1.日経平均株価は1万1000円以上である。
(2012年大納会終値ベース。 参考:2012年1月20日現在8766.36円)

2.為替レートは 1ユーロ=100円より円安である。
(2012年大晦日にチェックした最終レートベース。参考:2012年1月20日現在 99.48円/ユーロ)

3.金の国内税込み小売価格は1g=4500円以上である。
(2012年大晦日にチェックした田中貴金属取り扱いベース。参考:2012年1月20日現在 4351円/g)

4.2012年のトヨタの自動車販売台数が世界第1位である。
(参考:2011年のトヨタの販売台数は790万台で、3年連続1位から3位に転落の見込み。トップはGMの902万台)

5.ロンドンオリンピックにおいて、日本代表の獲得金メダル数は10個以上である。
(パラリンピックは含まない。過去実績:アテネ16個、北京9個)

6.アメリカ大リーグにおいて、ダルビッシュ有は年間16勝以上する。

7.2013年1月2・3日に行われる箱根駅伝で、東洋大学が総合優勝する。
(往路・復路の順位は問わない。合計タイムで競う総合優勝か否か)

8.韓流アーティストが2012年紅白歌合戦に出場する。
(ゲスト出演など、出場者リストに載らないものは含めない。韓流アーティストの定義はメンバー全員が韓国出身者であること)

9.2012年アメリカ大統領選の勝者は現職のオバマ大統領である。

10.2012年末において、日本の内閣総理大臣は野田佳彦である。


投票方法:私宛てメールに1-Yes、2-No、3・・・という要領で回答を記載し、送って下さい。締め切りは2月3日です。

昨年年始に、1年後(2011年)を予想する10大クイズ企画を実施しました。
正解と正答率の結果は以下のとおりとなりました。


1 日経平均株価は1万2000円以上である。
⇒No(52%)


2 為替レートは 1ドル=95円より円安である。
⇒No(66%)

3 金の国内税込み小売価格は1g=4000円以上である。
⇒Yes(59%)

4 2011年(暦年)の日本国内における新規上場会社数は40社以上である。
⇒No(77%)

5 任天堂は次世代Wiiを発売する。
⇒No(61%)

6 内閣総理大臣は管直人である。
⇒No(82%)

7 朝鮮戦争が始まる。
⇒No(98%)

8 AKB48は2011年紅白歌合戦に出場する。
⇒Yes(77%)

9 10月開催の2011ラグビーワールドカップで、日本が1勝する。
⇒No(57%)

10 石川遼は日本ゴルフツアーの賞金王になる。
⇒No(52%)


約50名の方から投票頂きましたが、なんと一人全問正解の方がいらっしゃいました。予備校時代からの友人であるT所さん、おめでとうございます!粗品を進呈させて頂きます。惜しくも準優勝となった9問正解者は2人、VOYAGEGROUPからG藤君とT嘴君でした。こちらはささやかながら新年会にご招待しました。


私の正解数は5問ということで、極めて恥ずかしい結果となり、今年改めて雪辱を果たしたいと思います。ちょっと奇をてらい過ぎたと反省しております。


結果的には全ての設問の正答率が50%を超え、いわば「集合知」の正しさを証明した形となりました。平均正答率は68.2%(6.82問正解)です。


単に当たった/外れたを言っても仕方ありません。皆さん様々な形で予想を立てられたと思いますが、実際にはどのようなことが現実となったのか、是非比較して何かしら「学び」があればと思います。


明日朝、今年の10大予想クイズ問題を発表します。

明けましておめでとうございます。
昨年は震災や世界的な信用不安など、従来の常識や世界観が揺らいだ年でした。


確かに震災や原発事故により、直接間接を問わず、われわれ日本人は深く傷ついたわけではありますが、この国の民は歴史的に幾度となくこのような不幸を乗り越え、以前よりもより逞しく復興し続けたわけで、今回も間違いなく一歩一歩前進し続け、新たな日本のカタチを作っていくに違いないと信じて疑いません。


