香港エクスプレスUO192便 香港→台中(清泉崗) | 世界バス轉運站 -アジアの交通総合ブログ-

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前回の香港MTR エアポートエクスプレス(機場快線) 九龍→香港国際空港(インタウンチェックイン利用) からの続きになります。


香港国際空港に到着し、インタウンチェックインで荷物預けと航空券の発券を済ませているので直接出国審査へと向かいます。第二ターミナル発着の便が少なかったこともありあっという間に出国エリアに入りました。



空港内の新交通システムを利用して搭乗ゲートへ。今回は香港エクスプレスの便を利用して香港から飛び立ちます。しかし、日本人の利用が多いであろう日本行きの便ではなく、台湾行きの便を利用しました。

香港エクスプレスは現在、台湾へは台中空港へのみ直行便を運航しています(12月より花蓮へも就航予定)。香港から台中へは通常運賃でも受託手荷物込み片道10000円程度で航空券を発売しており、香港へ寄った後に台湾も…という欲張りな旅行も気軽にできるようになりました。



香港エクスプレスの台中行きは同社では標準的な機材であるエアバス320型機による運航となっています。この機材は日本行きでも使用されているので、馴染みのある方も多いかと思います。


 

台中行きは折り返しのスケジュールがとてもタイトになっており、出発の30分前を切った頃にようやくボーディングブリッジに機材が据え付けられました。それから降機や機内清掃、更に乗務員がスタンバイするまでに時間を要し、搭乗できたのは出発時刻数分前という状況でした。

機内はA320標準の3列+3列配置、香港エクスプレスのLCC化以降に増備された機材のため、シートピッチはやや狭くなっています。日本線の所要時間ですと多少キツく感じられる方もおられるかもしれませんね。



今回は特に座席指定はしなかったところ、通路側座席が指定されました。

機内は満席で、乗客の多くはお隣中国からの観光客ということで機内持ち込み手荷物が多い方も多く、搭乗には20分近く時間がかかり遅れて出発。更に出発する飛行機が多く滑走路の順番待ちとなり、飛び立った頃には30分以上の遅れになっていました。


 

LCCということで安定飛行になった所で機内販売が始まります。

まずは機内食のメニューをチェック。香港のLCCということで点心や炒飯といった中華料理、更にカレーなども提供されており、食事メニューの品揃えは充実しています。お値段は65香港ドル(約975円)。ドリンクと一緒に注文すると割引が受けられます。

但し、香港~台中間は飛行時間が短いため、一部のホットミールは提供していないようでした。



ドリンクやスナック、カップ麺なども充実の品揃え。ドリンク類は25香港ドル(約375円)と少々お高めの価格設定のものが多いです。



事前予約の食事メニューも多数用意されており、航空券を予約する際に申し込むことができます。

こちらはミネラルウォーターつきで少しお得な設定になっています。また、機内持ち込みの飲食が禁止されているせいかミネラルウォーター単品の事前予約も可能で、こちらも事前予約の割引価格で提供されています。


余った香港ドルでいくらか注文してみました。飛行時間が短いこともあり、飲み物とスナックのセットとミネラルウォーターを注文。なぜか海外のLCCではミロを取り扱っている所が多く、私は飲み物はミロを注文することが多いです。


機内販売の免税品メニューもチェック。香港エクスプレスグッズも充実しており、ミニチュアモデルはもちろん、機内で使うのに便利な毛布や空気枕なども香港エクスプレスのロゴマーク入りで、旅行の記念にはよいかもしれません。


 

香港エクスプレスでは、着地の空港から各地への鉄道やバスのチケットも機内販売しています。

日本の鉄道事業者などとも提携しており、外国から日本に訪れる方向けのものが多いですが、一部の空港アクセス交通のチケットは日本人でも購入することが可能です。

これらのチケットは香港ドルで購入することができますので、手元に余った香港ドルを使って日本での帰りの列車のチケットを購入することも可能です。

なお、台中空港からのアクセスは一般路線バスしかありませんので、台中線ではチケットは販売されていませんでした。



また、香港行きの便では、香港空港からのエアポートエクスプレスのチケットも割引価格で販売されています。


 

香港エクスプレスの機内誌も目を通してみます。

香港エクスプレスは日本路線にとても力を入れており、この時も高松や鹿児島への就航を発表した直後でしたので、機内誌の特集はなんと高松。岡山県民の私からすれば知っている場所がたくさん出ていました。栗林公園などはもちろん、小豆島や直島についての紹介もありました。



香港から台中までの飛行時間は1時間半少々とあっという間。安定飛行に入り食事を済ませて一息ついていると、もうベルト着用サインが点灯して着陸の体制へと入ります。

そして日がどっぷり暮れた頃に台中空港へと着陸。台中空港でもボーディングブリッジからの降機となりました。



乗客に中国人が多かったことから、入国審査の外国人窓口は長蛇の列となり、入国審査に30分程度の時間を要しました。台中空港では受託手荷物を受け取り後にもX線検査を受けます。

そして到着ロビーへ出た時には21時を回っていました。飛行機の方は台中へ36分遅れで到着していたようでした。

到着ロビーには深夜まで営業している両替所があることから台湾ドルへの両替には困りませんし、観光案内所やSIMカードを販売するカウンター(中華電信)もこの時間でも営業していました。


香港エクスプレスへ初めて搭乗しましたが、客室乗務員も親切な対応で、荷物の出し入れもしっかりサポートされているなど、とても気持ちのよいフライトとなりました。

機内食や機内販売も充実しており、食事は中華料理などを中心として提供されている点は日本のLCCにはない特徴があると感じます。日本も成田や関空といった大空港だけではなく、広島や鹿児島、高松といった地方空港へも路線を広げており、香港へのアクセスがより身近なものになってきています。


今回搭乗した台中線は日本路線ではありませんが、香港~台中間は1時間半程度と非常に近く、お得な運賃で気軽にアクセスできることから、香港と台湾をダブルで訪れたい方にはうってつけの路線と言えるでしょう。飛行時間的にもLCCの設備で十分快適に過ごせると感じました。

一方で、折り返しのダイヤがタイトであるために遅延しやすいことや、香港空港へは中国大陸からの直通バスも運行されており中国人の搭乗客が多く、台中空港到着後の入国審査の混雑は必須であることから、余裕を持ったスケジュールを組んで利用することが必要であると感じます。


香港エクスプレスは週末などに頻繁にセールを行っている航空会社でもありますので、セール運賃を狙って、よりお得で欲張りな旅をしてみるのも楽しいかもしれませんね。