良い。産地から出荷するのは「規制値以下のもので、良く水で洗浄して、汚染がとれることが分かっているもの」に限るべきだ。
消費者の防御としては、汚染野菜を買わないことしかない。仕方が無い。汚染しているのだから。

(平成23年3月20日 午後1時 執筆)

武田邦彦


1 そもそも、なぜ、被爆国に原発が導入されたのか?これを見てようやくわかった気がした。


原発導入のシナリオ ~冷戦下の対日原子力戦略~

(「現代史スクープドキュメント」NHK1994年放送)


http://video.google.com/videoplay?docid=-584388328765617134 #




2 福島第一原発3号機、プルサーマル導入に反対したばかりに冤罪にあった…


  佐藤栄佐久元福島県知事に緊急インタビュー(2011年3月20日)

  http://iwakamiyasumi.com/archives/7682



3 チェルノブイリに隣接するベラルーシでの甲状腺ガン実態


  http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Sgny-J.html


  チェルノブイリに隣接するベラルーシの国立甲状腺ガンセンターの調べでは、15歳未満の小児甲状腺ガン 

  は、事故前10年間(1975-1985)が7名。事故後10年間(1986-1996)が508名であり、NPOを通じて日本でも、 

  ベラルーシの子供たちの様子が伝えられていました。


4 原発労働者の被爆問題を取り上げたドキュメンタリー


   http://www.hiroburo.com/archives/51378805.html

  

  『隠された被曝労働~日本の原発労働者~』イギリスのドキュメンタリー番組(1995年放映)

   リポートは1937年生まれのフォトジャーナリスト、樋口健二氏による。