今回は久々の国際線(韓国-日本路線)の搭乗レビューとなります。
韓国へ向かう際の搭乗の流れなどもお届けしますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
今回の出発は関西国際空港の国際線第1ターミナルとなります。
国際線の発着本数は2019年頃と比べるとまだ3分の1程度と少ない状況が続いていますが、韓国方面の便を中心に徐々に増便が進んでおり、ターミナルにもいくらか人の姿が戻ってきています。
今回搭乗するのは韓国のLCCであるエアプサンです。搭乗手続きはアシアナ航空などと同じCカウンターで行われていました。
今回は2時間30分ほど前に空港に到着し、多少列はできていましたが、10分少々の待ち時間でスムーズにチェックインをすることができました。
今回の韓国行きのチェックインの際にはパスポートのみが必要で、特にK-ETAなどの書類を確認されることはありませんでした。
但し、韓国へノービザで入国する日本国籍の方はK-ETAの申請が必須となっており、利用する航空会社や出発する空港によっては、このチェックインの時点でK-ETAの書類などをチェックするケースもありますので必ず準備するようにしてください。
利用するエアプサンはLCCですが、今回は20kgまでの受託手荷物がついているチケットとなっていました。機内持ち込みの手荷物については重量のチェックはありませんでしたが、既定のサイズ内の手荷物2つ合計10kgまでを機内に持ち込むことができます。
チェックインを終え、出発時刻の2時間を切る頃にはカウンターはかなりの行列となっていました。このくらいになるとチェックインには20分程度かかると考えられますので、早めのチェックインをおすすめします。
2022年11月現在、関西空港の国際線出発口は北側の1番出発口のみが運用されています。
このため、セキュリティチェックにたどり着くまで20~30分程度の時間がかかります。通常よりも相当な時間がかかりますので、30分程度は余裕を持ち、早めに出発口へ進むようにしてください。
実際にこのセキュリティチェックの列に並びましたが、出発口から相当離れた最後尾から並び、出発口近くまで一度進むものの、そこで再び折り返しとなり、最初に並んだあたりまでさらに列が続きます。
その後、自動化ゲート登録窓口あたりでは何回も折り返す形で列が続き、その後ようやく出発口の入口に到達します。
しかも出発口の入口にある搭乗券をチェックする機械は全てが使用停止になっていて、一人一人の搭乗券を人がチェックしているという有様です。
並んでいる人は最初の時点で恐らく数百人になっているのではないかという感じで、やはり搭乗開始時刻に間に合わなくなる人が続出しているようで、出発口付近で係員が出発が近い便の乗客を優先的に案内するような光景が何度も見られました。
関西空港は工事が行われている箇所があるとはいえ、観光立国を目指す日本有数の国際空港がこのような悲惨な状況なのは見ていて本当に情けなく思いました。一刻も早くこの状況を改善していただきたい所です。
その後の流れは2019年頃と変わらずとてもスムーズで、出国審査では顔認証タイプの自動化ゲートが使用できました。
自動化ゲートを利用した際は基本的にスタンプはもらえませんので、必要な場合はゲート通過後に審査官に申し出てもらってください。
今回搭乗する飛行機は北ウイング9番搭乗口から出発しますので、早めにそちらの方へ移動します。
搭乗口方面へ向かうシャトル列車に乗る前にKIXカードのポイント受付を行います。
KIXカードのポイント登録の方法も以前と変わっており、機械で受付の仮登録をした後、スマートフォンなどで搭乗券を撮影した画像などを専用のホームページで登録する形に変わっています。
以前はこの機械で搭乗券のスキャンまでしてくれたのですが、使い勝手が悪くなってしまいました。ポイント登録を利用する際には十分ご注意ください。
搭乗口付近まで移動できるシャトル列車(ウイングシャトル)ですが、2022年11月現在は北ウイング方面は中間駅行きのみが運行されており、先端駅まで行くシャトル列車は運休しています。
先端の方のゲートへ行く際は中間駅行きのシャトルへ乗車し、中間駅からは徒歩移動となりますのでご注意ください。
先端駅行きのシャトル列車運休に伴い、中間駅行きのシャトル列車は非常に混雑するようになっていますのでこちらもあわせてご注意ください。