一方で世界の資本主義経済をとりまく状況は、新たな局面を迎えていると考えざるを得ません。もちろん、超長期的、超大枠的に捉えれば、これすらもこれまでの歴史にもあった「一つの波」に過ぎないと理解することも可能でしょうが、限られた時間を生きる人間から見たらやはり、創造的に理解し対応すべき新たな環境と言えるでしょう。


世界の経済構造は人類が経験していないレベルにまで、「資本主義的価値観」が行き渡り、膨大な非兌換紙幣が流通し、結果巨大な金融資本が蠢く世界になりつつあります。それは必然的に経済格差を社会問題として顕在化させ、政府の財政も含めた統治/コントロールの難易度が格段に上がってしまう状況を生みます。この難度の高い状況に、「民主主義」という政治スタイルが太刀打ちできるのか、しなければならないわけですが、まだまだ人類の新たな挑戦が続くでしょう。


このようなまったく新しい秩序に向かって大きな変動が起きている状況は、そこに機会を見出す者にとっては最高のチャンスに他なりません。ベンチャー企業にとっても、人という単位で見ても、自ら考え、自ら行動する人々が次の新しい世界を築いていくことは間違いありません。


われわれVOYAGEGROUPも、私自身も、この時代に当事者として立ち会えることを感謝しながら、挑戦し邁進し続ける年にしていきたいと思います。本年もよろしくお願い致します。

本年10月1日をもって株式会社ECナビは、社名を株式会社VOYAGE GROUP (ボヤージュグループ)に変更しました。1999年10月にアクシブドットコムを設立、2005年10月にECナビに変わって以来、再び6年を経て社名を変えることになりました。


ECナビに変更したときは、価格比較サイトECナビに資源を集中し、社名もサービス名に一致させてブランドを大きく確立しようと考えました。しかし現在、価格比較サイト以外の事業も大きく育ち、グループとしての実態はもはや、ECナビという社名を使うのに違和感を覚えるところまで事業領域が広がってきています。


せっかく多くの皆さんに知って頂いている「ECナビ」という社名を変えてしまうのは、ブランド価値の観点からももったいない部分もあります。ただ、志高い仲間が大勢集まり、新しいことにチャレンジし続け、事業を作り発展させていく永続的な企業グループとして、改めて定義をし直し再出発しようと、社名変更に踏み切りました。


また、子会社であるECナビベンチャーズも株式会社VOYAGE VENTURES に変わります。
激しく変動する世界経済、そしてインターネット業界にあって、常に変化しながら、グローバルに新たな価値を創造し続ける集団として、再出航します!


※メールアドレスも変更になります。従来のメールアドレスの@以下がvoyagegroup.comに変わりますので、引き続きよろしくお願い致します。

昨夜は久しぶりに、長い付き合いの親友S君と、地元吉祥寺で飲みました。やっている仕事や性格はもちろん、価値観や辿ってきた人生も全く異なる二人ですが、いつも他愛もない話からまじめな話まで、話すことが尽きることなく続く。気の置けない友人とはこういうことを言うのだ、と実感できる友人です。


飲みながら気付いたのですが、昨日は我々が出会って「ちょうど30年」。
今からぴったり30年前、夏休み直前の暑い日に、父親の転勤のために兵庫県から吉祥寺に引っ越してきて、初めて小学校を訪問しました。そのとき3年1組の教室にいたのがS君です。家が近かったこともあり、すぐに意気投合しました。


よく二人で一緒に後楽園球場(東京ドームになる前の話です)に行ったのが、小学生の我々にとっては大冒険だったこととか、原がサヨナラホームラン打ったよな、敗戦処理に(晩年の)堀内が出てきちゃったよな、とか。
ホワイトデーに○○(女の子)の家にキャンディー持って行ったよな、あの緊張感はすごかったな、もらったチョコ的にはあの頃が人生のピークだったな、とか。


そういう密な「共有体験」を持ち、長い期間に亘って関係が持続すると、いわば「熟成された何か」のような感覚が生まれてきます。小学校を卒業して別々に歩んでいる時間についてすらも、我がことのように話し合えます。


