「イスタンブールの歴史」:世界の中心 | リベラルアーツの精進と実践の日記

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宮下遼著「イスタンブールの歴史」を読みました。

 

副題が「世界帝都1000年」です。

 

・ギリシャ語聖書やアラビア語、シリア語の哲学書や学術書、コーヒー、香木、貴石、絹、時期、毛皮にペスト…、ありとあらゆる文物がこの街を経て世界へもたらされた。

 

・330年に新ローマになって以来1922年にオスマン帝国が滅亡するまで1600年にわたり世界の支配者が座すべき都であった。

 

・ペルシャやトルコなど当方の民にとって、コンスタンティノープルこそろーまであった。

 

・学術と芸術の内廷学校、皇帝との紐帯によって、奴隷から大宰相になる政治文化を作った。

 

・宮廷のハレムは、高い壁に囲まれた閉塞感のある場所。多い時で1200人の女性が住んだ。

 

・イスタンブールには多くの居酒屋があった。キリスト教徒とユダヤ教徒で人口の半分であった。

 

現在の我々が想像する以上にイスタンブールは世界の中心だったのですね。