アートの島、直島へ!地域の足にも観光の足にも大活躍! 四国汽船 宇野~直島(宮浦)航路 | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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今回は瀬戸内の島々を結ぶ航路の中から、近年アートの島として人気を集める直島への航路を紹介したいと思います。

 

本州側の岡山県からも程近い場所にある香川県の直島。瀬戸内国際芸術祭の開催でアートの島として人気を集め、今も多くの観光客が訪れる島となっています。先に述べたように岡山県側から程近い場所の島ということで岡山県との結びつきも強く、通勤や通学の足として岡山県へ向かう航路がよく利用されています。

今回は代表的な航路である岡山県玉野市の宇野港と直島の宮浦港を結ぶ四国汽船の航路を紹介します。

 

 

岡山県側の出港地である玉野市の宇野港はかつて宇野と高松を結ぶ航路が出ていた場所でもあり、岡山県の海上交通の要衝のひとつでもあります。

宇野港へは岡山駅からJR宇野線(日中は茶屋町駅で乗り換え)を利用する方法のほか、両備バスが岡山駅、天満屋などから宇野港を結ぶ特急バス(玉野特急)を毎時2本程度運行しています。玉野特急に乗車し、宇野港バス停で降車すると目の前に直島行きのフェリー乗り場があります。

特急バスのほか、国道30号線経由の一般路線バスの宇野駅行きもあります。一般路線バスは宇野港バス停には停車せず、宇野駅から徒歩で移動する形になります。なお、荘内経由の渋川三丁目行きは宇野駅は経由しないほか、上山坂経由の宇野駅行きは所要時間が長く、運賃も高くなりますので、バス利用の際は特急バスもしくは30号線経由の宇野駅行き、宇野駅経由のバスに乗車するようにしてください。

 

 

特急バスの一部車両には停車するバス停を一覧にした表や直島行きのフェリー乗り場への地図が書かれたリーフレットが装備されており、初めて利用する方も安心です。フェリーの出港時刻まで時間がない時は宇野駅のひとつ手前の築港銀座バス停で降りると、正面の交差点を挟んだ向こう側が直島行きのフェリー乗り場となっていますので、お急ぎの際はこの方法を活用するのもよさそうです。

なお、岡山駅から宇野港までのバス運賃は660円です。支払いは現金のほか、ハレカカードとICOCA、Suica、PASMOなどの交通系ICカードでも可能です。車内ではハレカカード以外へのチャージはできませんので、事前にJRの駅などでチャージをしてから乗車してください。

 

 

直島行きのフェリーの乗船券は券売機もしくは窓口で購入します。片道券のほか、翌日まで有効の往復券も販売されています。

直島までの徒歩乗船の運賃は大人片道300円、往復は少し割引になり570円となります。

但し、宇野港0時35分発の深夜便については深夜便料金となり、片道590円と少し割高になりますのでご注意ください。

支払いは現金のみとなります。また、2020年2月現在は停止されていますが、GoToトラベルの地域共通クーポンでも支払いが可能となっているようです。地域共通クーポンの使用時は窓口にて乗船券を購入してください。

 

 

直島(宮浦)行きの船はフェリータイプの旅客船タイプの2種類の船で運行されています。旅客船タイプの船はフェリー乗り場からは少し離れた小型旅客船専用桟橋からの出港となります。歩いて5分程度かかりますのでご注意ください。

なお、小型旅客船専用桟橋でも乗船券を発売していますので、事前に乗船する便が旅客船タイプであるとわかっている場合は直接小型旅客船専用桟橋へきても問題ありません。小型旅客船専用桟橋へは宇野駅でバスを降りて歩いた方が早く着きます。

 

今回はアートバードという旅客船タイプの船が充当される便に乗船しました。宇野~宮浦航路のほか、高松~宮浦間の高速船でも使用されている船です。高松発着の便では高速船扱いとして急行料金が収受されますが、宇野発着の場合はフェリーと同じ運賃で乗船できます。

船体の後方に乗船口がありますので、後方から乗船し、乗船する際に切符を係員に渡して改札を受けてください。

 

フェリータイプで運航される便はこのような大きな船で、車や自転車等でも乗船できます。

一方、旅客船タイプの船は小さいため、徒歩乗船以外の利用はできませんのでご注意ください。

 

 

今回乗船した旅客船タイプの船「アートバード」の船内を紹介します。船内は屋内席と屋外席が用意されています。お天気のよい暖かい日は後方にある屋外の座席で風を感じながらの船旅を楽しむのもよいかと思います。

屋内の席は扉を入り、階段を降りた先、船体の中程から前方にかけての位置にあります。

 

 

屋内の座席は3列+2列のシートが並びます。通勤、通学で多くの方が利用されることがあるため、これに加えて補助席も用意されています。

座席はリクライニングはせず、テーブルなどの設備もなく、とても簡素な構造となっています。

 

乗降口から扉を入ってすぐの所には洋式トイレと、ロングシートが数席設けられています。

 

宇野~宮浦航路などを運行する四国汽船ではCOVID-19(新型コロナウイルス)対策として、船内、空間の抗ウイルス施工を行うなどの感染症対策を徹底しています。

 

 

座席に着いてしばらくすると出港の時間となり、船は宇野港を離れます。直島の宮浦港まではフェリー20分、旅客船15分の所要時間で、旅客船の方が5分ほど短い時間で結んでいますが、そこまで飛ばすことはなく、フェリーとは少し速い程度の速度で航行します。

船体が小さいことから揺れはフェリーと比べてとても大きいので、船酔いしそうな方は酔い止めなどを服用しての乗船をおすすめします。

 

 

この日は運がよく、山口県から関西方面へ向けて船で海上輸送されている新幹線の車両(JR東海N700S系車両)を見ることができました。

もうしばらくするとこの車両も東海道・山陽新幹線で活躍することでしょう。

 

 

宇野港から宮浦港までは本当にあっという間で、外の景色を楽しんでいるとすぐに直島が見えてきます。

こんなに短時間で到達するのですから、直島と岡山県側の結びつきが強いのも納得できます。船は徐々に島の栄えている場所へ接近していき、宮浦港へ向けて着岸の準備に入ります。

 

 

そして船は宇野港から15分、時刻通りに直島、宮浦港へと到着しました。

宮浦港でも旅客船タイプの船は小型旅客船専用の桟橋に到着となり、フェリーターミナルへは数分歩いて移動する形になります。

お帰りの宇野港行きの船もフェリーと旅客船では出発する場所が異なりますので、どちらのタイプの船かを確認して移動するようにしてください。

 

宇野港から直島へは宮浦港行きのほか、本村港行き、風戸港行きも運航されています。直島の目的地にあわせてぜひ使い分けて観光を楽しんでみてください。

 

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