あらすじ
ちいさな街のちいさな郵便局ではたらくふたり、ガイトーとトリノス。 ある日、ガイトーは、一度も手紙をもらったことがないという 灯台守のじいさんに、「手紙」を書いてみることにした。 「みょうなてがみもあったもんだ」 配達したトリノスがつぶやくと、灯台守はこういった。 「あんた、しらないのか。これは、詩、って、もんだよ」 詩って、なんだろう? その輪郭をやわらかに描き出す、詩人が書く「しじん」の物語。
ひと言
図書館で手に取ったとき、ひらがなで書かれた詩が目に入り、ハッとするような詩だったので読んでみようと借りました。本の帯に野間児童文学賞と書かれていましたが、これは子ども向けなの?大人が読んでもとてもすてきな詩人の物語でした。
はいたつミス
ははうさぎは ゆきの うえに
あしあとを のこした
おかあさんは ここ
という てがみ
きっと まちがえないで
ついてくるのよ
あなたの あたたかい おうちは こっち
こうさぎに あてた
やさしい てがみを
つめたい めで りょうしが よんでいた
(五通め とおいふなのり)
すき
むねが あつくなる てがみを ください
ほたるが かわべで だれかの ために
しずかに ひかっているような
えいえんを かんじる てがみを ください
ほしぼしが ちきゅうの うまれる まえの
ひかりを とどけているような
こころを しばりつける てがみを ください
まどからの ひかりの すじに
とじこめられて おどっている ほこりたちのような
いつか ふたりが であったら
てがみは きっと いらなくなる
そしたら わたしは きづいてしまう
あいしていたのは あなたではなく
あなたの ことば だったことを
(七通め ラブレター)
今日は以前TVで紹介された「ひさや」へお昼を食べに行きました。新メニューのカツカレー(830円)をいただきます。先ずは一口、うわっ、昭和のカレーだ。それも60年近く前の小さい子どものころに食べたカレーだ!これってオリエンタルカレー?懐かしい。今どきこんなカレーが食べられるなんて感激です。ペットボトルに入ったお水と学食などでよく見る空の白いプラスチックの湯飲みが運ばれてきて、食べ終わったら自分で返却口に食器を戻すシステムです。またこのカレーを食べたくなったら伺います。次は大盛カツカレー(890円)にしようかなぁ。美味しかった、懐かしかったです。ごちそうさまでした♪
名古屋市昭和区伊勝町2
美味しいどて丼を食べた帰り、中日ビル地下1階の「YORKYS Creperie PIECE OF BAKE 名古屋店」に立ち寄りました。先月の中旬にオープンしたお店で、今までも何度か立ち寄ったことがあるのですが、すべて売り切れで買えないか長蛇の列であきらめていました。今日はラッキーなことに列もほとんどなく多くの種類が残っていてやっと買うことができました。一番人気のクレマ(410円)と期間限定品のクッキークリーム(486円)をいただきます。先ずクレマから美味しいクリームがぎっしりと詰まっていて、注意して食べないとクリームが溢れてきそうなほどです。クッキークリームは「これオレオかな?」と思うようなクッキー感を感じる少しザラッとしたクリームでこれもとても美味しいです。それにしても最近はこういう美味しい生ドーナツのお店が増えましたねぇ。ごちそうさまでした♪
YORKYS Creperie PIECE OF BAKE 名古屋店
名古屋市中区栄4 中日ビル B1F
今日のお昼は「どて・串かつ たで」でランチメニューのどて丼セット(1000円)をいただきます。お店に入るとカウンター横の大鍋によく煮込まれたとても美味しそうなモツ煮が目につきます。丼にこれでもかというぐらいたっぷりと盛られたモツ、何はともあれ一口、えっ!こんなに柔らかいの!その柔らかさにびっくり。濃いめの味噌との相性もばっちりでこれぞTHE名古屋メシです。こんにゃくなども一切入っていなくて100%の(モツ煮)どて煮に大満足。もちろんどて丼はとても美味しいのですが、味がとても濃厚なので、どて丼だけを食べ進めるのは少し苦しいので、うどんがついているのはよく考えられたありがたいメニューだと思いました。どて丼の概念が変わるようなとても美味しいどて丼でした。リピ確定です。ごちそうさまでした♪♪♪
