リベラルアーツの精進と実践の日記

リベラルアーツの精進と実践の日記

通算97か国訪問し農村・スラムから先端企業徹底取材。世界情勢、歴史、哲学、アート、テクノロジー、ビジネスを繋げ、世界の行方を思索する。

川嶋朗著「温熱で驚くほど改善する」を読みました。

 

・温熱を日常生活に取り入れ、高温の熱刺激による温熱療法を行うことが最良の方法。

 

・冷えると血流が悪化して病気になる。

 

→冷えは万病のもとなのですね。

 

・温活は、自律神経の乱れを正常化させる。

 

・食べるものは常温以上のもの。

 

温熱を生活の中心に入れたいですね。

三浦俊良著「東寺の謎」を読みました。

 

高野山で修業して、東寺のそばの洛南高校で校長をしていた三浦氏の空海や真言密教への謦咳に触れることができます。

 

・ものが興隆するか廃頽するかは。人々が力を合わせて志を同じくするかしないかにかかっている。

 

・東寺には、釈迦と大日如来、神々と仏、敵と味方、異国と我が国の共存がある。宇宙を作り上げた。

 

・人は、ひとりを超えた時、人々は菩薩になる。

 

・自と他を区別しなければ、努力と遊びの区別もなくなる。自分が社会に捧げることが、喜びとなって並外れた努力も最大の遊戯となる。

 

→自他を区別しないことは、空海の教えの根幹であるのかと改めて思いました。さらに深めていくことが大事ですね。

 

今後も空海の思想を学ぶことを中核にしていきます。

彬子女王著「赤と青のガウン」を読みました。

 

女性皇族として初の博士号取得をした女王の留学記です。

 

・生まれて初めて1人で街を歩いたのは、日本ではなくオックスフォードだった。

 

・留学中は度々一人で旅に出た。

 

・西洋では、絵画は額に入れて壁に飾り、富や権力、知性を示すものになる。一回飾られると変更されない。日本では季節感を出す機能が中心になる。季節によって変わる。

 

・女王陛下とのアフタヌーンティーでは、女王がティーを入れてくれた。

 

・プロテスタントは贅沢を嫌ったので食事がまずい。

 

・ジョー・プライスが若冲の人気に火をつけた。

 

・使わなくなったものを引き取り、売るか、新興国に送ることが一般だ。

 

・博士論文は七転八倒。

 

皇族の視点が随所にあり、参考になりますね。

陳天璽著「無国籍と複数国籍」を読みました。

 

横浜で生まれ育った台湾系で日中国交正常化以降無国籍になった著者の問題意識が大きく開示される書籍です。

 

・現在日本には、90万人ほどの複数国籍者が存在すると推測される。

 

・無国籍者出現の一つの理由は、中華民国(台湾)が中国大陸において主権を主張することから生じている。大陸や香港、マカオの中華民国民は完璧な国民とは扱われない。

 

・グローバル化により、主権国家の範囲に収まらない人が増えている。

 

・自分は30年余り無国籍でその後国籍をとったが、自分は何も変わらない。むしろ、いろんなことに愛着を感じ、相ディンティティを感じて生きている。人を国籍で規定して、国籍で縛ることは、現実的でなく時代遅れ。

 

→そうでしょうね。近代の国民国家は、民族が違う外国人差別を生み出しました。そろそろこのような時代を終わりにしたいと思います。

モチベーションに関する講座を受けています。

 

その中で、ドーパミンをいかに分泌させるかという話がありました。

 

ドーパミンを出すことで、意欲、集中力、創造性が高まるのです。

 

そのためには、

 

・目標を立ててもらう、目標を立てる

 

・褒められる、褒める(いずれもドーパミンを出すことになるのがポイントですね)

 

・共感を示す、共感を示される

 

などが必要なのです。

 

目標、褒める、共感をする方も、される方も、ドーパミン増加に繋がります。

 

是非とも実践していきたいですね。

 

