私が多く本を読むきっかけとなった記事はこちら
さて、書籍レビューのお時間です。
きょうはこちらを紹介したいと思います。
読んだら一生お金に困らない N/S高投資部の教科書
著者名 N/S高投資部、 村上 世彰さん
旧村上ファンドでご存知の村上 世彰さんが監修者となって、N/S高投資部が著書として販売されている本です。
村上 世彰さんは日本の投資界では知らない人はいないと思いますので、ここでは説明を割愛します。
N/S高投資部というは、N高等学校・S高等学校という、角川ドワンゴ社が経営されている通信制の高等学校のようで、その中に投資部というのが存在するようですね。
なんとなく存在は知っていましたが、詳細はわかっていませんでした。
この本を手に入れたのは、最近私の中でブームである「期待値」を学ぶためでした。
手にして読んでみましたが、「期待値」を学ぶには事足りた気がします。
学びたかったのは、「期待値に設定する確率をどのように定めるか?」です。
「期待値」は高校の数学で学ぶ(もしかして中学生でした???)ので、計算方法や意味については割愛します。
確率を、ある銘柄ごとにどのように算出する、定めるのかを勉強したかったのですが、この本で腑に落ちた気がします。
具体的な説明をしてしまうと、この本の全てを語ってしまいそうなので、営業妨害とならぬよう表現は避けますが、投資家19年目の経験を生かし、期待値というのを各銘柄ごとに算出したいと思います。

期待値以外にも、この本から学ぶことは多くあります。
高等学校の投資部という形で出版しているので、高校生向けなのかな?と思いきや、少し高校生には難しい内容のような気がします。
もしかして私の感覚で「高校生では内容が難しい」と思っただけで、今時の高校生はこのくらいは当たり前というくらい、金融リテラシーが育っているのかもしれません。
私の実家は貧しく、お金に関してはすごく敏感でした。
お金の話が大好きで、8歳にはお金を貯めることやお小遣い帳をつけることが一つの習慣になっていました。
とはいえ、小学生の低学年でルーティンでお小遣い帳をつけるのはむずしかしく、3日坊主だったりします。
それでもお金は大好きなので、財布に溜まっていくのに嬉しさを覚えたのは事実です。
私が小さい頃は「節約をすることでお金を貯める」と学びましたが、この本では逆です。
経済を回すことで、自身の給与が増えるという、経済の循環の説明があります。
ここが私の小さい頃との違いです。
お金を使うことが経済に直結し、経済活動によって自分が所有するお金の量が変わる。
これを今の若い子達は小さい頃から学ばされているんだなぁと痛感します。
ほんの触りで、冒頭のセクションしか紹介していませんが、「金融リテラシーを身につけることが、実は将来叶えたいの夢に繋がることになる」ということは勉強になりました。