これまで本ブログでは、発音、名詞、形容詞、動詞について、簡単に紹介してきたが、そろそろ文法についても紹介していく事にしよう。今日は話の順序として、一番初歩的な部分から説明しくことにする。

                 

それは「~は(が)~です」の言い方——英語でいう「I am a student」の言い方である。

             

もっとも、英語では「SVC」などといって語の配列が違うが、韓国語の場合、語順が日本語と同じなので、その点は非常にラクである。ただ、単語が日本語と全然違うので、そこは韓国語の単語を日本語に置き換えていかなければならない。以下、具体的に説明していく。  

           

      

※    ※    ※

1・「~は」の言い方

「~は」という助詞は、韓国語では「는(ヌン)」となる。――すなわち、「海(바다:パダ)」+「は(는:ヌン)」で、「海は~(바다는~ :パダヌン~)」となり、「キムチ(김치:キムチ)」+「は(는:ヌン)」で、「キムチは~(김치는~:キムチヌン~)」となる。

         

例1・キムチは~:「キムチ김치」+「ヌン는」=「キムチヌン 김치 는」  

例2・海は~:「パダ바다」+「ヌン는」=「パダヌン 바다는」

                         

ただ、この「는(ヌン)」という助詞は、パッチム(最後が子音で終わる語)の後ろにつくときは「은(ウン)」となり、前の子音と合体とする。――すなわち、「大学は~」という時は、「大学(대학:テハク)」+「は(은:ウン)」で「大学は~(대학은~:テハクン)」となり、「ホテルは~」という時は、「호텔 (ホテル)」+「은(ウン)」で「호탤은(ホテルン)」となる。 

          

例3・大学は~:「テハク 대학」+「ウン 은」=「テハクン 대학은」

例4・ホテルは~:「ホテル 호텔」+「ウン 은」=「ホテルン 호텔은」

     

         

※    ※    ※

2・「~が」の言い方

「~が」は、日本語と同じで「가(ガ)」という。ただ、これもパッチムの後ろにつくときは「이(イ)」となり、前の子音と合体する

    

例5・キムチが~:「キムチ(김치:キムチ)」+「が(가:ガ)」=「キムチが~(김치가~:キムチガ~)」

例6・大学が~:「大学(대학:テハク)」+「が(이:イ)」=「大学が~(대학이~:テハキ~)」

       

      

※   ※   ※

3・「~です」の言い方。

「~です」は、「에요(エヨ)」という。すなわち、「父です。」という時は、「父(아버지:アボジ)」+「です(에요)」で、「父です。(아버지에요:アボジエヨ)」といい、「母です」という時は、「母(어머니:オモニ)」+「です(에요)」で「어머니에요:オモニエヨ」という。   

             

例7・父です:「父(아버지:アボジ)」+「です(에요)」=「父です(아버지에요:アボジエヨ)」

例8・母です:「母(어머니:オモニ)」+「です(에요)」=「母です(어머니에요:オモニエヨ)」)   

 

しかし、これも前の語がパッチムで終わる時は、「이에요イエヨ」をつけて、前の子音と合体させる。すなわち、「ビビンバ(비빔밥)」+「~です(イエヨ:이에요)」で、「ビビンバです(ビビンバピエヨ:비빕밥이에요)」となり。「鞄(カバン:가방)」+「です(イエヨ:이에요)」で、「鞄です(カバンイエヨ:가방이에요)」となる。

          

例9・ビビンバです:「ビビンバ(비빔밥)」+「~です(イエヨ:이에요)」=「ビビンバです(ビビンバピエヨ:비빕밥이에요)

例10・鞄です:「鞄(カバン:가방)」+「~です(イエヨ:이에요)」=「鞄です(カバンイエヨ:가방이에요)」

     

※注意

注意したいのは、日本語に「~だ」、「~です」、「~でございます」など、色々な文末表現があるように、韓国語も「에요/이에요」だけではなく、ほかに「イニダ:입니다」とか「ダ:다/イダ:이다」などの言い方もあるという事である。

 

「イニダ:입니다」は、パッチムの有無に関わらず、「~です」の意味となる。語形変化がないので、使いやすいかもしれない。

ビビンバです(비빕밥입니다:ビビンバピニダ)

父です(아버지입니다:アボジイニダ)

※「ダ:다/イダ:이다」は「~だ」の意味。パッチムの無い場合は「~ダ:다」、パッチムが付くときは、「~イダ:이다」となる。

ビビンバだ(비빕밥이다:ビビンバピダ)

父だ(아버지다:アボジダ))      

      

※   ※    ※

【まとめ問題:次の日本語を韓国語にしてみよう】

1・この人は母です。

2・あの建物は何ですか?

