しかし、韓国は政治のリーダーがいない状況で、北朝鮮と対峙し、米国、中国との政治バランスをとらなければならない、難しい状況にあります。北は韓国が「無政府状態」のうちに南進する可能性もあり、米国は韓国と同盟国の顔をしていますが、北ともつながっています。
米国新政権が反中国の色合いを強める中で、韓国が中国にすり寄ることは、米国との関係悪化のリスクを負うことになります。それだけに、韓国は日本との関係まで悪化させることは避けたいところで、慰安婦問題や竹島を巡り、強硬論をとりにくくなっています。日本からすれば、韓国との交渉では強く出るチャンスでもあります。