米国景気は減速していない | 経済あらかると

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 米国の景気指標、インフレ指標で市場は一喜一憂していますが、景気に関しては市場が期待しているほど減速していません。先にモルガン・チェースのJ.ダイモンCEOが米国経済は不況とインフレが同居するスタグフレーションになると警戒しましたが、景気は依然好調です。

 

 アトランタ連銀の「GDPナウ」は24日時点で2QのGDPを推計していますが、これが年率3.5%と依然好調を維持しています。1Qが1.6%成長でしたが、ここからまた加速していることになります。

 

 この成長内訳をみると、個人消費が3.4%増、国内民間投資が5.1%増と、民間需要は消費、投資ともに好調です。金利を引き上げても株価や不動産価格が上昇を続け、資産効果が巨大で、これが消費、投資を促進しています。言い換えれば、金融引き締めは効いていないことになります。