今回は香港の路線バスの乗車レポートをお送りします。
海怡半島を訪問後、帰りは中環まで新巴の590系統を利用しました。
590系統は香港仔トンネル経由で中環までを最も早く結んでいる特快系統で、香港仔トンネルの先の停車バス停の数もかなり少なく、香港島の南北の移動にとても重宝する系統のひとつです。
乗車便にはボルボ社製の二階建てバスが使用されていました。
ここ数年のうちにデビューした車両であることから車内は清潔で、手すりも黄色になっているほか、全ての座席がハイバックシートになっており快適に移動できます。最前列席にはシートベルトの設備もあります。
バスは他の系統のバス数台に続いて海怡半島を出発。こんな地方のバスターミナルでも同じタイミングで何台もバスが出ていくあたり、バス文化が栄えていることを感じます。海怡半島内のいくつかのバス停に停車して乗客を乗せていきます。
そして鴨脷洲橋を渡り香港仔エリアへ。再び建設中のMTRの線路と並走します。
橋を渡り切った所には新巴と城巴が共同使用している車両基地があります。土地の狭い香港ですから、車両基地も狭い敷地に多くのバスが収容できるように立体駐車場になっています。
香港仔エリアでもいくつかのバス停に停車します。このあたりから中環方面への速達路線としての役割も果たしているようで、かなりの乗車がありました。
そして料金所を通過して香港仔トンネルへ。このトンネルを抜ければすぐに香港島の北側に到達するわけですから、トンネル経由のバスの速達性は本当に高いですね。
トンネルを抜けるとしばらく高架道路を走行した後、海底トンネルや高速道路へ向かう分岐点の手前で高架道路を下り、一般道へ戻ります。短い区間ですがバス専用レーンを走行し、中環までいくつかのバス停に停車して乗客が降車していきます。
そして海怡半島から30分ほどの所要時間で終点の中環(交易廣場)バスターミナルに到着。
中環(交易廣場)バスターミナルはMTRの中環駅やエアポートエクスプレスの香港駅にも近く、各線への乗り換えにとても便利な場所にあります。MTRとの乗り換えに使われる方もきっと多いことでしょう。
590系統は香港島南部から北部のエリアへ向かうのにとても便利な系統で、30分程度で海怡半島から中環まで着けてしまうので本当にあっという間の乗車に感じました。
しかし、こちらも現在建設中のMTRの新路線と完全に競合する関係となるため、今後の影響については気になる所ですね。