渡辺行革相が提唱している霞ヶ関の「人材バンク」構想。
これは、是非とも実現するべきです。
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官僚の再就職を天下りではなく、自分の実力に基づいた透明な再就職支援に大きく変革するのが、この人材バンクだと思います。
官僚や官僚の意向を汲んだ自民党守旧派やは、自分達の権益である「天下り」がなくなることを懸念して、反対していますが、単なる私利私欲による反対に過ぎません。
私は、この人材バンクを、うまく運用するには、以下の点が重要と考えます。
第一に、省庁からの組織的な再就職支援とは一切縁を切るべきです。各省庁の担当官が人材バンクに在籍して、組織的な再就職活動を支援するのであれば、これは天下りに過ぎなくなります。
第二に、再就職支援のプロである民間のコンサルタントやカウンセラーを大いに活用するべきです。潜在的な能力はあるが、長年の役人生活で、能力が枯渇している官僚が多いので、潜在的な能力を顕在化させることができるプロが必要です。
第三に、民から官への人材バンクも同時に、立ち上げ促進するべきでしょう。具体的には、一定の要件を満たして、試験にも合格した民間人をプールして、研修を行い、役所の幹部候補生として送り込むのです。
現在の官僚は全て民間に。
今後の官僚は、すべて民間経験者に。
それくらいの気持ちで、血を流すくらいの人材の流動化を進めないと、破綻を目前した官僚組織は変わることは出来ません。