目が覚めた時と寝際に必ず言う言葉。

「今日はすごい日だった!」「今日はすごい日になるぞ!」と必ず断言します。

人の脳には、RAS(網様体賦活系)という、情報の選別システムが備わっています。このRASというシステムにより、人は自身が過去の体験(記憶)から重要だと思った事しか現在を認識する事が出来ません。

つまり、人がそれぞれ見ている世界というのは、その人が過去に重要だと思った事でのみ構成されているという事です。

という事は、誰1人として同じ世界を見ていないという事になります。なぜなら、全ての記憶が全く同じ記憶だと言う人など、1人もいないからです。


このRASのシステムはその人の見る世界を変えるカメラみたいなものです。

このRASによって、その人にとって重要であることのみ認識できるようになり、逆に重要でないとRASが判断した事は認識されなくなる。例え、目の前にあるものだとしても。

こんな経験は無いでしょうか?

例えば、朝目覚め、もっと布団に包まっていたい気持ちを抑えながら、寝床から重い身体を起き上がらせる。しかし、時間までに学校(や会社)に行かなければいけない時に限って、鍵や財布が見つからず、遅刻時間ギリギリまで探すハメになった事。で、結局自分のポケットの中や玄関の靴箱の上にあったってオチ。

実は、これもRASのシステムによるものだとも言えると思います。

その人が学校(会社)に対し「行きたくない」と思っていれば、RASは、鍵や財布が目の前にあったとしても認識させなくなります。なぜなら、人体にとって「やりたくない事をやる」という事は多大なストレスになるからです。

人は人体にとってのストレスを無意識に避けるように出来ています。如何に生体にとって楽な空間(コンフォートゾーン)を維持するかが生存に大きく関わるからです。これは遥か昔から脈々と受け継がれてきたプログラムの1つです。

学校や会社が「嫌な場所」「心地悪い空間」という認識がある人が、鍵や財布を見えなくなるのは、学校や会社に行く事によるストレスを少しでも減らすために、学校や会社へ行けなくなる理由になる出来事にRASがフォーカスをロックオンさせるのです。


ただ、勘違いしないで頂きたいのがRASは単なるシステムです。善も悪もありません。善か悪かは、システムが目的に応じてどのように機能するかによって決まります。


つまり、システムの管理人である、自分次第という事です。


これで、1日のはじめと終わりに「今日はすごい日」と断言する重要性が見えて来ると思います。

そう。今日が本当にすごい日になるからです笑

「すごい出来事」しか見えなくなります。

本気で今日はすごい日になると思えば、RASは今まで見えていなかった「すごい出来事」にフォーカスを当て、逆に「すごく無い出来事」に対しては都合良く、認識から排除していきます。

今日は「憂鬱な日だなぁ……」なんて思えば、本当にそうなります。RASがそうさせます。

人は、同じモノを見て、聞いて、同じ物理世界に生きているように思えますが、実は同じ世界には誰1人生きていません。

なぜなら、人それぞれにRASが重要とする基準が違うからです。同じ記憶を持つ人は存在しないからです。

つまり、70億人いれば、70億の世界が存在するという事になります。

それは同時に、自分の存在=世界の存在という事実を示します。

自分という観測者がこの世界を観測する事で、この世界がはじめて認識され、存在する。

自分が存在しなくなれば、今見ている世界は存在しなくなります。観測者が消えれば、認識されなくなります。認識されないモノは存在しないのと同じです。


「今日はすごい日になる。」

この言葉に根拠は必要ありません。

今日はすごい日になると思えばそうなるんです。

それだけでいいんです。
だって、その方が楽しいでしょう?(・∀・)

どんな些細な事でもいいです。
寝際に、今日の出来事の中で最もすごい出来事を思い返して、呟いてみてください(心の中でもかまいません)。

明日はそれよりもっとすごい出来事が認識できるようになりますよ。

善いことも悪い事もこの世界に全て同時に起こっています。善悪はそもそも視点の違いであり、本質はどちらも同じものです。ただ、それが見えるか見えないかだけの話です。


この世界の管理人は自分自身です。
自分の人生、好きにクリエイトしてください。

過去や現状がどうかは関係ありません。それすらも、視点の違いでしかありません。

どうせなら、都合の悪い面に目を瞑って、良い面だけ見ましょう。良い人生を送る為にRASには存分に働いてもらいましょう☆