会社や仕事上の人間の関わりは、一義的には「目的を持った」関係であるわけです。ただやはりどこまでいってもその原点は、一人の生身の人間同士の関わりです。できる限り、共有体験を機軸に、無条件で持続的な「なかま」でありたいと思います。色々なことが起きるけど、一歩一歩共有することを積み重ねていくことだけでも、大きな価値があるように思います。



ちなみに、その30年前の教室には、私の妻もいました。
そして今日7月7日は11回目の結婚記念日。吉祥寺で食事の予定。早めに会社を出ます。

遅ればせながら、3月25日にスタートアップを中心としたベンチャー企業への投資を行う子会社「ECナビベンチャーズ」http://ecnaviventures.com/  を設立し、代表に就任しました。


これまでにも色々なご縁で純投資を行ってはきたのですが、ECナビグループの事業ウィングも広がり、あちらこちらで投資も含めた提携を模索する案件が出てくるようになりました。ECナビグループの中には入らないけど、すぐ近くにいる「我々と志が同じ方々」とは、一緒にできることを模索することに大きな価値があります。


今はモバイルも含めたインターネット業界の激動期真っ只中。混沌とした市場環境においては自社という括りにとらわれず、そこでチャレンジする人たちと緩やかに繋がりながら、刺激し合い切磋琢磨することの効果は、我々にとっても大きな意味があります。


以前から、学生を中心とした若手起業家向けにオフィスを開放していました。

BOAT:http://ecnaviventures.com/portfolio

今後一層多くの起業家の方に参画頂き、社会ひいては世界を変える製品やサービスを共に生み出していきたいと考えています。(BOATの入居は、必ずしもECナビベンチャーズからの出資を前提としていません)



ECナビベンチャーズの特徴は、「ほんとにHands On」する会社だということです。もちろん独立した企業体である以上、創業者中心にベンチャー企業自身が考え、悩み、動く主体性がコアにあるべきですが、事業を軌道に乗せ、成長させていく過程の中で、一緒に困難を乗り越えていく言わば「伴走者」としての役割を真剣に追求したいと思っています。


ECナビグループが誕生してから現在に至るまで、様々な挑戦と経験を重ねてきました。また多彩な人材も揃っています。スタートアップベンチャーにとって、そこに(甘やかすわけではなく)親身な伴走者がいることは、会社の運命を変えてしまうほどに大きな違いを生むことなのではないかと思います。


起業し世界を変えたいと思っている皆さん、一緒に走りませんか?


連絡先: info@ecnaviventures.com

1 日経平均株価は12000円以上である。

2011年大納会終値ベース。 参考:201011月末 9937.04円)

Yes投票率⇒48%

永岡予想⇒No

年始のアナリストや証券業界の2011年日本株予想は、非常にポジティブなものが目立つ。

しかし、中国を中心とした新興国で競争力を持つ企業については、引き続き好業績が続くと思われるが、国内の市場としての成長は低迷が続き、失業率もそれほど大きく回復するとは思えない。欧米のソブリンリスクに対する不信感が簡単には拭えないことも加味すると、1度は12000円を抜きながらも、大納会時点ではそこを下回るのではないか。


2 為替レートは 1ドル=95円より円安である。

2011年大晦日にチェックした最終レートベース。参考:201012110:30現在 83.65/ドル)

Yes投票率⇒34%

永岡予想⇒No

昨年は米国の量的緩和の影響でドルのジリ下げ(円高)状態だったが、足下の米国景況感は良好な指標が多くでており、ドルの反動上げを予測する向きも多い。しかし、日本が経験したように、バブル崩壊に伴う信用収縮、特に企業のバランスシート調整は国全体の景気回復を非常に緩やかなものにするはずで、米国は更なる量的緩和をしないまでも、なかなか金利を上げる状況にはならないと考えられる。現在の水準よりは円安に振れるとしても、95円まではいかないのではないか。


3 金の国内税込み小売価格は1g4000円以上である。

2011年大晦日にチェックした田中貴金属取り扱いベース。参考:201011月末 3916/g)

