食事法
アメリカのピーター・J・ダダモ医学博士が考案した血液型ダイエット。世界各国で50以上の言語に翻訳され、700万部を売り上げた「Eat Right For Your Type」にて血液型別のダイエットを推奨しています。公式サイトでは、デザイナーとして有名なトミー・フィルヒガーも絶賛。血液型ダイエットの効果にせまります。

そもそも血液型ダイエットって何?
アメリカのダダモ博士が発見、考案した、「血液型によって違う【太りやすい食べ物】と【太りにくい食べ物】を把握して、それに沿った食生活で効果的にダイエットをしよう」というところからスタートしたダイエット方法です。
現在は血液型に合ったダイエットサプリメントも考案され、販売されています。
どうして血液型によって太りにくい食べ物が違うの?
ABO式血液型は現在よく知られていますが、すべての血液型が最初から存在したわけではありません。
最初に誕生したのはO型
まず生まれたのはO型でした。約4万年前、アフリカのクロマニヨン人に由来します。彼らは狩猟民族で、肉を多く食べていました。
続いて農耕民族のA型
次に紀元前2万年の頃、アジアや中東で農耕民族が現れます。彼らがA型の祖です。農耕民族である彼らは、草食を主としていました。
1万5千年前にB型登場
紀元前1万5千年の頃にヒマラヤ山岳地帯に現れた遊牧民がB型の祖先です。彼らは干し肉やチーズなどの保存食を食べ、O型やA型とはまた違った食生活をしていました。
最後にAB型
そして、AB型はその名前のとおり、A型とB型の両方の特徴を持つ血液型で、まだ1000年ほどの歴史しかないと考えられています。
このように、各血液型が生まれた背景を見ると、それぞれ主に食べていたものが違うことから、太りにくい食べ物や太りやすい食べ物、言い換えれば体質に合う食べ物、合わない食べ物が違う、というのが血液型ダイエットの考え方です。
それぞれの血液型がダイエットするのに良い食べ物、悪い食べ物は?
上述のようなルーツに基づき、以下のような食べ物がそれぞれの血液型に良いまたは悪いと言われています
(1)O型
元々が狩猟系民族のため、脂肪の少ない肉、魚を中心とし、炭水化物を控えた食生活が適している。
- 適した食べ物:赤身の肉、白身の魚、炭水化物の少ない果物
- 控えた方が良い食べ物:米、小麦、芋、とうもろこし、そばなどの穀物類やイモ類
(2)A型
農耕民族のA型には、野菜中心の食生活が適しており、乳製品を取ると新陳代謝が鈍る。乳製品は取り過ぎると肥満の原因に。
- 適した食べ物:野菜全般、果物、豆類、味噌
- 控えた方が良い食べ物:牛乳、乳製品、脂肪分の多い肉
(3)B型
脂肪分の少ない乳製品が適している。避けた方が良いのは小麦、ごま、コーン、ピーナッツ、豆類。
- 適した食べ物:脂肪分の少ない乳製品、卵、レバー、肉、青野菜
- 控えた方が良い食べ物:小麦、ごま、とうもろこし、ピーナッツ、豆類
(4)AB型
適しているのは豆腐、 シーフード。控えた方が良いのは赤身の肉、小麦粉の入った食物全般。
- 良い食べ物:豆腐、シーフード、脂肪分の少ない乳製品、青野菜
- 控えた方が良い食べ物:赤身の肉、小麦製品
血液型ダイエットは効果がある?
米国の医学雑誌「American Journal of CLINICAL NUTRITION」に掲載されたベルギーの赤十字に所属する研究チームの調査では「血液型別の食事の有効性を科学的に支援する証拠はない」という、血液型ダイエットに否定的な見解が示されました。
しかし、この血液型ダイエットをきっかけに「自分に適した食生活が見つかる」ということがないとも言い切れません。
人間の身体には色々な個体差があります。自分の血液型別にNGとされている食品に軽度のアレルギーがあるなどの場合、その食品を避けることで体調がよくなる場合もあるでしょう。
しかし同時に食べても問題のない優れた栄養源である食品を「血液型ダイエットで合わないと言われているから」と、徹底的に避けることはデメリットとなります。
食事はバランスが大切ですので、血液型ダイエットを参考にしつつ柔軟に対応することが大切です。自分に合う食べ物、合わない食べ物を探り、適したものは取り入れ、合わないと感じるものは避けるという程度に取り入れてはいかがでしょうか。