3・あれが海です。

4・これが料理です。

5・その人は誰ですか?

6・それがキムチです。

     

単語:①この(이:イ)、②これ(이것:イゴッ)、③その(그:ク)、④それ(그것:クゴッ)、⑤あの(저:チョ)、⑥あれ(저것:チョゴッ)、⑦何(무어:ムオ)/뭐:ムォ)、⑧人(사람:サラ)、⑨誰(누구:ヌグ)、⑩料理(요리:ヨリ)、⑪建物(건물:コンム)   

―――――――――――――――――――――――        

【解答】

1・이 사람은 어머니에요. (イ サラムン オモニエヨ)

2・저 건물은 뭐에요? (チョ コンムルン ムォエヨ?)

3・저것이 바다에요 (チョゴシ パダエヨ)

4・이것이 요리에요(イゴシ ヨリエヨ)

5・그 사람은 누구에요? (ク サラムン ヌグエヨ?) 

6・그것이 김치에요 (クゴシ キムチエヨ)

      

         

※   ※   ※

おまけ「韓国語の単語1671語」——2時間20分もあるが、今にして思えば単語は、こういう風に音声と合わせて暗記すれば良かった。面倒くさいが「急がば回れ」で、それが一番早道だと思う。

今日はソウルの明洞(ミョンドン)にある美容院へ行ってきた。
           
誰もいないだろうと思っていたら、意外と人が多い。ただ、歩いているのは韓国人ばかり。普段の明洞の混雑から外国人を差し引けば、これくらいの数になるのではないかと思う。
        
私は在宅勤務が中心だが、世の韓国人はあまり外出自粛をしていないのか?
          
1・明洞は日本でいう原宿みたいな場所。人が多い。マスク着用率は100%であった。
        
2・駅は誰もいなかった。何このギャップ?
        
※2月か3月頃の明洞。以前の方が閑散としていた。

韓国語を話せる日本人の方と、何名かお会いした事があるのだが、「どうやって韓国語を勉強したのですか?」と伺うと、大抵返って来るのは「韓国ドラマをみよ」というアドバイスである。

                       

どうも韓国ドラマを観ていると、自然と韓国語を覚えるらしい。(これはほとんどの日本人が口を揃えて言う)。しかし、残念な事に――本当に残念な事に――私はドラマは観ないのである。そもそも、テレビ自体みないので、全くといっていいほど、ドラマに興味がない。もちろん、学生時代はみていたが、オッサンになると、TVドラマみたいな長ったらしいものは、体質的に受け付けなくなる。

             

でも、まあ、「勉強になる」というので、見てみようと思い、以前調べてみたこともある。結果、「宮(クン)」とか「ドリームハイ」とかいうドラマが、韓国で人気らしいことがわかった。

         

しかし、視聴してみたが、案の定面白くない。(やっぱり無理)――特に「宮(クン)」という映画は、イケメン王子みたいのがキラキラしてて(女子高生ならトキめくのかもしれんが)、オッサンの私がみても、果てしなくどーでもいい。また、どこか日本の「花より男子」とか「イタズラなキス」みたいなドラマにも似ていて、新鮮さを感じなかった。

      

他にもいくつか探してみたが、最初の数話を視聴した程度で、すぐに挫折してしまった。(なんか、どれも昔の日本のドラマっぽくて、面白くない。偶然だろうか?)

      

※   ※    ※

ただ、私の心をとらえた韓国ドラマもないわけではない。――それが「おはよう、神様」というキムオクビン主演のドラマである。これは「アルジャーノンに花束を」という小説が原作らしいが、私は号泣した。読者も興味があれば、視聴してみては如何?

       

ふと、思うのは、興味のない韓国ドラマを無理に探して観るのではなく、この「おはよう、神様」のようなドラマを、何度も何度も視聴してみるというのは、どうだろうという事。

       

読書でいうと「精読」である。好きなドラマを見つけて、全ての台詞を覚えるくらいの勢いでみれば、あるいは語学取得の役に立つかもしれぬ。

         

また、キムオクビン繋がりで、韓国ドラマを開拓していくのも良いかもしれぬ。


   

韓国語を勉強していて、ムカつくことが3つある。1つめは発音。2つめは語形変化。3つめは連音である。おそらく、韓国語学習で挫折する人は、この3つのうち、どれかに該当する人なのではないかと思う。

                 