Yes投票率⇒59%

永岡予想⇒No

ここ数年、先進国では異常なまでに貨幣供給量が増えており、新興国でのコモディティーの実需増大も相まって、基本的にはインフレの土壌が十分に醸成されていると考えるべきである。特に食料や資源エネルギーといった一次産品の需給は逼迫し、価格高騰の兆しも見えつつある。しかし、金価格に限って言えば、リーマンショック以降着実に上昇しており、先進国の通貨(特にドル)に対する信用不安の裏返しとして投機的に買い込まれていると考えると、今年の更なる上昇は考えにくいのではないか。


4 2011年(暦年)の日本国内における新規上場会社数は40社以上である。

(参考:2010年の新規上場企業数は22社の見込み)

Yes投票率⇒23%

永岡予想⇒Yes

ここ数年、日本における新規上場社数は低迷の一途である。一時期は100社を超えていたものが、昨年は22社と、世界2位タイの経済規模を誇る国の有り様としては異常事態である。原因は、審査を含めた規制の側面と、低迷する市場の側面とがある。さすがに東証やJASDAQも危機感が強く、規制面でのスタンス修正を行い、業績面で裏づけのある企業中心に新興市場の活性化が起こり、過去2年準備しつつも上場を見送っていた企業群の数を考えれば、かろうじて40社を上回るのではないか。


5 任天堂は次世代Wiiを発売する。

(発表だけでなく、日本国内で販売開始された状態)

Yes投票率⇒39%

永岡予想⇒No

2006年末に発売されたwiiは、それまでのテレビゲーム概念を大きく転換し、ソニープレステとの長年にわたる競争において、圧倒的優位なポジションを築いた金字塔である。しかし発売後4年が経過し、累計販売台数は1100万台を超えるものの、年間販売台数は2010年に前年を下回った。グリーやモバゲーなどの携帯電話によるソーシャルゲームの隆盛は、根本的な構造転換を迫られていると考えられる。一部にはDSに続き、3D対応した革新的な次世代型wiiの発売が噂されているが、3Dテレビの普及ペースを考慮すると、年内発売が可能な開発ペースにはなっていないのではないか。


6 内閣総理大臣は管直人である。

Yes投票率⇒18%

永岡予想⇒Yes

小泉純一郎氏が首相を辞めて以降、毎年首相が交代している。参議院は与党が少数のねじれ国会となっており、小沢一郎氏のグループとの対立を考えると、管首相の権力基盤はこの上なく弱いと言える。しかし、現在の状況はすぐにも解散かと言われて続けた麻生政権に似ていて、党内で誰かに首相を禅譲できるわけでもない上、衆議院解散に打って出たところで、ねじれ国会が修正できるわけではなく、むしろ衆議院の過半数すら危うくするだけである。もはや野党の予算案や法案を丸呑みしながら、首相の座にかじり付くしかないのではないか。


7 朝鮮戦争が始まる。

(散発的な戦闘は含まない。休戦協定の解除は開戦とみなす。最終的な判定は永岡が行います)

Yes投票率⇒2%

永岡予想⇒No

昨年末に北朝鮮が韓国ヨンビョン島を砲撃したことで、南北朝鮮間の軍事的緊張感が高まっている。基本的には北朝鮮のトップ交代に伴う、国内事情(権力基盤の確保)によるところが大きいと思われる。もはや中国の支援なしには存続し得ないであろう北朝鮮の実態を考えれば、中国政府が硬軟混ぜ合わせたアプローチで、北朝鮮の自制を実現するのではないか。まだ中国政府も間接的にとはいえ、米国と戦争する覚悟はないであろう。


8 AKB482011年紅白歌合戦に出場する。

(ゲスト出演や一部メンバーの出演は、AKB48としての「出場」に含めない)

Yes投票率⇒77%

永岡予想⇒No

昨年もジリジリと人気を上げてきたAKB48、ここに極まれり&秋元康恐るべしという1年だった。しばらくこの勢いは衰えないと思われるが、飽きられるのが早い芸能界のこと、そしてそれを良く知る秋元康の次なる一手はすでに用意されているのではないか。人気が衰えるというよりは、むしろ派生的なグループが生み出され、もはやAKB48という括りではなくなっている可能性が高いのではないか。


