明けましておめでとうございます。
昨年は震災や世界的な信用不安など、従来の常識や世界観が揺らいだ年でした。


確かに震災や原発事故により、直接間接を問わず、われわれ日本人は深く傷ついたわけではありますが、この国の民は歴史的に幾度となくこのような不幸を乗り越え、以前よりもより逞しく復興し続けたわけで、今回も間違いなく一歩一歩前進し続け、新たな日本のカタチを作っていくに違いないと信じて疑いません。


一方で世界の資本主義経済をとりまく状況は、新たな局面を迎えていると考えざるを得ません。もちろん、超長期的、超大枠的に捉えれば、これすらもこれまでの歴史にもあった「一つの波」に過ぎないと理解することも可能でしょうが、限られた時間を生きる人間から見たらやはり、創造的に理解し対応すべき新たな環境と言えるでしょう。


世界の経済構造は人類が経験していないレベルにまで、「資本主義的価値観」が行き渡り、膨大な非兌換紙幣が流通し、結果巨大な金融資本が蠢く世界になりつつあります。それは必然的に経済格差を社会問題として顕在化させ、政府の財政も含めた統治/コントロールの難易度が格段に上がってしまう状況を生みます。この難度の高い状況に、「民主主義」という政治スタイルが太刀打ちできるのか、しなければならないわけですが、まだまだ人類の新たな挑戦が続くでしょう。


このようなまったく新しい秩序に向かって大きな変動が起きている状況は、そこに機会を見出す者にとっては最高のチャンスに他なりません。ベンチャー企業にとっても、人という単位で見ても、自ら考え、自ら行動する人々が次の新しい世界を築いていくことは間違いありません。


われわれVOYAGEGROUPも、私自身も、この時代に当事者として立ち会えることを感謝しながら、挑戦し邁進し続ける年にしていきたいと思います。本年もよろしくお願い致します。