妊孕性温存のための卵子凍結④ | lagom,,, 38歳で乳がんになりました。

lagom,,, 38歳で乳がんになりました。

2022年夏。38歳のある日、乳がんになりました。
HBOC・BRCA2陽性。
あれから一年半、局所再発。新しい戦いがはじまりました。


こんにちは、ヨネです。

卵子凍結の続き、ついに採卵です!





卵子凍結までの道のり



Day-11(採卵2日前)
今日採卵日が決まるのでルンルンでお家を出ました。
さいけつと超音波検査で、左右の卵胞が順調に育っています。
左2個、右2個。
いい感じの大きさになったので、先生から2日後に採卵する旨言われました。わーい!!
ルンルン気分のところに最後の試練が。
夜、21時と21時半にそれぞれ注射を打たなくてはいけません。
しかもマジの注射💉!!
1本は薬液がセットされていてプスッと刺して押すだけ。
もう一本は自分で薬液作らなきゃいけない。えー!超怖いんですけど…
刺すのも怖いし、ちゃんと調合できるかも怪しい。できないよ、と不安になりました。

ニコニコ=看護師さん、無気力=ヨネ)

ニコニコ大丈夫、ちゃんとできます。今日分のゴナールエフで調合から打つまで練習してみましょう。

無気力注射の打ち方の動画みましたけど、できる気がしません。

ニコニコ大丈夫、大丈夫。みなさんそう言うけどちゃんとできてますから。(と、注射器セットとお薬をテーブルに準備される)

無気力ひぃぃぃ…(注射器!!)

ニコニコこの緑のキャップの針で調合して、白いキャップの針で注射します。

無気力(ち、ちびりそう…)言われたとおりに作業する。

ニコニコで、お腹のお肉をしっかりつまんで針の根元まで刺します。

無気力ね、根元?!むり!(といいつつ、ぷすっと根元まで刺すヨネ)

ニコニコあ、上手ですね、この感じで大丈夫です。

無気力(ほ、ほんまか?)

初めての自力お注射💉は無事終わりました。
これを夜やれ、と。ぜったい眠くて手元が狂いそう…ぴーこわい。
時間どおりに打てるようスケジューラーに入れてアラームをセットして、軽く散歩したりゴロゴロ過ごしました。
夜、注射予定時刻5分前にセットしたアラームが鳴りました。
軽い眠気を帯びつつも冷蔵庫からルクリンを取り出して準備。
21時丁度にアルコール綿で打つところを消毒し、プスッと…
あれ?針が入らない…
場所を変えてもうちっちょプスッ…
は、入らないぃぃ💦
3回目でようやく刺さりました。怖かった…
21時半のゴナトロピンは自分で薬液を作らなくてはいけません。
5分前に冷蔵庫からキットを持ってきて早速調合。
眠気もありなかなか上手くいかず。
どうにか作れたけど、さぁ今度は刺さるのか?
先ほどと反対側のお腹のお肉をつまみ消毒、プスッ…
今度は一発ではいったー!!
心の中でガッツポーしながら慎重に注射。
これでいいのか?ともやもやしながらもやりきったので良しとしました。
(自己注射だから多少のしくじりも想定内でしょ〜)
診察後:フェマーラ1錠+ゴナールエフ225単位
夜:21時にルクリン0.2ml1mg+21時半にゴナトロピン1000単位


Day-12(採卵前日)
この日はお薬は全くなしで、ゆっくり過ごしました。
24時から絶食になるので重たいご飯は早めに、夜は軽く、寝る1時間前(22時頃)にプロテインを飲みました。


