中国3月のPMIが50割れ | 経済あらかると

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 中国景気への不安が日本株にも下押し材料になっています。先日上海のコロナによるロックダウンが米国株や原油価格を下げましたが、本日は3月のPMIが製造非製造ともに50を割り込んで低下したことで、景気不安を強めました。

 

 中国国家統計局によると、3月の製造業PMIは49.5と、前月の50.2から低下しました。これは3月の生産がまた減速している可能性を示唆しています。

 

 また非製造業PMIも2月の51.6から3月は48.4に大きく低下し、再び50を割り込みました。コロナの感染者が出るたびに政府のゼロコロナ方針が制約となり、北東部から最近では大都市上海が東西に分けてロックダウンに入っています。これが生産や消費活動に大きな制約となっています。すでに2月から輸出入、貨物輸送量、社会融資総量などの指標が悪化していますが、3月のPMIは、それ以上に3月の景気が悪化していることを示唆しています。

 

 これらからみると、1-3月の中国GDPは前年比3%台に低下している可能性があります。