[超低空で飛ぶカワセミ]

 
カワセミが水面を揺らがせながら
一気に数十m飛び去る姿を見る度に
釣りをするのを止めて見入ってしまいますが
スピードに乗り超低空で飛んでいくその姿と
水面や背景との対比からか、そのスピード感は迫力があり
ASMR的な心地よさを感じます。
また派手なスカート増量ルアーを使っての
[低弾道なめらかな急減速]も同様にASMR的な
心地よさを感じます。
 
 

カワセミもまた・・・

バス(雷魚・ナマズ・ギル)以外に
飛んでいるルアーに興味を示す生物がいることは、
これまでいくつか例を挙げましたが
カワセミもその傾向があると思っています。
 
派手なスカート増量ルアーで
低弾道 急減速を繰り返していると
すぐ近くの枝にカワセミが飛んで来て
餌を獲ることも逃げることもせず
時には数分そこに留まっていることがあり
ルアーを投げるたびに首を上下に動かし
明らかに反応していることがわかります。
 
カワセミが元々警戒心が薄い生物なのか
どうかはわかりませんが
最短で6mぐらいのところに
留まり続けていたこともあります。
 
カワセミが数匹居るところでは縄張り争いなのか
超低空チェイスがよく見られ
1匹が飛ぶとすかさずもう一匹がチェイス
場合によっては三匹の超低空高速チェイスなどが
見られカワセミが低く飛ぶものに反応する
可能性があることが、このことからもわかります。
 
自分たちと同じく水面スレスレを飛び、
突如音もなく消える派手な物体
それが何なのか気になって仕方がない
だからわざわざ人の近くへ来てまで
それを確かめようとするのではないでしょうか。
 

カワセミとの共通点

この釣り方をしていて思うことは
特に高い足場から下にいるバスを釣る際の
ルアーの弾道速度や射出角度が
カワセミが捕食する際の水に飛び込む
飛行速度や飛行角度に似ている時があり
ルアーを射出してから食わせるまでが
速いと言う部分も共通しています(高活性バス)
決定的に違うのはくちばしで無理やり掴み取るか、
魚に食って来させるかです。
 
人間から見るとカワセミともトンボともとれる
このルアーの弾道は稚魚には天敵のカワセミに見え
成魚にはトンボなどの捕食対象に見えるということが
言えると思います。
 

カワセミへのライバル心

低弾道の航続距離はどう足掻いても敵いません。
一度勢いがつくと羽ばたくことなく
水面スレスレを数十m滑空します。
あれを再現するにはルアーに動力を付ける以外
無いように思います。
捕食する時のカワセミに勝っている点は
ルアーを射出した瞬間の弾道速度と
着水音が静かで大きいバスが獲れるところでしょうか。
 
近くで見ていたカワセミが飛んで行ってしまうと
なぜか負けたような気分になるので飽きさせないようにと
次第にキャスティングにも熱が入り
それがかえって良い練習に繋がっているのを感じます。