2月のPMI改善でゼロコロナ後の経済再開に期待がかかった中国ですが、昨日の貿易不振に続いて、本日は国内需要も今一つなことが分かりました。
1-2月の国内乗用車販売は、前年比20%減と、予想外の落ち込みとなりました。一部メーカーの値下げで販売促進を狙いましたが、まだ効果が見られません。2月単月のEV販売は伸びていますが、春節の時期がずれているので、単月の比較は困難で、1-2月をまとめて計上しています。これがまだ弱かったことになります。
そして物価も冷え込んでいます。2月の消費者物価は前月比0.5%の低下、前年比は1.0%の上昇と、1月のそれぞれ0.8%、2.1%上昇から反落しました。
生産者物価(PPI)も前年比1.4%下落と、1月の0.8%下落から下げ幅を拡大しています。中国では一部に価格統制がなされていますが、それでも世界的な資源高のなかで、中国だけがインフレから乖離した別世界となっています。何が起きているのでしょうか。