24日のアジア取引時間に、北海ブレント先物は一時101.34ドルを付けました。2014年9月以来の高値です。ロシアの特別軍事作戦、ウクライナ軍事施設へのミサイル攻撃(ウクライナ内務省)の報道がきっかけになりました。
この資源価格高は資源大国ロシア経済には追い風で、日本や欧米には大きなインフレ圧力の追加になります。ドイツはロシア制裁としてノルドストリーム2のパイプラインを承認しないとしていますが、エネルギー供給減少懸念が、一段の原油高を招くリスクがあります。
また穀倉地帯ウクライナの経済機能停滞懸念から、小麦など穀物相場も上昇しています。ロシアも小麦の大輸出国ですが、ロシアからの供給も減ると見られ、資源、穀物類の価格上昇が日本にも大きな輸入インフレ圧力になります。日銀は無策でいられるのか、春には正念場を迎えます。