9 10月開催の2011ラグビーワールドカップで、日本が1勝する。

(参考:予選リーグの同一ブロックは、ニュージーランド、フランス、トンガ、カナダ)

Yes投票率⇒43%

永岡予想⇒Yes

過去6度開催されているラグビーのワールドカップ、実は日本は6度とも出場を果たしている。ただし、勝ったのは1991年(第2回)大会での1度だけ(それ以外に、前回大会でカナダと引き分けている)。ニュージーランドとフランスに勝つことは難しく、決勝トーナメント進出は厳しいが、継続的に実力を上げてきている日本代表は、カナダないしはトンガに勝つ可能性があるのではないか。ちなみに2019年は日本で開催される。


10 石川遼は日本ゴルフツアーの賞金王になる。

Yes投票率⇒48%

永岡予想⇒No

日本の宝とまで言われた、日本を代表する若者/ゴルファーである石川遼。昨年は3勝あげて3位という最終成績であった。間違いなく日本の第一人者であるが、コンスタントに勝ち続けることは非常に難しい、プロスポーツの世界。海外試合の出場機会の増大、国内マスコミ対応の増加、韓国勢の隆盛を鑑みると、賞金王はかなり難しいのではないか。

前回、新年の挨拶に代えて、1年後を予想するクイズを提起しました。

年末年始にお会いした方を中心に、50名近い投票を頂きました。ありがとうございます。

改めて、簡単に私の考えている、このクイズの趣旨を説明したいと思います。



毎年年末になると、「1年ってあっという間に過ぎるな」という感慨を持ちますが、それも段々加速的になってきていると感じています。ともすると、目の前で日々慌ただしく起こるコトに目を奪われながら、「流されている」部分が大いにあるのではないか、と改めて考えたことが出発点です。



自分や自分たちの会社や自分たちの業界というものにとらわれるのではなく、むしろその外にある世界や社会の動きに目を向けて、「何となく」ではなく、「真剣に」洞察・思考することが大切なのではないでしょうか。

しかも、ITやメディアの過度なほど行き渡った現代社会にあっては、情報の共有や起こったことについての分析は、(内容是非はともかく)非常に充実しています。その一方で、未来に対する予測は、案外行う習慣が乏しいのではないでしょうか。



もちろん、未来に起こることを完全に予測・把握することは、誰にもできません。たまたま当たったからといって、それに大した意味があるとも思いません。当たりの数を競うことも不毛です。しかし現状ある情報や事実から、真剣に将来起こるであろうことを予測し、一定期間経った後に、それが実際に起こったこととどう違ったのか、なぜ違ったのかを振り返ることは、自分自身の世界を広げていくのに実に有用ではないかと思います。



さらに、この企画を継続して行えれば、副次的産物としていくつかのメリットが得られると思います。例えば、提起した10個の命題に対して、他の人がどのように考え、予想しているのかを知ることができたり、比較的継続的に高い的中率を発揮する人と、その人の思考方法や考え方が見えてくるかもしれなかったり。


投票して頂いた皆さんには、今年の年末を楽しみにして頂ければ幸いです。

投票してない方も、是非今からでも、自分なりの予想をメモにでも残しておくと、年末に大きな何かを得られると思います。

取り急ぎ、皆さんがどのように予想したのか、私自身がどのように予想したのかをご報告します。


(文字数の関係で、次の投稿です)








新年明けましておめでとうございます。


ここ数年、世の中全般に後ろ向きな雰囲気が支配的ではありますが、インターネット業界を基点に、若い世代が2011年を反転攻勢の年にしていくぐらいの気概でやっていきたいものです。


例年新年の所感を書いていましたが、今年はこれまでとは少し趣向を変え、1年後の社会を予想するクイズを企画しました。
年末年始にお会いした方々にお話ししたところ、案外面白いと好評でしたので、ブログでも公開します。


以下の10問について2011年末の状態がどうなっているか、Yes/Noの予想と氏名を記載し私宛てメールで送って下さい。締め切りは1月15日です。


1年後、回答者の中から最も正解の多かった方に、粗品(と名誉)を差し上げたいと思います。

ブログでも投票の分布などを公開することはありますが、ご本人の同意なしに個人の予想内容や結果について掲載することは一切ありません。


本年もよろしくお願い致します。

(ブログの更新頑張ります!!)



