23日のニューヨーク市場では米国金利高の中でドルが一段高となりました。日銀による為替介入で円高になった分の半分以上が打ち消されました。
この日のNY市場では2年国債利回りが4.27%と、15年ぶりの高水準を付け、10年国債利回りも一時3.829%まで上昇しました。FRBの積極利上げ姿勢に加えて、日本のドル売り介入による米国債売りも懸念されました。
この金利高を受けて、ドルの主要6通貨に対する指数は113.23と、02年5月以来の高水準を付けました。その中でポンドは1.084ドルと、こちらは37年ぶりの安値を付けました。これにつれてユーロも0.9669ドルまで下げました。これは02年10月以来の低水準です。
その中で前日介入に出た円も143.30円まで押し戻されました。米金利高が日本の米国債売りによるものなら、皮肉にも日本の介入がドル金利高を通じて円安に戻す結果となったことになります。