近鉄の豪華特急「ひのとり」をお手軽料金で満喫! 特急ひのとり(大阪難波~近鉄奈良) | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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先日よりKANSAI THRU PASS 2dayチケットや同チケットを利用して乗車できる便利な列車を紹介していますが、今回もKANSAI THRU PASS 2dayチケットが利用できるちょっとお得な列車を紹介します。

 

 

今回紹介するのは2020年3月14日、大阪難波~近鉄名古屋間の特急列車を中心に運行を開始した近鉄特急の新型車両「ひのとり」です。

台湾にも広告を出すなど、近鉄としても特に力を入れて導入したこの特急ひのとりですが、非常に手軽な料金、区間で乗車できる列車が存在しますので、今回はそちらで紹介します。

 

 

特急ひのとりは朝夕の一部の大阪難波~近鉄奈良間の特急、通称「阪奈特急」にも充当されています。

特急ひのとりには特急料金の他にひのとり特別車両料金が必要で、大阪難波~近鉄名古屋間を乗車すると特急料金+ひのとり特別車両料金だけで大人2130円もしてしまいますが、大阪難波~近鉄奈良間の乗車であれば大人620円の料金で乗車することができます。

この料金のほかに乗車券やICカードが必要となります。

大阪難波~近鉄奈良間はKANSAI THRU PASS 2dayチケットや通年販売の奈良・斑鳩1dayチケットのフリー区間に含まれています。これらのチケットを乗車券として使用して、追加で大阪難波~近鉄奈良間の特急券を購入しても乗車することができますので、大変お得に特急ひのとりを利用できます。

阪奈特急での特急ひのとりの充当便は本数が少なく、平日は大阪難波20時45分発、22時20分発、近鉄奈良発朝6時30分発、21時30分発の2往復、土休日は大阪難波20時35分発、近鉄奈良8時13分発の1往復となります(2020年10月現在)。

大阪で一日遊んだ後に奈良のホテルへ向かうという時や奈良で一日観光を楽しんで一泊し、翌朝に大阪へ向かう際などに便利なダイヤです。

特急ひのとりの特急券は近鉄の主な駅の窓口や券売機、近鉄のインターネット予約サイトなどで購入が可能です。近鉄はホーム上に券売機が設置されている駅が多いほか、インターネット予約では特急券を受け取ることなくチケットレスで乗車することも可能です。

近鉄特急は全列車が座席指定ですので、特急券は必ず乗車前に購入するようにしてください。

 

 

今回は実際に大阪難波から近鉄奈良まで特急ひのとりに乗車してみましたので、車内の様子などを紹介します。

特急ひのとりにはレギュラー車両とプレミアム車両があり、今回はレギュラー車両に乗車しました。プレミアム車両は特急料金のほかにひのとりプレミアム車両料金が必要となり、前述した620円より少し割高になりますのでご注意ください。

レギュラー車両は2列+2列のゆったりとしたリクライニングシートが並んでおり、窓も大きく取られています。

 

 

座席後部にはバックシェルと呼ばれる小さなパーテーションがついており、座席のリクライニングを倒しても後席に支障しないよう考慮されています。

テーブルは座席背面のほかに肘掛下にも完備されており、座席を向かい合わせにした際にもテーブルが利用できます。

このほか、ドリンクホルダー、フットレスト、電源コンセント、フリーWiFiなどもあり、快適に移動できる空間が整えられています。

 

 

車内設備などをご紹介します。特急ひのとりでは車内販売の営業はありませんが、プレミアム車両のデッキにはカフェスポットが設けられています。1杯200円で、豆から挽いたばかりのホットコーヒーを車内で楽しむことができます。

横に設置されている紙コップをセットし、お金を投入してボタンをすると抽出が始まります。

横にある自動販売機ではお菓子などを販売しているほか、紅茶のティーパックも販売されています。コーヒーサーバーではお湯が無料で提供されていますので、こちらのティーパックを紙コップを投入し、コーヒーサーバーにセットしてお湯を注ぐと紅茶も車内で楽しむことができます。

コーヒーサーバーと自動販売機は小銭しか使用できませんが、横に1000円札の両替機も設置されていますので安心です。

 

 

このほかデッキには自動販売機、大型荷物置き場、喫煙ルームなどがあるほか、おしぼりの提供も行われています。

大型荷物置き場は無料のロッカーになっていて、通常の鍵式のほか、ICカードが鍵になるものもあります。ICOCAやSuicaといった定番のICカードはもちろん、台湾の悠遊カードなどでも利用できます。

また、一部の車両にはフリースペースも設けられています。阪奈特急など短距離の利用では使う機会はないかもしれませんが、名阪特急などの長時間乗車の気分転換には便利な設備です。

 

 

客室内の扉上にある液晶モニターは大型のものを採用しており、停車駅の案内だけでなく、各駅からの乗り換え案内やホーム上の階段位置なども表示されます。

 

 

大阪難波から近鉄奈良までは30分少々の乗車時間で到着となります。途中、大阪上本町、鶴橋、生駒、学園前、大和西大寺に停車しますので、これらの駅での乗降も可能です。

今回乗車した土休日の大阪難波20時35分発の便は21時10分に近鉄奈良に到着しました。この時間であればまだ大阪難波へ帰ることも京都方面の急行列車に乗車することもできます。JR奈良駅方面への奈良交通バスも駅前から運行されています。

 

30分ほどの短い時間ではありますが、特急ひのとりを満喫することができました。阪奈特急の特急ひのとりは混雑することも少ないので、レギュラー車両は相席になることもなく、当日でも余裕で特急券を購入することができました。

朝夕の限られた本数ではありますが、KANSAI THRU PASS 2dayチケットを利用した旅行や奈良、大阪観光のついでなどに乗車するとよい思い出になるのではないかと思います。機会がありましたら試してみてはいかがでしょうか。

また、KANSAI THRU PASS 2dayチケットでは大阪難波~大和八木間でも特急券を追加購入すれば特急ひのとりを利用することができます。大阪難波~近鉄奈良間よりも短い所要時間になってしまいますが、こちらもお試し乗車にはおすすめの区間です。

 

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