助産師 鈴木です
卒乳ケアに伺っていると上のお子さんの思春期相談になることが最近増えてきました
だんだん生意気になってきて口喧嘩が増えてきた
口を聞かないことが増えてきた
ツンケンしているかと思うと急にベタベタ甘えてくる時もでてきた
『思春期の子育ては難しいです。だから末っ子が癒しです』とおっしゃるお母さんの声が多いです
『思春期』
私達も通ってきた道なのですが我が子となると忘れてしまっていることも多々あります
先日もある番組でこんな調査をあげていました
日本財団が調査した2023年自殺意識調査
死にたいと思ったことがある
18〜29才の男女14555人にインターネットアンケートを行った結果
あると答えた人は44.8%
ないと答えた人は55.2%
実に二人の一人がそう思ったことがある若者達がいるということです
その理由の第1位は
人間関係がうまくいかないことが51.4%と半数以上
コロナ禍以降益々
SNSによるコミュニケーションの増加
人と密接に関わる機会の減少が指摘されています
そして死にたいと思ったことを
誰にも相談できなかった人が56.6%と半数を超えている現実
10代の若者の死亡原因の第一位が自殺
悲しいニュースが報道される度になんとか食い止める手立てはなかったのかと思ってしまいます
新年度になり新しい環境になると親はどうしても心配になり親が知りたいことを根掘り葉掘り聞きたいものです
しかし子どもにとって、そのことだけを日々聞いてくる親に対して、次第に同じような回答しかしなくなったり、答えをはぐらかしたり素直にいうことがだんだんなくなってくることがあります
大人から見ればピンポイントで聞きたいことを聞くことが合理的かもしれませんが、まずは普段の何気ない会話を日々大切にしてあげて欲しいと思います
日々の会話を積み上げることは、親は聞きたいことだけを聞く存在ではなく、いつでも相談できる存在としていてくれるということ
それが子どもとの信頼関係の構築へと繋がってきます❣️
またこの存在は親に限らなくて周囲の大人達であれば誰でもなりうることができます
例えばおじいちゃんやおばあちゃん
仲の良いお友達のお母さん等々
困った時に相談できるそんな存在があることで、親には言えないけれど子ども達から誰かに『助けて』が言いやすくなります
誰かに助けて言えるお子さんに育てるためには
大人も大変な時は誰かに助けてもらえる存在であって欲しいと思います
来月はzoomにて山浦助産師さんから