私も上の3つは全て苦手である。――が、その3つの全てに関わって来るものとして、「発音の紛らわしい単語」の問題もあるのではないかと思う。

            

「発音の紛らわしい単語」とは何か?——というと、それは以前、このブログで紹介したように「チャプタ」「チョプタ」「チュプタ」「チョッタ」「チョクタ」「チャクタ」「チュクタ」「チクタ」のような単語の事である。これらは「チュクチャクチョクチェク」と綴りが似ていて紛らわしく、暗記しにくい上、発音の使い分け・聞き分けも難しい。語形変化などされたら、堪らない。しかし、会話のなかで使われる回数も非常に多いという困りもの――最初に挙げた3要件(連音、語形変化、発音)の全てに関わって来る厄介な単語たちである。

       

という訳で、この「発音の紛らわしい単語」は、要注意であると思う。(ほかの学習者はどうか知らないが、少なくとも私はこれが一番嫌い。)

        

そこで、私が昔作った「発音の紛らわしい単語」の一覧表を、コピーペーストしておく。頻出単語なのに、とても難しい。以下の単語、全て聞き分け、使い分けることが出来る人は、スゴイと思うわ。

         

私自身、すでに忘れてしまったものも少なくないので、時間をかけて、最初から覚え直していきたい。

              

※    ※    ※

【ㅈ、ㅊ系】

짧다(チャルタ)……………………短い
작다(チャクタ)……………………小さい
적다(チョクタ)……………………少ない
좁다(チョプタ)……………………狭い
젊다(チョムタ)……………………若い
죽다(チュクタ)……………………死ぬ
잡다(チャプタ)……………………掴む
좋다(チョタ)……………………好き
찍다(チタ)……………………撮る

치다(チダ)…………………………打つ

다(チダ)…………………………負ける

짓다(チッタ)……………………建てる

다(チュプタ)……………………寒い

다(チャダ)……………………冷たい

다(チャッタ)……………………探す

자다(チャダ)……………………寝る

주다(チュダ)……………………あげる

짜다(チャダ)……………………塩辛い

찾아가다(チャジャガダ)……………訪ねていく

              

【ㄴ系】

눕다(ヌタ) ……………………横たわる  

늘다(ヌダ)……………………伸びる

늦다(ヌッタ)……………………遅い

남다(ナタ)……………………残る

놀라다(ノラダ)……………………驚く

넘다(ノタ)……………………こえる

다(ノプタ)……………………高い

다(ナッタ)……………………低い

낫다(ナッタ)……………………治る

넓다(ノタ)……………………広い

넣다(ノタ)……………………入れる

놓다 (ノタ)……………………置く

놀다(ノルダ)……………………遊ぶ

느끼다(ヌッキダ)……………………感じる

           

【ㄷㄸ系】

듣다(トゥッダ)……………………聞く

들다(トウルダ)……………………入る

두다(トウダ)……………………置く

돌다(トダ)……………………回る

들다(トウルダ)……………………持つ

뜨다(トゥダ)……………………(目を)開ける

뛰다(トウイダ)……………………走る

틀리다( トゥルリダ)…………………間違える

통하다( トンハダ) …………………通じる

떠나다 (ッドナダ)…………………出発する  

           

【ㄱㄲ系】

곧(コッ)……………………すぐに

끝(クッ……………………終わり

꼭(コ……………………必ず

꽃(コッ)…………………………

코(コッ)…………………………

뜻(トゥッ)……………………意味

          

【ㄱㅋ系】

걷다(コッタ)……………………歩く

걸다(コダ)……………………かける

고르다(コルダ)……………………選ぶ

그리다(クリダ)……………………描く

켜다(キョダ)……………………(明りを)つける

       

【ㅂㅍ系】

부르다(プルダ)……………………呼ぶ

불다 (プダ)……………………吹く

붙다 (プッタ)……………………付く

비다 (ピダ)…………………………空く

빌리다( ピルリダ)……………………借りる

풀다(プルダ)……………………ほどく

펴다 (ピョダ)……………………広げる

피다( ピダ)…………………………咲く

피우다 (ピウダ)………………(タバコを)吸う

버리다(ポリダ)……………………捨てる

벗다(ポッダ)……………………脱ぐ

           

【ㅂ,ㅃ系】

방(パン)……………………部屋

반(パン)……………………半分

밤(パム)……………………夜

빵(ッパン)……………………パン

발(パル)……………………足

밖(パク)……………………外

           

【ㅂ系】

벽(ピョク)……………………壁

별(ピョル)……………………星

병(ピョン)……………………瓶

병(ピョン)……………………病気

         

