経済産業省は本日、9月の鉱工業生産を公表しました。生産は前月比1.1%減、出荷は2.6%減となり、7-9月の生産は前期比0.4%の増加に減速しました。
9月の生産を減少させたのは、汎用機械や電子部品・デバイスですが、出荷の減少ではこれらに加えて輸送機械の減少も寄与しています。
9月の「実現率」はマイナス0.2%で、長雨や台風の影響はさほど出ていなかったようです。
なお、生産予測指数を見ると、10月が4.7%増、11月が0.9%減となっていて、生産がこの通りで推移すると、10-11月の平均水準は7-9月を4.1%上回る計算になります。10月は汎用機械、電気機械がいずれも12.4%の大幅増産を計画し、電子部品・デバイスが7.0%、情報通信機械が6.6%増となっています。
もっとも、ここへきて自動車の検査、リコール問題や、神戸製鋼の品質偽装が露呈し、その影響が広く出ると見られています。10-12月の生産には、これらが足かせになると見られています。