子育て支援 -再発 急性期- | 妻と私の異世界生活

妻と私の異世界生活

2020年の春
妻が統合失調症を発症

突然、異世界に放り出された妻と私の闘病記録

急性期、休息期を経て回復期に入り安定したのも束の間、2023年の夏、妊娠発覚と同時に再発、そして出産

いつかこのブログが誰かの助け舟になります様に。







-統合失調症 再発から4ヶ月-

-妊娠20w-



今日は在宅勤務に切り替え、


昼からの子育て支援課の面談に備えました。













妻は私の仕事を邪魔しない様にと、


朝からせっせと静かに掃除をしていました。













「もうすぐ来る?」


「いや、まだ3時間前やよ」


「あっ、え?時間間違えてた…」


「それで朝から掃除してたんや」












天然でやってる事に少し安心しました。


昼は久しぶりに近所のラーメン屋で済ませ、


2人で片付けをして待機しました。












時間ぴったりに、


子育て支援課の担当者と、


訪問看護師さんが来ました。












妻の緊張をほぐすためか、


デグーに気づいた年配の訪問看護師さんが、


「私も動物好きなんですよ」


「見せてもらっていいですか?」


「部屋綺麗ですね」


「ペットの匂いもしないし」


妻と一緒に動物の話をしはじめました。













とても気さくで優しい感じの方でした。


そして終始、妻のことを褒めていました。












「お母さん目がおっきくて可愛いですね」


「美人さんって言われるでしょ?」


「いやいや、言われないです!」












「ピアスも綺麗でファッションセンスもいい」


「ピアスは夫が作ったんです」


「えーお父さんもすごいじゃない」


「妻の趣味探しでやってるんです」


「趣味が見つけられなくて困ってて」













ホストかと思うくらいに、


いろんな事を褒めてくれ、


周りの様子も見ながら話題も豊富でした。













「じゃお母さん、私と手芸やろう」


「あ、ありがとうございます」


「赤ちゃんの帽子とか作ろう」


「自信ないです」


「心配いらないよ、楽しいから大丈夫」













終始こんな感じで、


妻もぎこちなく照れながら過ごしていました。














この人なら、


妻の自己肯定感も高めてくれそう、


そう感じました。













「子育てはまだだけど」


「昼間も怖いなら今月から来ますね」


「初日は一緒に散歩しましょう」


「出産に備えて体力もつけないとね」


「ありがとうございます」













少し圧倒されていましたが、


このくらい引っ張ってくれると、


妻は助かるだろうなと思いました。













私は契約書にサインして、


妻の病気の事やこれまでの経緯を話しました。













保健師さんや病院からも話があったようで、


スムーズに話は進みました。














滞在時間は短かったですが、


これも今の妻には丁度いいくらいでした。


私も終始お父さんと呼ばれていましたが、


まだまだ違和感があり不思議な気分でした。













2人が帰った後、


「看護師さんベンツのカバンだったね」


「市役所の人マリクワの筆箱だったね」


「2人ともかっこいいし可愛いなって思った」


いつもより饒舌な妻、


会話も今日は出来てたかなと、


私も安心できました。













今の所は平日1週間に1回、


保健師さんが1ヶ月に1回は来てくれる予定、


少しずつですが環境を整えています。














妻の体調も少しずつ整え、


何とか出産から子育てまで悪化させず、


妻にも普通の喜びを感じさせてあげたいです。













しばらく見ていないですが、


妻が無邪気に踊り、


楽しそうに笑う姿をまた見てみたいものです。













まだまだ耐える時、


赤ちゃんが私達に希望を運んでくれる、


ようやくそんな気がしてきました。



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