【ㄲ系】

꾸다(クダ)……………………(夢を)見る

끄다(クダ)……………………(明りを)消す

끊다(クンタ)……………………切る

끝내다(クンネダ)…………………終える

          

【ㅅㅆ系】

세우다(セウダ)…………………立てる

싸우다(サウダ)…………………ケンカする

서다(ソダ)……………………立つ

세다(セダ)……………………数える

          

【その他】

흐르다(フルダ)……………………流れる

흐리다(フリダ)……………………濁っている

     

구름(クル)……………………雲

그림(クリ……………………

그릇(クルッ)……………………

꿈(ク…………………………夢

                           

쉽다(シィタ)……………………易しい

쉬다(シュイダ)……………………休む

            

거울(コウル)……………………鏡

가을(カウル) ……………………秋

겨울(キョウ) ……………………冬

귤(キュル) ……………………蜜柑

            

달다(タダ)……………………甘い

다르다(タルダ)……………………違う

                                          

청년(チョニョン)…………………青年
작년(チャンニョン)…………………去年
저녁(チョニョク)…………………夕方

       

노력(ノリョク)……………………努力

능력(ヌリョク)……………………能力

        

연극(ヨング)……………………演劇

영국(ヨング)……………………イギリス

            

以上である。昔作成したものに補足を加えた一覧表なので、間違っている箇所もあるかもしれないし、足りない部分もあるかもしれない。

           

多分、大丈夫だと思うが、これは著作物として書いている訳ではないので、責任は負わぬ。間違いに気づいたら、順次修正していくつもり。

韓国語の動詞は、名詞や接続詞、副詞などに比べて「覚えるのが難しい」という印象がある。なぜか? 活用変化があるためである。

             

※   ※    ※                         

例えば、「見る」という動詞は、「보다 (ポダ)」という。――しかし、これを「~して(~요:ヨ)」の形に接続させると、語幹の「보(ポ)」が変化して、「봐(ポ)」となり、「봐(ポ)」+「~요(ヨ)」――つまり「봐요(ポヨ)」(見て)となる。

                    

「보다 (ポダ)」+「~요(~ヨ)」=「봐요(ポヨ)」

                    

これをみると、、「보다 (ポダ)」ではなく、あたかも「봐다(ポダ)」なる動詞があったかのように錯覚してしまう。「語幹の봐」+「~요」みたいな。(説明が分かりにくい人は、読み飛ばして下さい。スミマセン…)

                               

※    ※    ※ 

もう一つ、例をあげる。「~したことがある」という時は、 「~ㄴ 적기 있다(~ チョッキ イッタ)」という。これに「見る(보다:ポダ)」を接続させると、これまた語幹(보:ポ)が変化して、「본(ポン)」となり、「본 적기 있다(ポン チョキ イッタ)」(見たことがある)となる。

                       

「보다 (ポダ)」+ 「~ㄴ 적기 있다(~ チョッキ イッタ)」=「본 적기 있다(ポン チョキ イッタ)」

                           

※    ※    ※

以上のように、活用変化すると、「보다 ポダ」は色んな形に変形するので、原型が分からなくなる。もちろん「보다 ポダ」だけではない。ほかの動詞も、色々な活用のパターンがあるので様々な形に変形する。

                           

私は韓国語を学び始めた頃、分からない動詞は色々調べたものだが、文章中の動詞は大抵活用変化しているので、原型が分からず、不明なまま終わってしまうことが多かった。――今は少しマシになったが、それもあくまで読解レベルでのことで、会話(というか、聞き取り)では、未だに分からない……。

                            

ともあれ、今日は韓国語の動詞(初級)のおさらいをしておこう。活用などについては、後日、このブログで紹介するつもり。(焦らずに行こう)

                             

※   ※    ※ 

1・行く/来る …………………… (가다:カダ)/오다:オダ)

2・見る/聞く/話す/嗅ぐ …………(보다:ポダ/듣다:トゥッタ/말하다:マラダ/맡다:マッタ)

3・あげる/もらう/送る ……………………(주다:チュダ/받다:パッタ/보내다:ポネダ)

4・食べる/飲む ……………………(먹다:モクタ/마시다:マシダ)

5.買う/売る ……………………(사다:サダ/팔다:パダ)

6・着る/脱ぐ/履く ……………………(입다:イタ/벗다:ポッタ/신다:シンタ)

7・起きる/寝る ……………………(일어나다:イロナダ/자다:チャダ)

8・乗る/降りる ……………………(타다:タダ/내리다:ネリダ)

9・歩く/走る ……………………(걷다:コッタ/달리다:タルリダ) 