また、関空到着時の状況は関空行きの搭乗レポート時に詳しくお伝えしますが、関空へ飛行機で到着した際はシャトル列車は利用できず、ひたすら検疫の場所まで歩かされることになっていますので時間がかかります。ご注意ください。
また、関西空港の出国エリアは多くの店が閉店もしくは休業しており、出国審査後すぐのエリアでは数店舗、さらに北ウイングでは僅か3店舗しか営業しているお店がありません。営業しているお店も時短営業となっていることが多いのでお買い物を楽しむ予定の方はこちらもご注意ください。
飲食物の購入も限られた店舗でしかすることができず、数少ない営業店舗であるファミリーマートは長蛇の列になっていました。お店に入るのに長い列に並ばされ、レジに至るまで15~20分も時間がかかります。
飲み物程度であれば搭乗口付近の自動販売機での購入で事足りますが、食事の時間帯に食べ物を購入したりといった場合には時間に余裕を持たなければなりません。液体物を含まなければ食べ物はセキュリティチェック前に調達して機内に持ち込むこともできますので、そちらもあわせて検討されることをおすすめします。
さらに追い打ちをかけるのがトイレの問題です。関西空港の出国エリアでは新型コロナウイルス感染拡大防止という意味不明な理由によって多くのトイレが閉鎖されています。一部のゲート付近には利用できるトイレが全くないため遠くのトイレまで歩いていかなければならず、しかも使用できるトイレも大変混雑しているという状況が起きています。
搭乗前のトイレの利用についても余裕を持たなければならず、極めて不便な状況になっていますのでご注意ください。
トイレの閉鎖問題については極めて深刻なものと感じられますので、速やかに改善をしていただきたいです。
関西空港の悲惨な状況について説明をしたところで、今回搭乗する9番ゲートにやってきました。北ウイングでは特に端の方のゲートになります。
今回搭乗するのはエアプサンのBX171便、関空12時20分発のソウル(仁川)行きとなります。エアプサンのソウル(仁川)~大阪線は2022年5月27日に新規開設された新しい路線で、韓国~大阪間のエアプサンの路線は釜山~大阪間に続き2路線目となります。
当初は毎週金曜日1往復で運航を開始し、今では毎日2往復が運航されています。
12時ごろに搭乗が始まりました。搭乗口では搭乗券の他にパスポートチェックもありますのであわせて用意してください。
9番ゲートは一番端のゲートで、飛行機の全景を写真に写せないのが残念に思いました。
左写真の全景は以前に撮ったものですが、エアプサンは主にエアバスA321ファミリーを使用して運航しています。
今回搭乗したのはその中でも最新鋭の機体となるA321neoで、前面の窓ガラス部分などがそれまでのA321とは少し異なっています。
機内は1本の通路を挟んで3列+3列の座席配置となっています。枕部分が分厚くなった快適なシートが並んでいます。
足元の広さは左写真のような感じで、日系のLCCほど狭くはありませんが広くもなくといった感じです。
各座席の足元部分には電源コンセントとUSBポートが設置されており、飛行中にスマートフォンなどが充電できます。
なお、エアプサンでは機内WiFiサービスなどはなく、スマートフォンなどの通信機器は常時機内モード、オフラインでの使用となります。
今回は窓側が最後部の席しか空いておらず、リクライニングのない座席として案内されましたが、正確にはリクライニングは少し倒れるようになっており、リクライニングの浅い座席という表現が正解のように感じました。
今回はほぼ満席の搭乗率で時間通りの12時20分にドアクローズし、出発となりました。
すぐにプッシュバックし、10分程度の時間で滑走路手前までやってきました。フライト数が少ないというのもあると思いますが、関西空港のドアクローズから離陸までの時間の短さは今も健在で安心しました。
そしてあっという間に関西空港を離陸。大空へと飛び立ちました。韓国へ向けてのフライトがいよいよ始まりました。
前編はここまでです。先にも紹介したように関西空港の状況はかなり悲惨ですので、フライト利用の際はできる限り余裕を持った行動をおすすめします。
後編ではエアプサンでのフライトや機内サービスの様子、ソウル仁川空港の入国の流れについて紹介します。ぜひご覧ください。
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