高まる異常気象のコスト | 経済あらかると

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 台風11号が非常に強い勢力となって今後迷走する懸念があると言います。付近の熱帯低気圧と合体すると、さらに大型化して脅威が増す懸念があると言います。

 

 中国では揚子江が干上がり、川底が見えるようになったかと思えば、このところの豪雨で重慶や四川省ではむしろ洪水に警戒が必要と言います。またパキスタンではモンスーンの影響で国土の3分の1が水につかったと言います。

 

 異常気象の影響が世界に広がっています。人類への挑戦のように見えますが、何とか克服しなければなりません。統一教会問題の整理も必要ですが、我が国の自然災害への備えは大丈夫でしょうか。

 

 温暖化対策は世界で議論されていますが、CO2の排出増が温暖化、異常気象の原因であるならば、脱石油化への長期対応では済まされず、より積極的なCO2削減、吸収努力が必要かもしれません。

 

 CO2は大気中のものより海水に蓄えられている分のほうが多いと言います。陸上のCO2吸収、再利用は日立造船などが進めています。メタンとの結合で再利用してCO2を減らす効果が期待されます。

 

 また海洋では鹿島建設が海を耕し、海中の藻や昆布、わかめの育成を促し、CO2の吸収削減を図っています。日本の技術がCO2の吸収、削減に使われていますが、これらを国を挙げて支援し、大陸棚の広い中国や中東の海でも、海を耕し、海中の植物を増やすことで、海の保護、CO2削減が可能になります。砂漠の緑化も積極的なCO2削減につながります。

 

 ウクライナ向けの武器生産の費用を、海陸の緑化、CO2再利用などの戦略に振り向けられれば、世界の平和につながります。温暖化や異常気象によって地球上の生命活動が脅かされている時に、軍事衝突をしている暇はありません。中国も台湾を脅す前に、大陸棚の緑化を進めて、干ばつ、洪水対策を進めるほうが国民のためです。

 

 異常気象の被害、コストが年々高まる中では、これへの積極的な対応に金を使うことは、決して無駄にはなりません。殺しあう前に人類が地球上に生き残るための対策に資金を振り向けることを考えたいものです。岸田政権の支持率低下を止めるためにも、行動の時です。