
植毛後”一時的脱落(ショックロス)期間”は短縮できない
こんにちは皆様
一度傷んだ髪の毛は元に戻すことはできないし、ケアも容易ではありません。傷んだ髪の毛は頭皮にまで影響を及ぼしやすいと言われており、脱毛症の原因にもなるそうです。
結局、髪の毛を切ったりすることもあるでしょう。髪を切って済むことでしたら良かったものの、脱毛症の悩みを抱えている方でしたらストレスは深刻だと思います。
最近の脱毛症は年齢や性別に関係なく発症しやすい症状となっています。そのため、脱毛症に関する研究や改善・治療方法についての関心も高まっています。
薬物治療やレーザー治療など色々な改善方法がありますが、特に自身の髪の毛を移植する自毛植毛が注目されて実際多くの患者様が自毛植毛を受けています。
本日は自毛植毛20年経歴のチョ・ソンミン代表院長が伝える自毛植毛後の”一時的脱落(ショックロス)期間中の注意点とカウンセリング時によく聞かれる患者様のご質問の内容についてお話していきたいと思います。
(男性)”M字型”ヘアライン矯正
【切開法5,000本移植】
Before
After(6ヶ月経過)
(女性)ヘアライン矯正
【切開法4,500本移植】
Before
After(1年経過)
(男性)頭頂部(つむじ)の自毛植毛
【①ヘアタトゥー&切開法5,000本移植】
Before
After(1年経過)
(女性)頭頂部(分け目)の自毛植毛
【①ヘアタトゥー&②切開法4,500本】
Before
After(6ヶ月経過)
※個人差により術後の結果及び効果が異なります。
同じ本数でも同じ結果というわけではありません。
副作用を伴うこともありますので、必ず専門医に
ご相談ください。
●自毛植毛後自分で抜いてもいい
(
)
◣一時的脱落(ショックロス)期
皆様もご存知だと思いますが、自毛植毛を受けた後2週間~3ヶ月程度で”ショックロス”と呼ばれる『一時的脱落』が起きます。その期間が経って約4ヶ月~半年は回復期と言われています。自毛植毛を受けた後、1年程度経過して完成形になります。
このショックロス期は自然な現象であまり心配することではないですが、髪を移植したのに脱落と言われると心配になるのは当然ですね。ですが、すぐに元通りではないですが、徐々に一時的脱落期間中で抜け落ちた髪が生えそろいます。
ショックロス期に”移植毛が抜けてまた生えてくるとしたら自分で抜いたりいたらもっと早く生えてくるのではないですか”と聞いてくださる患者様もいらっしゃいます。『結論から言いますと自分で抜かない方が良いです。』
移植毛を生着(定着)初期に物理的で引き抜くと毛包に刺激を与えるため、引き抜かないのが生着(定着)率を上げる方法だと研究結果にも出ています。
しかし、たまに”どうせ抜ける髪の毛だから抜いても構わないと言う医師”もいますが、そういう場合は植毛後10日程経ってから、手で移植毛を触った時に抜けるような状態の髪であれば抜いても大きな問題はないとみられています。
また1ヶ月くらい経ってから自分で抜いたからといって早く生えてくることはしないです。●自然に脱落してまた自然に生えるのが一番良いことです。
●自毛植毛後のミノキシジルの使用で早く生えてくる⤴
ショックロス期間中に’先に抜けた毛は先に新しい毛が生えてくるし、後で抜ける毛は後で新しく生えてきます’。この場合、ミノキシジルの服用などで早く生えるようにさせたいとおっしゃる方もいらっしゃいますが、実はミノキシジルを使用しても生えてくる速度は同じだと思った方がいいです。
●自毛植毛後、移植毛が再び生えてくる期間
ヘアサイクルは●成長期・退行期・休止期●を繰り返しています。
●退行期は毛髪の生長が止まる時期で●休止期は毛髪が抜ける時期です。この時期の速度は人によって異なるため一律にいつだと正確には言い難いですが、移植した毛髪が抜け落ちた後約2~3ヶ月程は休止期に入り、その後、成長期に入ると再び新しい毛髪が成長し始めるとみられます。人によって違いますが、遅くなる場合は6ヶ月程経ってから新しい毛髪が生え始めるケースもあります。
●自毛植毛後のかさぶたと角質、痒みの症状は
自毛植毛後にできた『かさぶた』は通常2週間以内に自然に剥がれ落ちます。しかし、たまに『かさぶた』が炎症を起こす原因となるから早く取らなければならないと言う方もいるようですが、傷がついた時に『かさぶた』ができて無理に剥がすと血が出てしまいまた傷がつくように自毛植毛後にできた『かさぶた』は自然に剥がれ落ちるようにするのが最も良い結果につながります。
万が一、※かさぶたが分厚くなったり匂いがしたり炎症の症状が見られたりすると病院で処置を受ける必要があります。
また角質とかゆみはよく再生されていることです。
●植毛後の”一時的脱落(ショックロス)期間”は短縮できない⤴
自毛植毛後の『一時的脱落(ショックロス)』はあくまで一時的なのものであって、一定期間が経てば髪の毛は自然と生えてきます。また個人差もあります。
せっかく毛髪を移植したのにもかかわらず、ショックロス期間中の抜け毛症状が見られると心配になるのは当然のことですが、自毛植毛を受けた患者様のほとんどに現れる一時的な自然な現象で一定期間が経てば回復しますので、ストレスを受けずに管理するのが大切です。
ショックロス期間の短縮はできませんが、生着(定着)率を上げるための、努力は患者様本人に必要な部分です。
良く言われる健康たる習慣と言えますね。生活習慣や食習慣の見直し・ストレスを減らす・ミノキシジルやレーザー治療、血流量改善や脱毛症予防治療のための努力などで良い結果を得ることができます。
まとめ
自毛植毛後1年くらいになると完成形になります。通常2週間~3ヶ月程度のショックロス期間を経験し、後4ヶ月~6ヶ月くらいは回復期と知られています。
’ショックロス期’を経験した患者様や’一時的脱落期中’の患者様の共通の声は”少しでも早くこの時期が過ぎて欲しい”ということですが、皆様よく我慢して良い結果を得ています。自然に抜けてまたおのずと自然に生えそろう自然な現象なので、ショックロスに対してあまりストレスを受けずに髪が生えてきて伸びる自分の姿を想像しながらよく耐えていただければ良い結果が得られます。
”最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。”