不自然の摂理 | 自分の人生の舵を取れ! ⭐︎武井義勇(kammy)のブログ

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僕は、公立小学校の教員をしています。

その中で大切にしたいことや、自分の生き方を考えてきました。それをシェアしていきます。

自分の人生の主役は自分自身です。いかに生きればもっと幸せになれるのかを追究しています。

いつもお読みいただきありがとうございます😊本質の追究者の武井義勇(たけいきゆう)です。


Voicyパーソナリティの水谷アスさんが、7月11日の放送で話していたことです。「宿題に自主学習というのは必要なのか?」という内容でした。


そもそも宿題を必要だと考えていないアスさん。さらに自主学習には疑問を募らせているのです。「自主」と言っているのになぜ半分強制されているのか?と。


アスさんがおっしゃること、よく分かります。僕は教員であるにも関わらず、同じ疑問を何度ももちましたので。だからアスさんにはアグリーです。


けれどその上で今回お伝えしたいことは、そのようになってしまったのは仕組みによるもので、決して教員だけが悪いわけではないということです。ここからそのように考える理由を述べていきます。



まず初めに、これをお読みのあなたはおそらく何らかの組織に属しているのではないかと思います。その組織の仕組みの中で、「えっ!?これって必要なの?」と思うものはないでしょうか。


それが具体的にどのようなものなのか僕には分かりませんが、それに対してあなたは不満をもちます。「何でこんな手間のかかる方法をとっているのだろう?」と思うようなことです。


そのようなものを見た時に、それが「不自然」だと感じるものです。何となく引っかかる、それがボトムネックになる、憤りをもって接してしまうなど様々な要素があるわけですが、とにかく自分にとって不自然なものです。


それをそのまま放置していると、やはり問題が起こります。例えば最近の話であれば、高知の小学校四年生が、水泳の指導中に溺死するという痛ましい事故がありました。


この事故は、何が何でも体育の授業で水泳指導をしなければならないという不自然さから発生したものです。と言うのも、小学校のプールが壊れていたか何かの理由で、近所の中学校のプールを借りて指導していたからです。


そのような状況であれば、「水泳の授業は中止」一択です。それが僕にとっては自然なことだと感じます。


しかしそうはなりませんでした。詳細は分からないので断言できませんが、おそらく「学習指導要領に則って、水泳指導の時間を確保しなければならない」というマインドが多くの人たちに働いたのだと思います。これが水泳という命の危険に晒される事象だったから報道されましたが、別の教科においてもこのような不自然さは至る所で見られます。


昨年は川崎市で、プールの排水弁の閉め忘れでプールの水の大半が抜けてしまい、教員や管理職が弁償するという案件が起こりました。教員と管理職に責任があるとして、市が支払いを命じたのです。


僕はこの報道を見て激しい怒りを覚えました。こんなことをやっていたら教員の成り手がどんどんいなくなってしまう。ただでさえ教員不足で問題になっているのに、さらに加速されると思いました。


案の定、今年の川崎市は正規教員未配置が横行しているそうです。その原因は様々なので、プールの罰金事例が直接的なものではないのかもしれませんが、さもありなんと思います。


正規職員を大切にしない風土が作り上がっているのだと推察されます。それが現役で働いている人たちに不満のおりとして積もっていくわけです。不自然な状態を放置し続ければ、必ずそれに対する報いを受けることになるのです。


「不自然は、状態を歪ませる」これが不自然の摂理です。


冒頭の宿題の件に戻ります。これも不自然な状態になっている1つの例です。


学校教育では、宿題を出すのが当たり前になっています。教員はそこに疑問を挟むこともありません。「学年✖️10分間は家庭学習に向けましょう」などということが、全国どこでも多くの学校では言われていることです。

これって逆にすごくないですか?アスさんは北海道の人ですが、東京の教員である僕の学校でも同じことが言われているからです。どれだけ「統一された」指導がされているのでしょう(笑)


もはや手段が目的化されていることにも気づかず、何の疑問をもつこともなく、当然のように宿題を出しています。それに疑問を挟もうものならば、もはや非国民扱い(笑)。それがいかに不自然な状況なのかを、多くの人が気づいていないのです。


宿題の件は1つの例でしかありません。より多くの事例を寄せ集めて見ると、いかに今の学校教育が歪んでいるのかが分かります。


不登校が問題になっていますが、これは不自然の摂理によるものです。学校教育のあり方自体がもはや不自然だから、それに適応できない人たちがそこからの離脱を図っているのです。


あなたの職場や家庭では、不自然だと思うことがありませんか?