10・教える/習う ……………………(가르치다:カルチダ/배우다:ペウダ)

11・立つ/座る ……………………(서다:ソダ/앉다:アンタ)

12・遊ぶ/休む ……………………(놀다:ノダ/쉬다:シュダ)

13・掴む/放す ……………………(잡다:チャプタ/놓다:ノタ)

14・持つ(持ち上げる)/置く ……………………(들다:トウルダ/놓다:ノタ)

15・出す/入れる ……………………(내다:ネダ/넣다:ノタ)

16・開く/閉める……………………(열다:ヨダ/닫다:タッタ)

17・読む/書く(使う) ……………………(읽다:イタ/쓰다:スダ)

18・知る/知らない ……………………(알다:アルタ/모르다:モルダ)

19・好きだ/嫌いだ ………………(좋아하다:チョアハダ/싫어하다:シロハダ)

20・生きる/死ぬ ……………………(살다:サダ/죽다:チュタ)

21・笑う/泣く ……………………(웃다:ウッタ/울다:ウダ)

22・会う/別れる ……………………(만나다:マンナダ/ 해어지다:ヘオジダ)

                 

※   ※    ※

【紛らわしい単語】

※放す・置く/入れる …………………… 놓다:ノタ/넣다:ノタ

※閉める/聞く …………………… 닫다:タッタ/듣다:トゥッタ

                       

動詞はもっといっぱいあるのだが、疲れたのでこれでやめる。

内容の順序が前後しているが、今日は基本的な話——ハングルの構造についての話をしよう。(本当は最初に書くべき話だが、面倒くさかったので今日まで延びた。後日、記事の順番を変える予定)

                                   

ハングルというのは、子音と母音を組み合わせて発音するという構造自体は、日本語に類似している。たとえば、日本語には「あa」「いi」「うu」「えe」「おo」という5つの母音と、「k」「s」などの子音の組み合わせによって構成されているが、その点はハングルも同じである。「k」の音は「ㄱ」、「a」の音は「ㅏ」と表記される。この「ㄱ(k)」と「ㅏ(a)」を組み合わせて「가(ka)」——つまり、「か」と発音する。

            

ㄱ(k) + ㅏ(a) = 가(ka)

※「ㅏ」を母音として発音する時は、「아」と書く。

           

しかし、難しいのは、その発音である。――というのも、韓国語の場合は、母音や子音の数が日本語とは、全然違うのである。

                 

具体的にいうと、日本語では母音は、上記5つだけだが、韓国語では、他にも色々な種類の母音がある。たとえば、日本語の「お(o)」の音に対応するのは、「오」だけであるが、韓国語では、これ以外にも「お」と「あ」を合体させたような「어」という音があり、「お」と「う」を合体させた「으」という音もある。(これらの音の違いは複雑すぎて、日本語で表記することは出来ない。)

          

以下、韓国語の母音と子音を簡単に紹介しておく。

          

その1:基本母音

まず、基本母音の数を紹介しておくと、以下の10個である。

             

①아(あ)、 ②야(や)、 ③어(あ+お※1)、 ④여(よ)、 ⑤오(お)、 ⑥요(よ)、 ⑦우(う)、 ⑧유(ゆ)、 ⑨으(お+う※2)、 ⑩이(い)

※1・「어」は、「あ」の口で「お」という感じ/ ※2・「으」は、「い」の口で「う」という感じ

                     

詳しい説明は、動画の綺麗なお姉さんから聞こう。

            

その2:複合母音

次に、、2つの母音を組み合わせた「複合母音」なるものもある。以下の11個である。

                    

①애(え) 、②얘(いぇ)、③에(え)、④예(いぇ)、⑤와(わ)、⑥왜(うぇ)、⑦외(うぇ)、⑧워(うぉ)、⑨웨(うぇ)、⑩위(うぃ)、⑪의(うぃ)  

                      

複合母音については、私自身、正直、聞き分けることが出来ない…(´;ω;`)。でも、これ韓国人自身も、よく分からなかったりする場合があるらしい。韓国人によると、そういう時、意味は文脈から判断するんだそうな。(そういうの、やめてくんねえか?)  

