FRBは22日、4月30、5月1日に開催したFOMCの議事要旨を公表しました。ここでは今年になってからのインフレの改善が停滞していることに失望し、2%目標に到達するのに、思った以上に時間がかかる、との見方を示しました。
そのなかで今の政策金利が十分に抑制的なのか、という点にも議論がなされました。そしてインフレが再燃するようなら、利上げの可能性もあるとの議論を「様々な人」が提示したといいます。
個別にはボウマン理事が再利上げの可能性に言及していますが、議事要旨では「様々な人」とあるので、彼女以外にもその可能性を見ている人がいることがわかりました。ホワイトハウスからの利下げ圧力は、パウエル議長などまだ一部にしか浸透していないことがわかりました。
これを見て長期金利は上昇、株価は下落しました。市場の年内２回の利下げ期待はやや後退しましたが、利下げ開始が9月という予想は変わっていません。