1 日経平均株価は1万2000円以上である。
(2011年大納会終値ベース。 参考:2010年11月末 9937.04円)

2 為替レートは 1ドル=95円より円安である。
(2011年大晦日にチェックした最終レートベース。参考:2010年12月1日10:30現在 83.65円/ドル)

3 金の国内税込み小売価格は1g=4000円以上である。
(2011年大晦日にチェックした田中貴金属取り扱いベース。参考:2010年11月末 3916円/g)

4 2011年(暦年)の日本国内における新規上場会社数は40社以上である。
(参考:2010年の新規上場企業数は22社の見込み)

5 任天堂は次世代Wiiを発売する。
(発表だけでなく、日本国内で販売開始された状態)

6 内閣総理大臣は管直人である。

7 朝鮮戦争が始まる。
(散発的な戦闘は含まない。休戦協定の解除は開戦とみなす。最終的な判定は永岡が行います)

8 AKB48は2011年紅白歌合戦に出場する。
(ゲスト出演や一部メンバーの出演は、AKB48としての「出場」に含めない)

9 10月開催の2011ラグビーワールドカップで、日本が1勝する。
(参考:予選リーグの同一ブロックは、ニュージーランド、フランス、トンガ、カナダ)

10 石川遼は日本ゴルフツアーの賞金王になる。

今月(5月)中旬に当社CCO(Chief Culture Officer)のA柳君と、米国Zappos社(以下Z社)を訪問し、企業文化について色々と議論してきました。今回のツアーを企画して下さったのは、『ザッポスの奇跡』の著者である石塚しのぶ氏で、今後も同様のツアーを考えておられるようなので、興味のある方は是非ご連絡下さい。


ザッポスの奇跡 The Zappos Miracles―アマゾンが屈したザッポスの新流通戦略とは/石塚 しのぶ
¥1,575
Amazon.co.jp

Z社は日本ではまだ馴染みが薄いかもしれませんが、今全米で話題となっている靴を中心としたオンライン販売会社です。何が話題かというと、「コアバリュー」と彼らが呼ぶ企業の価値観に徹底的にこだわった経営を進めることによって、顧客対応&サービスの質を劇的に高めることによって、業績を伸ばしているという点です。つまり社員にとっても非常に働き易く、顧客にとっても実に気持ちよく買い物ができる会社をつくっているということです。


詳しくは、石塚さんの『ザッポスの奇跡』を読んで頂ければ、非常に分り易く網羅的にZ社のことが書かれています。ここでは、そのエッセンスと私なりに考えるところを簡単にまとめてみたいと思います。


まずZ社は自身を「たまたま靴を販売しているサービスカンパニー」と定義しています。その背景には、製品や商品の独自性はすぐに真似されてしまいます(特に小売業で差別化は非常に難しい)が、自分達とそこから生み出される顧客の感動体験は簡単に真似されない、という考え方があります。自分達(社員)と顧客との接点をできるだけ広げて、そこに感動体験という大きな付加価値を作り出す。それが基本戦略なのです。


そのための企業文化の基本思想は10の「コアバリュー」に表現されています。そして家庭にいるときの素直な自分自身の姿を、会社にいるときにも自然に出せることを理想と考えています。文字通り家族的なあり方を追求していると言えるでしょう。



<10のコアバリュー(日本語訳は私が勝手に付けました)>


1. サービスを通して、WOW(驚嘆)を届けよう(Deliver WOW Through Service)
2. 変化を抱き、その原動力となろう(Embrace and Drive Change)
3. 楽しさと、ちょっと変わったことを創造しよう(Create Fun and A Little Weirdness)
4. 挑戦的で、創造的で、オープンマインドたろう(Be Adventurous, Creative and Open-Minded)
5. 成長と学びを追求しよう(Pursue Growth and Learning)
6. コミュニケーションを通じて、オープンで正直な関係を構築しよう(Build Open and Honest Relationship With Communication)
7. 前向きなチームと家族精神を築こう(Build a Positive Team and Family Spirit)
8.乏しい中から、もっと大きなものを生み出そう(Do more With Less)
9.情熱と強い意志を(Be Passionate and Determined)
10.謙虚たれ(Be Humble)



