キングコング 昔と比べちゃダメ?
お正月の劇場鑑賞1本目、観てきました。
気になっていたのは、もちろん「ロード・オブ・ザ・リング」の監督ということ、そして「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラックが出ていること。
当時のニューヨークの雰囲気の再現や、もちろんコングをはじめとする特撮もすごいものがあります。多分、素直に見れば結構面白いのでしょう。3時間は少し長いかなとは思いますけど。。。
私の場合の不幸は、オリジナルではなく、私の中学のころのリメイク版を観ていたことでしょうか。当時は若かったせいもあるでしょうが、最後のコングの悲劇がなんともいえず余韻を残したものでしたが、正直、今回の3時間はちょっと疲れます。
ひとつはコングがつかまるまでが長い。そのわりにコングがつかまるのが妙にあっけない。
そのせいもあってか、コングがニューヨークが連れて来られてからラストまでがなんだか短く感じてしまいます。
この映画は最後のクレジットにあるようにオリジナル版に捧げられています。実際私はそちらの方を観ていないので、こんな感想になってしまうのかも。
オリジナル版に思い入れがあるほうが、この映画、楽しめるのかも知れません。
映画館で観た・・・ハリー・ポッターと炎のゴブレット
まず気になるのはお亡くなりになってしまったことで俳優が交代したダンブルドア校長。たしかに顔はそっくりなのですが、前の方が落ち着きというか気品があったような。ちょっとお茶目になったとも言えますかね。
ハリーたちも成長しましたね。ハーマイオニーもなかなか魅力的になってきています。ハリー・ロンとの関係がどうなっていくのかはまだよくわからない感じではありますね。
ハリーたちの恋模様も描きながら、魔法学校対抗戦が展開していきます。最後の迷路が現れるところではどきどきしてしまいました。そしてあの宿敵との対決もしっかりあります。
3時間近い長丁場ですが飽きさせないのはさすがというか、いろいろと伏線が張ってあってちゃんと話が収束していきます。これでもだいぶ詰め込んである印象は否めませんが、原作が上下巻になってますから致し方のないところではあるのでしょうね。
なかなか楽しめました。
スターシップ・トゥルーパーズに日本の将来を憂う
- ブエナビスタ・ホームエンターテイメント
- スターシップ・トゥルーパーズ
ロボコップに続き、ポール・バーホーベン監督作品。
これを観て、戦意高揚映画だと思った人がいたみたいですが、もしそう思った方はあぶないですよ。この映画は明らかに反戦映画です。
今の日本は、自民党大勝のもと、憲法改正による軍事力保持の合法化に動いています。いつ戦争に巻き込まれるかわかったものではありません。一般人が巻き込まれる事態にはそうすぐはならないかもしれませんが… それはそうとして。
攻撃の意図も分からない「バグズ」たちとの壮絶な戦い。その中で主人公たちの青春模様が描かれますが、一つ一つのエピソードが、戦争の悲惨さを訴えます。
いきなりわけも分からず攻撃されてしまったら、やり返すのは致し方のないことかもしれません。しかしこんな青春は幸せでしょうか。少なくとも私は、自分なり、自分の子供なりをそんな境遇に置きたくはありません。
それ以前に、戦争を回避する手段をなんとしてでも講じるべきでしょう。
バグズが、人間の○を吸い取ってしまう、というのも象徴的です。
自分で選択する余地すらなくなってしまったら悲劇としかいいようがありませんが、少しでも、自分の頭で考え、行動し、戦争のない世の中にしていきたい、切にそう願います。
大画面で見たいといえば ベン・ハー
- ワーナー・ホーム・ビデオ
- ベン・ハー 特別版
大画面でまた観たいと言えばこれかな。15-6年前のリバイバルのとき、いまはなき大阪OS劇場のシネラマスクリーンで観たのがなつかしい。
大画面の迫力もさることながら、骨太のストーリーにも感動したものです。キリストの描き方(というか映像としての登場の仕方)もスマートでよいですね。
いずれプロジェクターを導入したら観なおしてみたいですね。
すばらしきかな、「素晴らしき哉、人生」幸せはそこに
- ビデオメーカー
- 素晴らしき哉、人生〈特別版〉
クリスマスシーズンということで、今日の1枚オブ・マイ・ベスト。
欧米ではこの時期には必ず放映される(らしい)定番。
主人公のジョージは片方の耳がよく聴こえず、自分の意に反して父親の会社を継いだことを不運に思っている。そしてあるクリスマスの夜、最大の不運が彼を襲うのだが、それは奇跡の始まりでもあった…
ご存知の方は良くご存知でしょう(あたりまえか)、フランク・キャプラ監督、ジェームズ・スチュアート主演の名作。この映画との出会いは、フランク・キャプラという名前だけで、書店で売っていた格安ビデオを買ったことでした。学生当時およそ2000円で売っていたのは当時はホントに格安でした。
ですが観た後は感動の涙が止まりませんでした…
ラストの感動は本当に素晴らしく、人生は悪くない、というメッセージがストレートに伝わってきます。幸せは身近なところにある、あなたにはあなたを必要とする人がいる…
とっても勇気付けられる1本でもあります。
ちょっと映画的トリビア。
下のロボコップとこの映画とに同じ名前の登場人物が。役柄は180度くらい違うといえば違いますが、主人公に何かを気づかせるという点では似ているかも。ってちょっと無理やり?
