1 日経平均株価は1万2000円以上である。
(2011年大納会終値ベース。 参考:2010年11月末 9937.04円)
Yes投票率⇒48%
永岡予想⇒No
年始のアナリストや証券業界の2011年日本株予想は、非常にポジティブなものが目立つ。
しかし、中国を中心とした新興国で競争力を持つ企業については、引き続き好業績が続くと思われるが、国内の市場としての成長は低迷が続き、失業率もそれほど大きく回復するとは思えない。欧米のソブリンリスクに対する不信感が簡単には拭えないことも加味すると、1度は12000円を抜きながらも、大納会時点ではそこを下回るのではないか。
2 為替レートは 1ドル=95円より円安である。
(2011年大晦日にチェックした最終レートベース。参考:2010年12月1日10:30現在 83.65円/ドル)
Yes投票率⇒34%
永岡予想⇒No
昨年は米国の量的緩和の影響でドルのジリ下げ(円高)状態だったが、足下の米国景況感は良好な指標が多くでており、ドルの反動上げを予測する向きも多い。しかし、日本が経験したように、バブル崩壊に伴う信用収縮、特に企業のバランスシート調整は国全体の景気回復を非常に緩やかなものにするはずで、米国は更なる量的緩和をしないまでも、なかなか金利を上げる状況にはならないと考えられる。現在の水準よりは円安に振れるとしても、95円まではいかないのではないか。
3 金の国内税込み小売価格は1g=4000円以上である。
(2011年大晦日にチェックした田中貴金属取り扱いベース。参考:2010年11月末 3916円/g)
Yes投票率⇒59%
永岡予想⇒No
ここ数年、先進国では異常なまでに貨幣供給量が増えており、新興国でのコモディティーの実需増大も相まって、基本的にはインフレの土壌が十分に醸成されていると考えるべきである。特に食料や資源エネルギーといった一次産品の需給は逼迫し、価格高騰の兆しも見えつつある。しかし、金価格に限って言えば、リーマンショック以降着実に上昇しており、先進国の通貨(特にドル)に対する信用不安の裏返しとして投機的に買い込まれていると考えると、今年の更なる上昇は考えにくいのではないか。
4 2011年(暦年)の日本国内における新規上場会社数は40社以上である。
(参考:2010年の新規上場企業数は22社の見込み)
Yes投票率⇒23%
永岡予想⇒Yes
ここ数年、日本における新規上場社数は低迷の一途である。一時期は100社を超えていたものが、昨年は22社と、世界2位タイの経済規模を誇る国の有り様としては異常事態である。原因は、審査を含めた規制の側面と、低迷する市場の側面とがある。さすがに東証やJASDAQも危機感が強く、規制面でのスタンス修正を行い、業績面で裏づけのある企業中心に新興市場の活性化が起こり、過去2年準備しつつも上場を見送っていた企業群の数を考えれば、かろうじて40社を上回るのではないか。
5 任天堂は次世代Wiiを発売する。
(発表だけでなく、日本国内で販売開始された状態)
Yes投票率⇒39%
永岡予想⇒No
2006年末に発売されたwiiは、それまでのテレビゲーム概念を大きく転換し、ソニープレステとの長年にわたる競争において、圧倒的優位なポジションを築いた金字塔である。しかし発売後4年が経過し、累計販売台数は1100万台を超えるものの、年間販売台数は2010年に前年を下回った。グリーやモバゲーなどの携帯電話によるソーシャルゲームの隆盛は、根本的な構造転換を迫られていると考えられる。一部にはDSに続き、3D対応した革新的な次世代型wiiの発売が噂されているが、3Dテレビの普及ペースを考慮すると、年内発売が可能な開発ペースにはなっていないのではないか。
6 内閣総理大臣は管直人である。
Yes投票率⇒18%
永岡予想⇒Yes
小泉純一郎氏が首相を辞めて以降、毎年首相が交代している。参議院は与党が少数のねじれ国会となっており、小沢一郎氏のグループとの対立を考えると、管首相の権力基盤はこの上なく弱いと言える。しかし、現在の状況はすぐにも解散かと言われて続けた麻生政権に似ていて、党内で誰かに首相を禅譲できるわけでもない上、衆議院解散に打って出たところで、ねじれ国会が修正できるわけではなく、むしろ衆議院の過半数すら危うくするだけである。もはや野党の予算案や法案を丸呑みしながら、首相の座にかじり付くしかないのではないか。
7 朝鮮戦争が始まる。
(散発的な戦闘は含まない。休戦協定の解除は開戦とみなす。最終的な判定は永岡が行います)
Yes投票率⇒2%
永岡予想⇒No
昨年末に北朝鮮が韓国ヨンビョン島を砲撃したことで、南北朝鮮間の軍事的緊張感が高まっている。基本的には北朝鮮のトップ交代に伴う、国内事情(権力基盤の確保)によるところが大きいと思われる。もはや中国の支援なしには存続し得ないであろう北朝鮮の実態を考えれば、中国政府が硬軟混ぜ合わせたアプローチで、北朝鮮の自制を実現するのではないか。まだ中国政府も間接的にとはいえ、米国と戦争する覚悟はないであろう。
8 AKB48は2011年紅白歌合戦に出場する。
(ゲスト出演や一部メンバーの出演は、AKB48としての「出場」に含めない)
Yes投票率⇒77%
永岡予想⇒No
昨年もジリジリと人気を上げてきたAKB48、ここに極まれり&秋元康恐るべしという1年だった。しばらくこの勢いは衰えないと思われるが、飽きられるのが早い芸能界のこと、そしてそれを良く知る秋元康の次なる一手はすでに用意されているのではないか。人気が衰えるというよりは、むしろ派生的なグループが生み出され、もはやAKB48という括りではなくなっている可能性が高いのではないか。
9 10月開催の2011ラグビーワールドカップで、日本が1勝する。
(参考:予選リーグの同一ブロックは、ニュージーランド、フランス、トンガ、カナダ)
Yes投票率⇒43%
永岡予想⇒Yes
過去6度開催されているラグビーのワールドカップ、実は日本は6度とも出場を果たしている。ただし、勝ったのは1991年(第2回)大会での1度だけ(それ以外に、前回大会でカナダと引き分けている)。ニュージーランドとフランスに勝つことは難しく、決勝トーナメント進出は厳しいが、継続的に実力を上げてきている日本代表は、カナダないしはトンガに勝つ可能性があるのではないか。ちなみに2019年は日本で開催される。
10 石川遼は日本ゴルフツアーの賞金王になる。
Yes投票率⇒48%
永岡予想⇒No
日本の宝とまで言われた、日本を代表する若者/ゴルファーである石川遼。昨年は3勝あげて3位という最終成績であった。間違いなく日本の第一人者であるが、コンスタントに勝ち続けることは非常に難しい、プロスポーツの世界。海外試合の出場機会の増大、国内マスコミ対応の増加、韓国勢の隆盛を鑑みると、賞金王はかなり難しいのではないか。