コアバリューの中身自体は驚くものではありません。当社でも10の価値観を表現した「クリード」が存在し、Z社のコアバリューに決して劣ったものではないと思っています。しかしZ社は「徹底している」という点で抜きん出た存在でしょう。会う社員会う社員話しをすると皆コアバリューについて話しますし、採用や評価もそれに大きく依拠して行います。場合によっては、カルチャーフィットしないという理由で解雇も辞さないスタンスです。そしてそれを顧客ばかりでなく広く社外の人にも伝えることに積極的です。


こうした考え方自体は、総論として誰も反対しないでしょう。個々の社員が活き活きと個性を発揮し、顧客に対してそれが体現できればそれに越したことは何もないと思うに違いありません。しかし実際にZ社ほど徹底して仕組み化し、やり切れている会社もなかなかありません。表面的に真似することはできても、しっかり根付き会社としての(広い意味でも)成果に結び付けるまでには、経営者のかなりの覚悟と粘りが必要です。


さらには、当社もそうですが、インターネット企業は多くのユーザーを抱えていながら、直接的な接点はむしろ少なく、そこに「サービス」を創り出すという発想に結び付きにくかった面が多分にあります。そういう意味でも画期的であると思います。ついつい個々の顧客への対応は「コスト」と考えがちですが、Z社の思想はそれを完全に「投資」と位置付けています。徹底的にやり切れて初めて、ブランド価値やそれに伴う顧客のリピート率向上という価値の顕在化が成し得ます。


もちろん、より詳細に質問していくと、コアバリューにフォーカスしているからといって、一般的な会社のルールや仕組み、苦労が無いわけではないことも分りました。予算のあり方や(ファイナンスチームの人数は思ったより多い!)、権限の設定は当然のようにありますし、成長が止まればポジションの不足に悩むことも起きています。それでも、事前にルールを作って統制するよりは、価値観を共有することによってなるべく個々が自由に動けるようにして、もし逸脱することがあれば事後的にコーチングで正すという基本的な姿勢が伝わってきました。リーダーシップのあり方も、指示する立場ではなく、なるべくコーチであろうということです。


とてもここに書ききれませんが、Z社の数々のチャレンジを見聞きして、その本質にあるものは、「エンパワーメント」ということだと私なりに解釈しました。エンパワーメントというと、よく「権限委譲」と訳されたりしますが、それだと少し狭い解釈になります。むしろ「主体性の共創」というイメージです。


少し飛躍しますが、人間にとって幸福の源は大いに主体性に拠ると私は思います。あらゆることに自ら考え、自らの責任の下に行動していれば、誰かのせいにし怒ることもなく、誰かと比べて落ち込むことも妬むことも無くなります。そしてそういう幸福な人は、他の人にも幸福を与えることができる(共創)でしょう。


企業とは、人の集まりが不特定多数の人に対して何かをしようとしているわけで、その本源にエンパワーメントを見据えることは、具体的なやり方はそれぞれ違ったとしても、普遍的に肯定できる理想と言えると思います。


あえてそこに現実的な経営上の理屈を付け加えれば、それらは2つのルートを通じて、企業に実利ももたらすことになるでしょう。1つは、エンパワーメントによって個々人が(企業としての最低限の統制を保ちながら)自ら適切に行動できれば、組織に効率やスピードや結果としての強さが備わります。そして2つ目にそれは、特にソーシャルメディアを通じて透明になりつつある企業の壁を超えて、外部に対するサービスやブランドとして、それまでにはない新しい価値を生み出していくことになります。


当社も比較的企業文化にこだわっている会社だと思っていますが、それがより本当の意味での会社の幸福と価値に結び付けられるように、一層工夫と努力を重ねていかなければと思っています。



CFOの雑食志考(Weekly)

Z社の社内風景



※今回のツアーのフィードバック会を6月8日(火)20時から、当社のajitoで開催致します。ご興味のある方は是非ご連絡下さい。