今回は以前より台湾ではよく利用されている高速バスと臺鐵を組み合わせた移動方法について紹介します。
台北から花蓮へは臺鐵の普悠瑪號を利用すれば2時間程度で移動することが可能ですが、現在も指定席が取りづらく、週末などは早々に満席になってしまうことがあります。
しかし、通常の自強號や莒光號などを利用すると時間が長くかかってしまう…そんなときに便利なのが台北~羅東間の高速バスと臺鐵を乗り継ぐ方法です。
台北~羅東間は各社が高速バスを頻発させており、週末であっても長い時間待つことなく乗ることができます。高速バスは臺鐵が大回りをしている区間を雪山隧道を経由してショートカットするため、1時間程度(渋滞がない場合)で羅東まで到達することが可能です。
通常の自強號を台北~花蓮間で使うよりも早く到着できるケースがある上、自強號料金よりも安く、とても便利な方法です。
台北~花蓮間に高速バスが、羅東~花蓮間でも路線バスが運行を開始しバスのみでの移動も大変便利になりましたが、相変わらず高速バス+臺鐵という方法は不動の地位を誇っており、聯運票(連絡乗車券)も継続設定されています。
今回はこちらの聯運票を利用して台北~花蓮間を移動する方法について詳しく紹介してみたいと思います。
聯運票の購入ですが、台北発の場合はバス各社の窓口で、花蓮発の場合は花蓮駅、新城駅、吉安駅で聯運票を購入することが可能です。
発着地によって金額が異なりますので、特に花蓮側で購入の際にはどちらの行き先のバスに乗るかを確実に伝えて購入してください。
台北~羅東間では以下の高速バス路線で聯運票を利用して乗車することが可能です。
・葛瑪蘭客運1917路 台北轉運站(台北駅高速バスターミナル)~羅東
・大都會客運9028路 捷運大坪林站(MRT大坪林駅)~羅東
※1879路の南港轉運站、南港展覧館站、1917路の捷運科技大樓站では聯運票の取り扱いなし。
※台北発の聯運票は各社とも利用当日18時頃までの発売。
今回は台北から出発し、羅東で高速バスから臺鐵に乗り継いで花蓮へ向かった際の様子を紹介します。
各高速バス路線についてはこれまでに紹介していますので、上記路線のリンクより各路線の乗車レポートのページをご覧ください。
高速バスについては台北~羅東間は1時間程度で到着できますが、週末などは渋滞が発生し、2時間以上かかることもありますのでご注意ください。
高速バスで羅東に到着後は降車ホームからバスの進行方向へ進み、横断歩道を渡った先に羅東駅がありますので、そちらへ進むと臺鐵へ乗り継ぎすることが可能です。乗り継ぎには5分程度の時間がかかると案内されています。
羅東で少し観光などを楽しんだ後に花蓮へ向かうことも可能ですが、聯運票は当日限り有効ですので、その日のうちに目的地に到着するように使用してください。
羅東~花蓮までは區間車、區間快車を利用する際は聯運票は特に乗車券などに引き換えすることなく、そのまま改札を通って列車を利用することができます。
但し、自動改札機は通れませんので、係員のいる通路を通ってください。
羅東~花蓮間の區間車は本数が少なく、日中は4時間程度運行がない時間帯があります。この際は臺鐵の窓口で羅東~花蓮間の區間車料金との差額を支払うと、莒光號、自強號などの優等列車を利用することができます。空席があれば座席指定もできます。
但し、前述の通り、東部幹線は普悠瑪號などを中心に座席が埋まりやすい傾向がありますので、当日の購入となると莒光號や通常の自強號などになる可能性が高いと思います。あらかじめご注意ください。
この際は丁度すぐに區間車がありましたので、そちらを利用して花蓮まで移動しました。
羅東~花蓮間の區間車は基本的にロングシート車両で、車内にトイレの設備もあります。
こちらの區間車も週末は混雑する傾向があり、空席にありつけないこともありますのでご注意ください。
この日も週末であったため座席が埋まる程度の乗車率になり、蘇澳新駅からは立席も出るほどの混雑になりました。
途中、南澳駅で普悠瑪號の通過待ちを行い、各駅に停車しながら花蓮へと向かいます。
羅東から花蓮までは1時間40分ほどの所要時間で到着しました。
台北~羅東までの高速バスが渋滞等がなければ1時間程度の所要時間ですので、乗り継ぎがスムーズにいけば約2時間45分で到着できることになります。
台北~花蓮間の高速バスが開通後もこの程度の所要時間で移動することが可能で、また羅東の観光も楽しみながら花蓮へ行きたいという方にも便利な方法であると思います。ぜひ花蓮への旅行の際には普悠瑪號や高速バスとあわせて、高速バス+臺鐵という方法もぜひご検討ください。
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