Day-13(採卵日)
緊張して寝足りない。ねむい、だるい大あくび
水分は朝6時までコップ1杯までOKだったので、白湯を100mlのみました。
採卵は朝8時半からなので、1時間前にはクリニックへ行き、おトイレを済ませて着替えと痛み止めの座薬(自分で入れます)、脱水予防の点滴を打ち呼ばれるまでベッドでぼんやりしていました。
ちょっとウトウトしたけれど、色々考え出したらもやもやしちゃって💦
そうこうしている間に名前を呼ばれて手術室へ。。。
手術室ってどこも寒い!笑
手術台の右側にモニターがあり、普段の超音波検査のようにお腹の中の様子が見れます。
卵胞採取後はすぐ横の検査室で卵子を探す様子が見えるとのこと。
ほー。
看護師さんと談笑していると先生が到着。
さっそく膣内洗浄からスタート。
これ地味に痛い。もしかしたら一番痛かったかも…
子宮がん検診のように「痛い〜っっ泣」っておしり浮いてしまって、看護師さんに両肩押さえられて「ゆっくり深呼吸しましょうね〜」なんて言われました。
洗浄してから局所麻酔。
針が刺さる瞬間は痛ってなるけれど、すぐに麻酔がきいてきて気にならなくなったので、やっぱり洗浄でがっつり広げられた時が一番痛かったと思う!
麻酔がきいたら採卵。
まずは超音波で確認してから左側からアタック。
超音波の機械にながい注射器のようなものを取り付けて、左卵巣にある卵胞を1つずつ吸い取ります。
(左2個〜という看護師さんの声が聞こえた笑)
吸い取る様子がモニターに映されて、黒い丸がみるみるなくなるのをガン見。ほほぅ。
画面がすぐに検査室の顕微鏡映像に切り替わり、卵胞の中の卵子を探す映像が流れました。
下半身では左に続いて右卵巣の採卵にうつったのですが、一向に吸い取る気配がなく先生が右卵巣を超音波でグリグリみている。
看護師さんの「卵子ありましたー!!」という声が検査室から聞こえます。
ホッとひと安心したけど右側がどうなったのか…
結局、右からは取らずに終了しました。
リカバリールームに移動して体を休めました。
多少よたつきますが歩けました。
局所麻酔が効いているのでお腹の痛みは生理痛程度です。
ベッドに横になりながら、1個とれて良かった〜という安堵感と右側は?私なにかしちゃったのかな…と不安がごちゃ混ぜになって、ずっともやもやしてました。
再チャレンジできるのかな?
再チャレンジする時間は私に残されてるのかな?
どのくらい経ったのか、看護師さんがきて身支度を整えるように言われ、施術着から私服に着替えました。
最後に看護師さんからのフィードバックがありました。
今回採れた卵子は1個、成熟卵でした。
これから凍結保管してくれるとのこと。
右の卵胞は恐らく排卵されてしまい取れなかったようです。
タイミングって難しいんですね。
術後に気をつけること、飲むべき薬のお話、それから今後についてお話しました。
今後再挑戦するのであれば、原疾患の主治医とよく話し合ってから決めて欲しいとのことでした。
そりゃそうだ。
原疾患(乳がん)のこれからの治療スケジュールも決まってない。
私に再挑戦する時間があるのか、確認してから相談することになりました。
この日は帰り道に何かあったら困るのでタクシーで帰りました。
帰宅後はお昼を食べ薬を飲んで、ゆっくり、ほぼ寝て過ごしました。
やっぱり緊張してたんですね。
疲労感Maxでした。
当日はそんな感じでした。
採卵後:フェマーラ1錠+ビブラマイシン1錠+カバサール1錠
昼:レルミナ1錠
夜:ビブラマイシン1錠+カバサール1錠








    

38歳のある日、乳がんになりました。

2022年3月  右胸にしこり発見

2022年4月  乳腺外科受診。マンモグラフィー&エコー、針生検。

2022年5月  乳管内乳頭腫の診断。

2022年6月中旬  乳管内乳頭腫摘出手術。
《病理検査で乳がん確定》浸潤2mm×2箇所でステージⅠ・ルミナールAタイプ・Ki67-15。タモキシフェン服用開始。

2022年8月 右胸全摘(乳頭温存)&自家組織再建(同時再建)。リンパ転移なし。

2022年8月末  病理検査にてステージⅠ・ルミナールAタイプ・Ki67-5。タモキシフェン服用再開。リュープリン30日分1回接種したが中断。


2023年3月  BRCA2陽性判定。HBOC遺伝性乳がん卵巣がん症候群と判明。


2023年6月 造影MRIで左胸に良性腫瘤発見。

2024年2月 右胸でがん再発

2024年4月 再発による再々手術

2024年6月 妊孕性温存のため卵子凍結