                 

詳しい説明は、動画のお姉さんから聞こう。

           

その3:子音

続いて、子音の数を見ていこう。これも日本語より、数が多い上、複雑である。特に難しいのが、平音、濃音、激音の聞き分け…(´;ω;`)。

                       

平音:ㄱ(k/g)、ㄴ(n)、ㄷ(t/d)、ㄹ(r)、ㅁ(m)、ㅂ(p/b)、ㅅ(s)、ㅇ、ㅈ(ch/j)

        

濃音:ㅋ(k)、ㅌ(t)、ㅍ(p)、ㅊ(ch)、ㅎ(h)

       

激音:ㄲ(ッk)、ㄸ(ッt)、ㅃ(ッp)、ㅆ(ッs)、ㅉ(ッch)

                    

詳しい説明は、例のお姉さんに聞こう。

       

        

その4:パッチム

最後に、これが一番難しいのだが、韓国語には「パッチム」というものもある。

           

パッチムというのは、「각」のように「子音(ㄱ)」+「母音(아)」+「子音(ㄱ)」で出来ているような音のことである。この場合、「かっ(k)」のように発音する。

        

각、갂、갘 ……「閣下」という時、最後の「か」を言う直前でやめるような感じの「かっ」(かk)   

간 ……「堪忍」という時、「かん…」でやめるような感じの音(かn)

갇、갓、갖、갗、갗、같、갛、갔 ……「買った」という時、「かっ」でやめるような感じの「かっ」(かt)

갈 ……「軽い」という時、「る」をいう直前でやめるような感じの音(かr)

감 ……「甘味」という時、最後の「み」を言う直前でやめるような感じの「かん」(かm)

갑、갚……「カップ」という時、最後の「プ」を言う直前にやめるような感じの「かっ」口は閉じる。(かp)

강……「観光」というつもりで、「かん…」でやめる感じの音。(かn)

         

※ 連音

例えば、英語でも「メイク・アップ」いわないで、「メイキャップ」みたいに、前の単語の最後の音と、次の単語の最初の音が合体するという現象が起こるが、これが韓国語にもある。連音という。

          

連音で、一番難しいと感じるのは、「ㄴ」 と「ㅇ」。

               

どちらもパッチムになると、「ん」と発音する。なので、「간」も「강」も、日本語で表記すると「カン」となる。

                                  

しかし、このパッチムの次に、「~が」を表す助詞「~이(い)」がついた場合、「간이」は「カニ(kani)」と発音するが、「강이」は、「カンイ(kan/i)」となる。つまり、「ㄴ」の場合は、次の単語に「n」の子音がかかるが、 「ㅇ」は「n」の音がかからない。

                   

むかつく事に、この「ㄴ」と 「ㅇ」を使う単語はものすごく多い。暗記する時、特に注意したい単語である。

                

※栗原景「韓国語BOOK」(成美堂出版)参考。

韓国語の名詞は、覚えやすい。

          

なぜかというと、以前、このブログでも紹介したように、漢字の音読みがベースになっている事が多いからである。(https://ameblo.jp/h8y8s3w0/entry-12590387971.html)  例えば、「記入」は「입()」と発音するが、この単語は「記」(기:キ)と「入」(입:イ)の組み合わせによって出来ている。――さらに、この「記(キ:기)」の発音を知っていれば、そこから「憶(기억:)」とか「表(표기:ピョ)」のように、他の漢字と組み合わせて、語彙の数を増やしていく事も出来る。――漢字のハングル読みを、多く知っていれば知っているだけ、使える語彙の数も倍々に増えていく。

               

ただ、ここで注意したいのは、まず①全ての漢語が日本語と同じではないという事——たとえば、「見物」のことは、「見物(견물:キョンム)」ではなく「求景(구경:クギョ)」という。また、②何の漢字をベースにしているのか、よく分からない場合もある――本を「책(チェ)」というが何の漢字を当てているのか分からない。さらに、③名詞といっても全てが漢字なわけではなく、韓国固有のものもある。

              

そんなわけで、覚えやすいといっても、「動詞や形容詞に比べて覚えやすい」というだけで、マスターするには、やはり努力が必要である。

                 

以下、私がよく間違える名詞だけ、チョイスしておく。もう二度と間違えまい……。

            

※   ※    ※

財布、手袋、遅刻、支払い …지갑(チガ)、장갑(チャ)、지각(チガ)、지급(チグ

荷物、家 …………………짐(ヂ)、집(ヂンプ

釣、天気 …………………낚시(ナクシ)、날씨(ナシ)

ガム …………………껌 (ッコンム

パン、飯、夜、部屋 …………………빵(ッパ)、밥(パアプ)、밤(パンム)、방(パン)

砂糖、塩 …………………설탕(ソ)、소금(ソグ

息子、子供、大人 …………………아들(アドゥル)、어린이(オリニ)、어른(オルUン)