例えば、朝早くに出勤し夜10時まで会社に残っているようなこと。会社の飲み会を断れないからと言って、週3回以上飲みに行くパートナー。アルバイトが来なくなったから、社員や店長等が代わりに24時間以上働くようなこと。そもそも人手が足りないことが常態化していて、代わりに誰かが働き続けているようなこと。パートナーの仕事の関係で頻繁に出張があるから、ワンオペ育児を余儀なくされている人。何だか知らないけれど、職場の同僚からいじめに逢っている人。


挙げ出したらキリがありませんが、これ以外の理由でも不自然な状態に晒されている人は多いのではないでしょうか。


僕はそういった現実を「仕方ない」と割り切るだけでよいとは考えていません。自分では何も変えられないから我慢するしかない、といった感じで引いてしまうのは、結局自分の首を締めることに繋がると考えています。


だからまず不自然な状態であることに気づく必要があると考えます。

それはおそらく、何らかの身体症状や違和感として表れてきます。食欲がなくなる、不眠的になる、意欲が湧かない、身体中に発疹が出る、風邪を引きやすくなるとか、何だか知らないけれど常にイライラしたり、焦りを感じていたり、胸の辺りがすごく重く感じたりといったものです。


このネガティブな状態を捉えることで、その原因がどこから来るのかを考えるきっかけになります。


その原因を捉えたら、まず一旦それを受け止めます。状況を事実として受け止めるように意識します。それができるようになると、今度は対応を考えることができるようになります。


僕は数年前に、メンタルダウンをしました。その時には自分を責めてしまい、さらに苦しい思いをしました。そこで分かったことがあるのです。


早めに自分の不自然感に気づいてあげることで、対応が迅速かつ軽快に変わります。むしろ病んでしまうとその対応ができなくなってしまうので、早めに気づかなければ取り返しのつかない状態になってしまう可能性が高まるのです。



だから僕はいつも「自分を最優先に考えましょう」とお伝えしています。それはわがままに生きようと言っているわけではなく、自分の状態を常にフラットな状態に保っておくためです。


不自然な状態にいると、それはどんどん悪化していきます。深刻な事態に突入すると、そこからのリカバリーに非常な時間と労力をかけなければならなくなります。だから早めに不自然状態からの脱却を図らなければなりません。


世の中には、不自然状態が溢れていることを自覚するとよいと思います。むしろ自然状態にある環境はほぼ0だと思った方がよいと考えます。



不自然状態がデフォルトの世界です。これはおそらく太古の昔から変わらない自然の摂理です。


現代はより複雑に絡み合った問題があるので、不自然状態が深刻化しやすい傾向にあるかもしれません。ただそれも、早くに気づくことさえできれば対応も可能なのだと僕は考えます。


ちょっと極端な例になりますが、今の日本の学校教育はあと数年で崩壊すると考えています。もう保たないのです。


けれど僕はあまり不安を感じていません。と言うのもたとえ学校教育が崩壊したとしても、何かしらの方法で乗り越えていけると考えているからです。僕がこうしてブログで発信活動をしているのは、どのようにでも動けるように足掛かりとするためです。そしてその為のリソースもだいぶ溜まってきています。


僕は早めに気づくことができました。しかしこの不自然状態にまだ気づいていない人も多くいます。僕はそのような人たちを救うことはできません。


僕が救いたいと思う人は、不自然状態に気づいている人たちです。さらに言えば、気づいているけれどどうしたらよいのか分からない人たちです。


僕も自分がやっていることが本当に役に立つのか半信半疑ではありますが、協力したい気持ちはあります。


だから不自然の摂理に巻き込まれていると感じる人は、ご連絡いただければ共に解を探していきたいと思います。一緒に不自然の摂理を乗り越えていきましょう。


最後までお読みくださりありがとうございました。