アタッチメントという言葉ご存知でしょうか?
アタッチメントとは、「不安や恐怖を感じたとき、特定の誰かにくっついて不安を解消し、安心感を得ようとする欲求や行動」のことといわれています
赤ちゃんの時は本能の一つとして取り上げられることが多いです
不安なときに、安心させてほしいと求めるアタッチメントの対象を特定の誰かと言われると幼少期は主に身近にいる親などの保護者を想像されるかもしれませんが必ずしも保護者に限定しなくても良いです
我が子であっても、なかなかお子さんと向き合うのが苦手という保護者の方もおられます
そんな時は第三者の存在が求めるアタッチメントの対象になることも充分できるからです
そして忘れてはいけないのは、成長とともにその対象は友人や仲間、恋人やパートナーへと移っていくこと❗️
そう考えると子育て期間でのアタッチメントは実は短いですね
思春期は特に保護者との関係がうまくいかなくなることもあります
そんな時、第三者の存在が親子関係のクッションになることもあります
先日次男の幼馴染みのお嬢さんが結婚されました
彼女の思春期時期、お父さんは単身赴任で私の友人であるお母さんはワンオペで3人の子育て
3人目のお子さんはまだまだ手のかかる時期だったため、お母さんはいっぱいいっぱい
そのため彼女とぶつかることも多々ありました
ある日、口喧嘩から彼女は裸足で家を飛び出していったことがあり彼女のお母さんと共にみんなで探したことを懐かしく思い出しました
彼女とは思春期の多感な時期を第三者のサポーターとして関わらさせて頂きました
今では立派に育ち何のご縁か助産師として活躍してくれています
これから彼女も親になる選択をするかもしれません
そうなった時には、きっとあの当時の親の気持ちを子育ての中で感じることができると思います
そういった親以外の人のサポートもこれからの時代もっと必要かもしれませんね
人はひとりでは生きてはいません
誰かに支えてもらって無意識に誰かを支えています
子育て世代の大人も子育て終わった世代の大人もこれからアタッチメントが必要‼️
年々人との関わりが希薄になっているといわれてきて、2020年〜コロナ禍により一層拍車がかかり、大人社会にも影響しています
年齢を重ねると精神的な健康にも不安をきたすこともあります
何気ない会話で安心感が得られるそんな関わりをこれからも私自身もっと広げていきたいと思っています
皆さんもそんな関わりの中で歳を重なることができると良いですね
母乳育児相談室 はぐくみ 助産師 鈴木亜紀