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DHA・EPAと脂肪酸の基礎知識

薬局の健康食品コーナーで目にするDHA(ドコサヘキサエン酸)。「なんとなく体によいイメージがあるけど、どういうものなのか実はよく知らない…」という人も多いのではないでしょうか。ここでは、DHAとはいったいどんな成分なのか、どんな効果が期待できるのかについて、概説します。


DHAイメージ画像

DHAってどういうもの?

DHA(ドコサヘキサエン酸)は脂質、つまり油の一種です。人間の身体は何十兆という細胞でできており、この一つひとつは脂質でできた膜(細胞膜)で覆われています。DHAは主に細胞膜の成分として体内で使われています。

特にDHAは脳に多く含まれることがわかっています。脳の半分は脂質でできており、そこで使われている脂肪酸の約1割はDHAだといわれています。つまり、DHAは脳にとってなくてはならない栄養素なのです。

こんなに大切なDHAですが、基本的には食事から摂る必要があります。形が似ているαリノレン酸やEPA(エイコサペンタエン酸)を使って体内で変換することはできるのですが、その割合はわずかです。しかも、αリノレン酸やEPAも体内で一から作れるわけではなく、食事で摂るしかありません。このような脂質を「必須脂肪酸」といいます。

DHAは野菜や豆類からも摂取できますが、特にイワシやサバなどの青魚に多く含まれています。不足しないようにするための摂取量の目安は成人で1日に2g前後です(これはDHAだけでなく、αリノレン酸やEPAを合計した数字です)。脂ののった魚を週のうち3回程度食べるのが望ましいとされています。

DHAにはどんな効果があるの?

DHAは脳に多い脂質ですから、たくさん摂れば頭によい効果が出るのではないかと思いますよね。実際に、「日本人の子どものIQが高いのは魚を食べているからではないか」という説が1989年に発表され、大きく注目されました。これにより、DHAは記憶や学習に効果的であるというイメージが広がり、さまざまな健康食品が開発・販売されるようになりました。

DHA(青魚)は他にも、動脈硬化による心臓や血管の病気を予防する効果、脳卒中の再発を抑制する効果、糖尿病を予防する効果、乳がんや大腸がん、肝臓がんの予防効果、目の病気(加齢黄斑変性症)を予防する効果、さらに抗炎症作用やメンタルの不調を改善する効果など、さまざまな効果があることが分かっています。

ぜひ、日々の食生活の中に積極的に取り入れてみてください。