(まあ偶然ですかね。でしょうね…)
ロボコップ 再生と怒りと悲しみと"Murphy"!
- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- ロボコップ〈特別編〉
マイ・フェイバリットの1枚。公開されたのが学生のころだからもう20年くらいになるか。歳がばれますね。
警察が民営化されている近未来。今年は郵政民営化が決まり、警察が民営化されるってこともなくはないのかな、なんて思ってみたりして。
さて、ストーリーはひとことで言えば失ったアイデンティティー(自己)の回復。よくあるパターンではあります。悪役と黒幕のつながりなんかもありがちといえばありがち。
主人公の警官マーフィーは、ある凶悪犯グループのために殉職が相次いでいる署に転属されてくるが、それは警察を経営する親会社オムニ社内部での開発競争が生み出した悲劇の始まりだった…
ロボコップの開発担当重役の思惑通りにことが進み、マーフィーはロボコップにまさに「生まれ変わって」しまう。そしてそのスーパーコップ能力を活かし、街の治安を回復し、さらには「自分を殺した」犯人を追い詰めていく…
監督ポール・バーホーベン(「氷の微笑」「トータル・リコール」「スターシップ・トゥルーパーズ」「インビジブル」)の出世作。
バイオレンスとブラックユーモアが交錯する中で、明らかになってくる黒幕、自分の「かたき」との対決など、見るものを引っ張るパワーにあふれている。バイオレンス描写は結構過激ですのでご注意を。
そのなかにも情感を漂わせるシーンもちゃんと用意しているあたりはうまい。でも情に流されないところがクール。その私のお気に入りシーンは、ロボコップが自分の仮面(ヘルメット?)をはずすところ。相棒のアンと、残された家族の話をした後のセリフ。
"I can feel them. But I can't remember them."
ここは英語でないと彼の悲しみが伝わりにくいですな。字幕はちょっとキツイ。吹き替えの方がまだましかな。
そして、最後の "Murphy." の決めゼリフがしみるわけですね。
宇宙戦争 この観終わった後の感じは何
- パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- 宇宙戦争
映像の迫力は確かにすごい。車で逃げるところのどうやって撮ったか分からないような長回しもすごい。でもなぜかこう、観てる間も観終わった後も何かしらさめている自分がいるのはなぜだろう。
ある雑誌の評論では、いろんな象徴がいろんなところにさりげなく表現されているようで、いろんな映画を知っているほど面白いということなのか。それとも何も考えず体験すればよいのか。
まあ、どうにも気になる映画であるのは間違いない。
液晶TVはやっぱりAQUOS
買うならというか、既に買っちゃっています。前のTVが壊れたので買ってしまいました。仕事柄、いろんなメーカーの液晶TVを見る機会があるのですが、やはりAQUOSのある意味癖のないところが良いと思っています。32インチ当たりは価格もこなれてきてますし。
ハウルの動く城 私には消化に時間がかかるのか
- ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- ハウルの動く城
去年の冬休みに子供づれで映画館で観た。子供たちは結構面白かったと言っていた。妻もまた見たいと言っていた。なのだが、自分には今ひとつピンとこなかったのはなぜだろうか。
しかしとあるサイトの糸井重里氏インタビューによると、この映画、観る人によって解釈の幅が大きい映画なのだそうな。うーむ、自分の中に呼応するものがなかったということか。
ジブリ映画は結構好きな作品が多いのだが、たまにこのように自分にはひっかからない時がある。「魔女の宅急便」もそうだった。映画館へ出かけたのだが、今ひとつ乗れなかったとでもいえばいいのだろうか。
このハウルもDVDで再度見たのだが、あまり印象は変わらず。難しく考えすぎかな?「魔女の宅急便」もだいぶ間をおいてから観て、結構面白いじゃん、と思ったので、しばらく置いておきますか…
A.I. ロボットは愛情を持てる?キューブリックの皮肉
- ワーナー・ホーム・ビデオ
- A.I.
タイトルのA.I.は人工知能のこと。人工知能をもった子供型ロボットの物語。ある意味人間が主人公でないところが画期的?最近はロボッツなんてのもありましたが…
さて、スピルバーグも書いているように、ロボットが愛情を持つことは可能なのか。この作品は、ロボットだからこそ持つことができた一途な愛情を描いているように思えました。それに引き換え人間の心変わりのなんと身勝手なことか。
ひたすら追い求めた果ての、至上の1日のなんと切ないこと…
ちょっと長いですが、なんともいえない余韻を残します。