親戚、親切 …………………친척(チチョ)、친절(チチョ

隣、引っ越し …………………이웃(イウゥ)、이사(イサ)

場所、掃除 …………………장소(チャソ)、청소(チョソ)

絵 …………………그림(クリ

黑色、真っ黒 …………………검은색(コムンセ)、까만색(ッカマンセ

黄色、赤色 …………………노란색(ノランセ)、빨간색(ッパガンセ)、

青色、白色 …………………파란색(パランセ)、흰색(フィンセ

茶色 緑色 …………………갈색(カ)、녹색(ノ

咳 …………………기침(キチンム

お金、背中、石、土地 …………………돈(トン)、등(トゥン)、돌(ト)、땅(ッタ

パーティー …………………잔치(チャンチ)

年齢、間、差 …………………나이(ナイ)、사이(サイ)、차이(チャイ)

意味 …………………뜻(トゥッ)

消息 …………………소식(ソシ

箱 …………………상자(サンチャ)

鍵 …………………열쇠(ヨルスェ)

刺身 …………………회(フェ)

森 …………………숲(ス

氷 …………………얼음(オルンム

土 …………………흙(フ

若者、青年 …………………젊으이(チョムイ)、청년(チョニョン)

交換、経済 …………………교환(キョファン)、경제(キョジェ)

種類 …………………종류(チョリュー)

採用 …………………채용(チェヨ

就業 …………………취업(チィオ

精神 …………………정신(チョ(ジョ)シン)

責任 …………………채입(チェイ

思い出 …………………추억(チュオッ(ク)

撮影 …………………촬영(チュリョ

噂…………………소문(所文?)(ソムン)

肯定的、否定的 …………………긍정적(クジョチ(ヂ)ョ)、부정적(プジョチ(ヂ)ョ

におい …………………냄새(ネセ)

現象 …………………현상(ヒョンサ

            

※単語は、金珉秀 「韓国語能力試験、初級・中級」参考 

※発音は、Google翻訳を用いて確認

 

職場に日本語がペラペラの韓国人がいるので、「どんな風に勉強したのか?」と聞いてみたところ、その方が教えてくれたのは「わからない日本語とか気になる日本語があったら、すぐにスクショする」んだそうな。
             
そうしておくと「寝る前とかのスマホをいじる時間に見るので覚える」ということであった。
          
今、その方法を試しているが、なかなか良い。本気で語学を習得したい方は、試されては如何? 

韓国語にも、名詞、動詞、形容詞、副詞、接続詞などがある。

                   

で、それらを暗記していくわけだが、名詞や副詞、接続詞が覚えやすいのに対し、動詞と形容詞は覚えにくいという印象がある。なぜ覚えにくいかというと、活用によって語形が変化するからでもある。

                       

また、形容詞の場合、小さい(작다:チャクタ)、短い(짧다:チャル(プ)タ)、狭い(좁다:チョプタ)、少ない(적다:チョクタ)など――意味も発音も似てるものが多く、まぎらわしくて鬱陶しい。「チャクチョクチョクチャク、うるせえな」というイメージである。

                                 

ほか、低い(낮다:ナッタ)、遅い(느리다:ヌリダ・늣다:ヌッタ)、悪い(나쁘다:ナップダ)なども「ナッタヌッタヌリダ、うるせえな」という感じがする。ネガティブな意味や発音も似ていて、これもまぎらわしい。(でも、韓国人って、会話する時、こんな風に「チャクチョク」いったり「ナッタヌッタ」いったりするんだぜ? ついていけないぜ)

                        

一応、基本から勉強し直すという意味で、今日は形容詞の重要単語だけ整理しておこう。

                              

  1. 近い/遠い ………………………………가깝다(カッカプタ) / 멀다(モルダ)       
  2. 軽い/重い  …………………………………가볍다 (カピョプタ) /무겁다(ムゴプタ)
  3.  同じ/違う   …………………………………같다 ( カッタ)/다르다(タルダ)
  4. 長い/短い   …………………………………길다(キルダ) /짧다(チャル(プ)タ)
  5. きれいだ/汚い  ……………………… 깨끗하다 (ケックタダ)/더럽다(トロプタ)
  6. 多い/少ない ………………………………… 많다(マンタ)  /적다(チョクタ)

  7. 良い/悪い ………………………………… 좋다 (チョッタ) /나쁘다(ナップダ)

  8. 高い/低い ………………………………… 높다(ノプタ)  /낮다(ナッタ)

  9. 広い/狭い   ………………………………… 넓다(ノル(プ)タ) /좁다(チョプタ)