名古屋市中区丸の内3
あらすじ
母親との関係に悩みながらも、一人娘のひかりを慈しみ育てる、シングルマザーの美空。義弟で同性のことが好きな颯斗は、兄と美空が離婚した後も、何かと二人の世話を焼こうとするが。
ひと言
「ありか(在り処)」とは人の存在している場所、居場所などのこと。しあわせのありか。この本のタイトルとしてふさわしい言葉だなぁと思いました。そして読んでいる途中ずっと頭に浮かんだのが相田 みつをさんの「しあわせは いつも じぶんの こころが きめる」という言葉でした。本屋大賞2026の第7位の本ですが、とてもいい本に出会えてよかったというのが一番の感想です。

そんなやりきれない毎日を送っていたある夜、ひかりを寝かしつけていると、ひかりが、「ママ、ぎゆ―」と私に抱きついてきた。おぼつかない言葉で「ママ、ぎゆ―」と言いながら私にくっついてくるひかりに、自分が何でもできる気がした。ひかりがいるのだ 。ひかりのためならできる。ひかりの温かい体温が伝わるたびに、エネルギーで満たされていくようだった。そうだ。私ならできる。ひかりを幸せにするのは私だ。目の前が開けていくのを感じた。奏多と一緒にいたら、だめになってしまう。いい加減で軽い人間だけど優しい部分もある。奏多のことをそう思えているうちに動くべきだ。ひかりの父親を恨みながら暮らしたくはない。今、離れるべきだ。離婚したほうがいい。そう思い立った瞬間、止まっていた自分の時間が動き始めた。翌日から、養育費や児童手当がいくらもらえるか、保育園はとこにあり、どうやって仕事を探せばいいのかと、ネットで検索をはじめた。半年近くかけて、いろいろとめどをつけ自分とひかりの未来が描けるようになってから離婚を告げると、奏多は「そっか。そうだよな。俺が悪いもんな」と、あっさりと了承した。本当に彼は良くも悪くも天真爛漫で深く物事を考えない人なのだ。だからこそすぐに結婚を決め、ひかりを産むことができた。それはどんなことを差し引いても感謝できる。
(春 5)
私がしゃべり続けているからか、それとももう会うのが最後だと思っているのか、母は玄関まで見送りに来た。「私、きっとつまらない子どもだったよね。ごめんね」「ああ」「じゃあ、また」団地の重い扉を開けると、廊下の向こうに正午の空が見えた。きりっとした空気が日差しを鮮やかに見せている。「こんな日だったよ」母がぼそりと言った。「こんな日?」「美空か生まれた日」「そうなんだ」「空がとんでもなくきれいでさ。生きてきた中で一番美しい空を見たと思ったんだ。こんな空は二度と見られないだろうって。だから美空って名付けた」「そう」「生まれた時には、確かにそう思ったんだけどね」母はそう言った。その言葉だけで、十分たった。「ありがとう。お母さん」初めて、本当の感謝を伝えられた気がした。
(冬の終わり 3)
「でも、ママ、動けないんだよね?」ひかりは泣きじゃくりながら言う。「ちょっと足が痛いの。それも今だけだから」ひかりを安心させるため立ち上がろうとした私は、足首に痛みが走りうずくまった。「大丈夫。ねえママ」ひかりはますます不安そうだ。「大丈夫だよ。足ももうすぐに治るから」私は洗濯物に鼻血がつかないよう自分から遠ざけた。「ねえねえねえ、ママ、ひかりを見てよ!」ひかりが私の顔の真ん前に座りこんだ。「うん、見てるよ」「ちゃんと見て、ほら、ひかりを見て」ひかりは泣きながら、両手の人差し指を両頬に当てている。「見てるよ。ひかり」私は鼻をティッシュで押さえながら、ひかりの頭に自分のおでこをこつんとつけた。「きちんと見てよ。ひかりの顔を」「うん見たけど……」「ママ、ねえ、ひかり笑ってるでしょう」涙でぐしゃぐしゃの顔でひかりはそう言った。「うんうん。笑ってるかな?」「笑ってるよ。ねえママ。ひかり、笑ってる」「そうだね」泣いているくせに、口角を上げようとしてひかりは不思議な顔になっている。どうしてそんなに笑っていると訴えるのだろうかと私が首をかしげて見せると、ひかりは、「ママ、言ってたでしょう?」と私の目を見た。「何だったっけ」「ひかりが笑ってたら、元気が出るって」「そっか。そうだ」私は「ひかりが笑っていたら元気が出るよ」とよく言っている。だから、懸命にひかりは笑った姿を見せようとしているのだ。
(冬の終わり 4)










