月組次期トップスター決定を壽ぐ。 | Gwenhwyval(グウェンフウィファル)の舞台日記

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鑑賞は生中心主義。自分の眼でライブで見たことを中心に、語ろうと思います。

今ごろの投稿、間抜けお許しくださいませ。


鳳月さんが次期月組トップスターに就任予定。

分かっていたことですが、心よりお祝いしたい気持ちです。

月城さんが退団会見で「これからの月組のためになるように」(大意)と仰せなのを聞いて、あ、これはちなつ一択だよね、と思っていました。


だって…ほかに誰がいるの。


彼女、鳳月杏さんには以前こんなことを書いております。


そしてさらに昔にこんなことも。2019年12月なので、かなり前ですね…。


上級生のトップ就任にはいろんな意見があると思いますが、私はいろいろなトップスターさんがいていいと思っています。こういう前例があれば心励まされるジェンヌさんもいると思うし、なにしろ多様性の時代ですから。

私の好みからすると次期トップコンビ+二番手さんは燻し銀というかなんというかやや地味…ではあるが、この組のお芝居の力はやはり図抜けている(他組に異動した月組出身者を見てると実感します)し、これまたこんな組もあっていい。


新人公演主演の数がどうの、とかいう方ももちろんおいでかも。でもね、主演の数ってのは単にキャスティングされましたという「カード」とかではなくて、座長として人をまとめるとか、めちゃくちゃ多い出番をこなすとか、それこそ板付きを間違えないとか、力の配分できるとか、そんな舞台経験なのですよね。

新人公演主演をたくさんやらせてもらえるのはもちろん期待の証だし、たいていそれは劇団の意図通りにトップへの路が引かれてる。でもそれは「若い頃どうだったか」という履歴にしか過ぎない。例外もあるでしょう。

鳳月さんは、上記の舞台経験は遅咲きとはいえ充分積んでおられる。

そして何よりも彼女の最大の強みは、

スキルの突出ではなくて男役芸の円熟味。

ああ、それはなんと、宝塚歌劇っぽいことでありましょうか。それこそが宝塚の存在意義なのかもしれないと、私は思う。


そりゃまあ、彼女がトップになるのなら過去のあの人だってこの人だって…みたいに思う方々もおいででしょう。

でも、今この状況で彼女が一番よいという判断が下されたのだから。これはもう巡り合わせというか時の運が味方したというか。世間一般によくあること、としか言いようがないと思います。

私は全く知りませんが、お人柄も多分よいのでしょう。若い頃は全くガツガツした感じしなかったし、トップさん支えでくるくる異動もしておられるし、「私が!」というタイプではないのかもしれないですね。


若い頃からずっと見てきた鳳月杏という稀有な男役。これからどんな道程が彼女を待っているのか…

期待と愛をもって、ご一緒に美しい時間を共有して参りましょう。