極限までの静かな着水 (左)と「パサッ」音の生き物っぽい着水 (右)
このページではルアーが着水した時の音や
着水インパクト(衝撃)、水押し感 (波動)、
スカートフレア等のルアー挙動などを
ひっくるめて「着水現象」と呼び、
主にクリアウォーターフィールドのバスに
どのような影響を与えるのかを推察します。
三つの着水現象
アラートタッチダウン
適切に弾道をコントロールしても
着水音を抑えることが難しいルアー
を使うことで「ポチャン」「ポトン」「ボチャン」
という着水音が鳴ってしまう
一般的なルアー着水。
誰もが簡単にできるがために
多くのアングラーが
当たり前のように繰り返してきたことで
バスに学習される機会が最も多い、
「警戒させる着水現象」
と言えるかもしれません。
ここでは、これを「アラートタッチダウン」
と呼ぶことにします。
リビングタッチダウン
急減速のGが緩んで着水するのでスカートがめくれる
適切にチューニングされた
スカート増量ルアーや
他の着水音を抑えやすいルアーを使い
適切に弾道コントロールすることで
トンボが水面に突っ込んだ時に出る
『パサッ」というような着水音、
弱い着水インパクト、弱い水押し感、を伴う着水。
誰もが簡単にできる
アラートタッチダウンよりも
ハードルが高いがために
バスが目にする機会が少ない、
と仮定すると、
「あまり学習していないから、
その分、警戒もされにくい着水現象」
という言い方も出来ると思います。
ここでは、これを「リビングタッチダウン」
と呼ぶことにします。
エクストリーム サイレント タッチダウン
急減速のGでスカートがしぼんだまま着水
適切にチューニングされた
スカート増量ルアーを
適切に弾道コントロールすることで
出来る、着水インパクトと
水押し感が最小限に抑えられた
泡一つ立たない
極限までの静かな着水。
上に挙げたアラートタッチダウンと
リビングタッチダウンよりも
ハードルが高いがために
バスが目にする機会がより少ない、
と仮定すると、
「その二つよりも学習していないから、
より警戒しにくい着水現象」
といえると思います。
ここでは、これを
「エクストリーム サイレント タッチダウン」
と呼ぶことにします。
エクストリームサイレントタッチダウンの
「着水インパクトが弱いというインパクト」
着水音が鳴るはずのものが鳴らなかった、
いつもの着水現象ではなかった、
とバスに感じさせるだけでも、
プラス要素になる可能性が
あると思っています。
それは、バスにとって
「着水インパクトが弱いというインパクト」
という言い方も出来、
アラートタッチダウンや
リビングタッチダウンの着水現象を
学習した賢いバスの意表を突くと
いえるかもしれません。
スレたバスほど未経験のものに
スイッチが入りやすい?
スレていないバスよりも
スレているバスのほうが
今までになかったものに
反応しやすくなるような気がしています。
いろんな種類のルアーを
見て噛んで釣られて学習し、
その結果、安全に食べられるものの
選択肢が狭まってしまい、
それまで見たことがなかったものに
藁をもすがる思いで
反応してしまうという考え方です。
アルティメット プレゼンテーション
もし誰かに低弾道 急減速釣法に
最も適したプレゼンテーションは?
と聞かれると
「エクストリームサイレントタッチダウン」
と答えます。
そしてバスフィッシングという
大きなくくりで言うなら
「その時々の様々な状況に合わせて
着水音、着水インパクト(衝撃)、
水押し感 (波動)、ルアー挙動などの
着水現象を使い分ける」
ということになると思います。
その理由は、
低弾道急減速釣法は主に
クリアウォーターの
ハイプレッシャーフィールドを
想定しているのに対し
「バスフィッシング」が想定する
シチュエーションは
マッディウォーターやスレの度合い
など、多岐にわたるためです。
学習されていない着水現象で
次のトリガー要素にバトンをつなぐ
低弾道急減速釣法は
最初のプロセス
「低弾道急減速+水面の揺らぎ」で
賢いバスにスイッチを入れ、その後に
着水現象をはじめとする複数の
トリガー要素が短時間のうちに連続します。
(トリガーの短時間連鎖)
その流れをアラートタッチダウン
によって途切れさせないために、
エクストリームサイレントタッチダウンで、
次のトリガー要素へとバトンをつなぎます。
そのエクストリームサイレントタッチダウンも
やがてアラートタッチダウンになる?
とは言え、クリアウォーターフィールドで
多くのアングラーが
エクストリームサイレントタッチダウンを
するようになると、
例え着水音は出なくても
トータルで見た着水現象をバスに学習されて
見切られるようになると思います。
逆を言えば
エクストリームサイレントタッチダウン
をする人が少ないうちは、
その効果が期待できると思います。
ビッグベイトの着水現象
バスがビッグベイトの
大きな着水音で逃げるどころか
寄ってくることがあるようですが、
それは音と着水インパクトが大きすぎて
通常のアラートタッチダウンの
想定学習範囲を超えた着水現象だから、
と言えるかもしれません。
有機質と無機質
着水現象は、無機質な着水現象と
有機質な着水現象という
見方もできるかもしれません。
アラートタッチダウンは、
人工ルアー特有の着水音、
水押し、そして着水直後のルアー挙動
まで含めた一連の無機質な着水現象。
※
極度にスレた環境では、
ミミズが落ちるような自然な
『有機質の音』すら警戒対象となり、
アラートタッチダウン化
することもあります。
スカート増量ルアーや
他の着水音を抑えられるルアーを
使ってのリビングタッチダウンは、
生き物が自然に水面へ触れた時のような
着水音や水押しを伴う有機質な着水現象。
そしてスカート増量ルアーを使った
エクストリーム サイレント タッチダウンは、
そのどちらとも少し違っていて
音だけでなく、着水時のインパクトや
着水直後の情報が少ないため、
バスにとっては有機質とも無機質とも
判断しにくい着水現象。
クリアウォーターの賢いバスは、
このような着水音や水押し、
着水後のルアー挙動まで含めた違いを、
経験の中で少しずつ
学習しているのではないかと思います。
このように整理して考える理由
「アラートタッチダウン」
「リビングタッチダウン」
「エクストリーム サイレント タッチダウン」
ここまで着水現象を三つに区別して
考えてみましたが
こういった視点で考えることで、
今まで漠然と「着水音」
と呼んでいたものが、
音・インパクト・水押し・ルアー挙動
といった複数の要素から
成り立っていることが
理解しやすくなりました。
そして、それらを意識することで
キャスティングと釣りが
より深く面白く感じられると思います。
ここで書いている内容の多くは、
クリアウォーターフィールドで
賢いバスを相手に試行錯誤する中で
生まれた考え方ですが、
これらがすべて正解だと
言うつもりはありません。
「バスがどう感じているか」のような
バス側の視点は、観察して感じた推察です。
これまでこの釣り方を通して
賢いバスを見てきた中で、
いろいろと感心させられる
ことがあり、その積み重ねから
自然とそういう考えになりました。









