 

 

あるローカル線に乗っていた時のこと、運転手の方から、「どなたか1万円を両替できるお客様はおられませんか」とアナウンス。

 

ローカル線では、最近無人駅が増えており、運転手がお金のやり取りをすることもあるので、千円札がなくなってしまったのでしょう。

 

そうしたら、私の前にいた男性が、「あっ、両替できるかも。困った時はお互い様」と言って、運転手席に行って、両替をしてきました。

 

困っている人にできる限りのことをする。

 

小さいことのようで、大事な行動と思いました。

 

私も心掛けたいですね。

鈴木真弥著「カーストとは何か」を読みました。

 

・理念であったヴァルナ(カースト)が実体化したのは、英国植民地支配による実体化した。古代サンスクリット語が積極的に参照、利用されるようになったからだ。

 

・ガンディーは、職業の世襲による継承は重視していた。優劣のないカーストを求めていた。

 

・ダリト(不可触民)のための公務員のポストもあるが、一つのポストに数千人が応募するという競争率であり、期待が持てない。

 

・ダリトが教育を受けて高い地位の職についても、ダリトであることがばれて、敬意が一挙に失われることがある。

 

・世界的に見ると、中世社会に差別的慣習が体系化して、近代に固定した例が多い。

 

・ダリトにとって、公共部門の清掃労働者は、差別されるが、家族全員を養うことができるという意味で、重要な職である。

 

・ダリトの仕事は、死と人間、動物、自然からの排泄物に関わっていることが多い。

 

・豚食と飲酒を求めて、ダリトの地域に入る人も多い。

 

・結婚を求める新聞広告でも、Caste no Bar(カーストは妨げにならない)と書いていることもある。職種や教育レベルを重視することが増えている。

 

・カーストは、目に見えず、人々の意識の中に存在する(アンべートカル)。

 

・ダリトの女性をターゲットにした集団レイプ事件もある。しかも、公共的な議論を呼ばない。

 

ダリトを知ることは、人間社会の宿痾を知ることですね。

王百禄著「半導体ビジネスの覇者」を読みました。

 

・TSMCは、人材と研究開発に莫大な投資を続け、半導体製造に関する10万件以上の特許技術を開発した。創業者モリスは、巨大企業になった今も技術に関する研鑽を怠ることはない。

 

・工場進出先地域の平均月収が全国1位になる。

 

→まさに熊本県の一部で起きていることですね。

 

・リーダーシップは台湾式で、急な変化を先導しようとする。

 

・9人の取締役のうち5人を独立取締役にした。

 

→創業者の独断にならない配慮はしっかりとあるのですね。

 

・TSMCは、「誠実であること」「コミットメント」「イノベーション」「顧客の信頼」の4つをコアバリューとしている。

学んでいる茶道教室で、生け花と茶花の関係などについてお聞きしました。

 

見せるための生け花とわびさびの茶花は、前提は随分と違うとのことです。

 

茶花は、必ずしも華やかである必要はありません。しかし、美しくはありたいとのこと。

 

確かに、華やかでなくても、目立たなくても、地味であっても、美しいのであれば、いつか目的を遂げることができるのではと思いました。

 

 

韓国映画「ボストン 1947」を見ました。

 

1936年のベルリン五輪のマラソンで金メダルを取得した孫基禎(ソン・ギジョン)。朝鮮半島出身なのに、表彰式で流れたのは君が代。その悔しさをバネに、指導者の道へ。戦争が終わり、米軍支配下にあった1947年の韓国から韓国の選手をボストンマラソンに連れてい、教え子の徐潤福が優勝。1988年のソウル五輪では、聖火最終ランナーとなり、これまでの悔しさを晴らすことになるのです。

 

五輪金メダルという栄誉が屈辱になったことを、(途中やけっぱちになったこともあったようですが)前向きに変革した人生は凄いです。

 

生き様に学ぶことが大事ですね。