蝶の羽ばたきだけど | 武井義勇(kammy)のブログ

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僕は、公立小学校の教員をしています。

その中で大切にしたいことや、自分の生き方を考えてきました。それをシェアしていきたいです。

いつもお読みいただきありがとうございます😊本質の追究者の武井義勇(たけいきゆう)です。


先日久しぶりに大好きなドラマ『JIN〜仁〜』を観ました。

2009年のドラマなので、もう14以上経っているのですが、観るたびにいろいろな気づきがあり、考えさせられます。その中で、第三話のラストシーンに心震わされたのでここに記します。



このシーンは、仁先生がさきさんに初めて、自分が未来から来た人間であることを伝える場面です。自分の無力さに失望し、さきさんに弱音を吐き、嗚咽します。歴史の修正力によって、自分が行っていることが無力化されることに気づき、この時代に生きる意味を見失います。


けれどその後、自分が行っていることがほんのささいなことでしかなくても、歴史を変えられるのではないかと決意する場面に切り替わります。


ここに、バタフライエフェクトの話が出てきます。


バタフライエフェクトとは、非常に小さな出来事が、最終的に予想もしてなかった結果に結びつくことを指します。蝶の羽ばたきが小さな風を作り、それがやがて嵐を巻き起こすといった比喩で使われます。


僕はこのバタフライエフェクトを目や耳にすると、いつも初心に帰ることができます。自分が今行っていることは、本当にささいなことでしかないのですが、それがきっと何かに繋がっている、そう思えるからです。



僕が今行っている、本業での教育活動や副業でのブログ配信活動は、誰に何の影響を与えるのかなんて全く分かりません。時には、悪影響を与えているのではないかと思うこともあって、とても落ち込むこともあります。


けれど仁先生が言っているように、「人はただ一生懸命に生きていくしかない」のだから、自分の行っていることの影響なんて考えてもあまり意味のないことなのだと思います。


このシーンの後、仁先生たちはまだその世に登場しない「ペニシリン」という薬を開発します。その偉業は、そのパラレルワールドの中で確かな足跡として残されることになるわけですが、それもまたその世界での出来事でしかありません。


歴史にタラレバを持ち込んだとしても、今この瞬間に行ったことを取り消すことはできません。だから僕たちは、ただ前を向いて進んでいくしかないのですよね。



僕は、自分の行っていることが蝶の羽ばたきなのだと考えています。人によっては、種蒔きと言ったりしますが、目に見えた成果として表れることは非常に稀なことです。


子供たちを前にして教育活動をずっとしてきましたが、その子供たちに僕の影響が色濃く現れたことなんてあるのかどうかさえ分かりません。


ただきっと、僕が与えた影響は僅かでしかなくても、確実にその人の中には残ります。それは与えている僕が認識できないのはもちろんのこと、与えられた本人ですら自覚不可能なことが多いです。


なぜなら、僕がこれまで影響を与えられたものが、一体何からどのように自分に根付かせたものか分からないからです。


だから、蝶の羽ばたきでいい。自分が行っていることが、誰に何の影響を与えているのか分からなくていい。


でもそれは必ずどこかに繋がっています。


人類の歴史を見ても、文明が発達していったのは、何億何兆という先人たちが蝶の羽ばたきを積み重ねていった結果だと僕は考えています。


エジソンやアインシュタインが大発明をして、後世にまで名を残す有名人になりました。そこだけ見ると、この偉人たちが超人のような活躍をしたように思えます。

しかしその周りには、無数の無名の人たちとの関わり合いがあり、彼らもそのような人たちから何かしらの影響を受けてきたわけです。そしてその出来事のどれ1つとっても、必然的なものです。


例えば僕のブログを読んだ人が、「ああ、そういう考え方もあるのか。」と思って、その日一日の僅かな勇気をもてたならば、僕のブログにも価値があります。


どうしても、有名になりたい、大きな影響を与えたいという思いが首をもたげることがあります。その度に、自分の影響力の低さに無力感をもってしまいます。

でもバタフライエフェクトを思い出す時、そんな自分を肯定する気持ちをもつことができるのです。


僕のブログを読んでいる人の中で、もし今無力感に苛まれている方がいらっしゃったら、バタフライエフェクトを信じてみませんか。僕は今日、それを提案したくて、このブログをしたためているのです。



最後までお読みくださりありがとうございました。