  10. 早い/遅い  …………………… 빠르다(パルダ) /느리다(ヌリダ)・늣다(ヌッタ)

  11. 暑い/寒い ………………………………… 덥다(トプタ) /춥다(チュプタ)

  12. 暖かい/冷たい …………………………따뜻하다(タットゥタダ) /차다(チャダ)

  13. 大きい/小さい …………………………………크다(クダ)  /작다(チャクタ)

  14. 明るい/暗い  ……………………………밝다 (パッ(rk)タ)/어둡다(オドゥプタ)

  15. 簡単だ/複雑だ  ………………간단하다(カンタナダ) /복잡하다(ポクジャパダ)

  16. (値段が)高い/安い  ……………………………비싸다(ピッサダ) /싸다(ッサダ)

  17. 易しい/難しい ……………………………… 쉽다 (シィタ)/어렵다(オリョタ)

  18. 嬉しい/悲しい …………………………… 기쁘다 (キップダ)/슬프다(スルダ)

  19. 静かだ/うるさい ………………… 조용하다 (チョヨハダ)/시끄럽다(シクロプタ)

ちなみに、発音(カタカナ)については、ポケトークで確認しながらやった。自分が耳で聞いたままを書いたら、「다」の音が、清音(タ)になったり、濁音(ダ)になったりしてしまった。まあ、細けえことはいいんだよ。(あ、こんな風に覚えるから、いつまでも会話が出来ないのかもしれぬ)

第一回講義:韓国語は漢字の読み方から覚えよう

                   

韓国語講義みたいなものは、普通、ハングルの仕組みとか発音の説明から始めるものなんだろうが、面倒くさいのでやらない。(それについては後日、暇があったらやる。)

      

今日、紹介するのは漢字である。――私は日本人が韓国語を学ぶ時は、最初に漢字の読み方を覚えることから始めた方がいいと考えている。

        

というのも、韓国の漢字は、日本の漢字と読み方が似ているのに加え、発音が日本よりも単純で、一つの漢字に一つの音しかない。つまり、日本語のように、「音読み」とか、「訓読み」とか、「重箱読み」とか、「湯桶読み」などというものがない。基本、「音読み」だけである。

        

なので、漢字の読み方をある程度マスターしておくと、語彙の幅が広がりやすい。

         

具体的に説明しよう。――「学」という漢字は、日本語では「ガク」(音読み)と「まな(ぶ)」(訓読み)がある。しかし、韓国語では「학(ハク)」しかない。韓国語では、「学」は全てこの読み方である。

            

なので、この読み方を知っていれば、生(생:ハクセン)、校(교:ハッキョ )、留(유:ユハク)、習(습:ハク)など、様々な形で応用が可能になる。日本人はまず漢字の韓国語読みから、勉強を始めると良い。

        

「方」は韓国語読みで「방:パン」、「面」は韓国語読みで「면:ミョン」である。したがって、「방면」という単語を知らなかったとしても、漢字の読みを知っていれば、「方面」だと推測できる。韓国で生活していると、そういうことがしばしば起こる。

                

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最後に、私のノートの中から比較的、よく使うと思える頻出漢字を紹介しておく。本当に簡単なものだけ。

          

行(행:ヘ 行動행동、飛行機비행기)、車(차:チャ 自動車자동차、自転車자전거)、話(화:ファ 会話회화、対話대화)、会(회:フェ 会場회장、社会사회)、食(식:シ 食事식사、食堂식당)、動(동:ド 運動운동、動物동물)、長(장:チャ 社長사장、学長학장)、場(장:チャ 会場회장、場所장소)、者(자:チャ)、金(금:グ 入金입금、料金요금)、力(력:リョ 努力노력、能力능력)、題(제:チェ(ヂェ) 제목題材、主題주제)、入(입:イ 入場입장、出入출입)、館(관:クァ 映画館영화관、会館휘관)、個(개:ケ 個人개인、個数개수)、体(체;チェ 液体액채、体育체육)、現(현:ヒョ 現代현대、現実현실)、験(험:ホ 経験경험、実験실험)、感(감:カ 感動감동、感想감상)、説(설:ソル 説明설명、解説해설)、意(의:ウィ 意図의도、意識의식

          

以上なり。こういう感じに、漢字(=ハングル読み)を2000文字くらい集めて、一冊の本に整理したらいいのにと思う。(日本の学習者には、ウケるだろう。)

        

もっとも、探した所、そのような本はまだないようなので、将来、時間があれば、私がまとめようかと思う。(が、その前にまず話せるようになろう)


※漢字ノート(間違えているのもあるが、参考までに)