臼井由妃さんの本をこれまで何冊も読んだことがある方でも、この本にはきっと驚かれるでしょう。
私も、まずプロローグで驚きました。
「1年間、これだけで暮らす」と、ご本人によって決められたその「家計簿」に。
「えっ、まさか??」と引き込まれたかと思うと、最後まで読みふけってしまいました。時間を見つけては何度も読み、しっかり自分のものにしたいなと思っています。
それくらい、新たな発見と示唆に満ちているのです。
ご主人が残された3億円の借金。
途方に暮れる以外に、どうしたらいいか思いつきませんよね、普通なら。
ましてやそれを10年で返そうだなんて……よほどの収入と覚悟がなくては。
しかも、その完済も間近とのこと。
かといって、本書は単なる節約のテクニックだけを詰め込んだ本ではありません。
借金を返済するために無駄を慎みながらも、楽しくわくわくする気持ちを忘れない。
本当に必要とするものにはお金を惜しまない。
それは、臼井由妃さんご自身が、「余裕と豊かさに満ちている経営者であり、ビジネス作家でなければならない」と考えての「心地よい3 K(健康になる・環境に優しい・工夫をする)」を備えた「倹約」だから。
目標の先にある目的を見失わない。
心豊かに暮らす「賢約」の極意がたっぷりつまっているのです。
お金の使い方はもちろんのこと、生き方そのものを深く考えさせられる本。
心からおすすめです。
![]() | お金持ちはなぜ、靴をピカピカに磨くのか? 金運を鍛える「倹約」生活のルール 1,404円 Amazon |
■前田めぐる■