金正恩委員長、核弾道の実戦配備に言及 | 経済あらかると

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 北朝鮮国営メディアは16日、北朝鮮の金正恩労働党委員長は、先に火星12号の発射視察に際して、核弾頭の実戦配備に言及したと報じました。

 

 これは米国に対抗する抑止力構築を加速させるとの意図で、ICBM(大陸間弾道弾)の発射を示唆するのか、一段と小型化した核の実験を差すのか不明ですが、北朝鮮労働党の党建設記念日にあたる10月10日を控えているだけに、このタイミングで何かがあるとの警戒が強まっています。

 

 北の核実験、ミサイル発射には、米国ネオコンとつるんだ「茶番劇」の面と、北が米国と対等な条件で交渉し、金王朝存続を保証してもらうための必要条件、との意味があります。

 

 従って、北は米国も日本も直接攻撃する「暴挙」に出ることはなく、政治的プロパガンダの面が強いのですが、北が核保有国になることの影響がこれから出てきます。

 

 米ネオコンは、これによって韓国や日本国内で核武装論が高まることを期待しています。米国の核を持ち込むか、自ら核兵器を製造保有するか、すでに韓国、日本でこの議論が出始めています。

 

 また、米国が北に軍事行動に出る可能性もゼロではなく、かつて日本がパールハーバー攻撃に出た(誘導された)ように、北にも米国への攻撃と思わせる状況を引きずり出し、米国の介入を正当化するシナリオも一部に用意されていると言われます。

 

 例えそれが合意のもとの軍事介入であれ、何が飛び出すかわかりません。自分たちの「シナリオ」を過信すべきではありません。