経済協力開発機構(OECD)は、世界経済見通しを改定、23年の成長率を前回6月の2.8%成長から2.2%成長に引き下げまた。22年については3.0%で変わりません。IMFが今年3.2%、23年を2.8%成長としているのに比べ、より慎重にみています。
欧米のインフレ抑制のための大幅な金融引き締めにより、欧米の成長率を下方修正したためです。
まず米国経済については、22年の見通しを6月の2.5%から1.5%に下げ、23年も前回の1.2%から0.5%に引き下げました。23年の政策金利を4.5-4.75%と想定しています。
またユーロ圏については、22年の成長率を3.1%に据え置きましたが、23年は従来の1.6%成長予想から0.3%に大幅に引き下げました。特にドイツの成長率をこれまでの1.7%からマイナス0.7%に大きく引き下げました。エネルギー制約の影響を大きく見ています。ECBの来年の政策金利を4%と予想しています。
中国については22年を前回の4.4%予想から3.2%に引き下げ、23年については前回の4.9%から4.7%に小幅下方修正となりました。