1ヶ月ぶりの日比谷「RRR」「VIOLETPIA」! | Gwenhwyval(グウェンフウィファル)の舞台日記

Gwenhwyval(グウェンフウィファル)の舞台日記

鑑賞は生中心主義。自分の眼でライブで見たことを中心に、語ろうと思います。


2024年3月2日11時公演(友の会優先)

1ヶ月以上宝塚歌劇を見なかった(ライブビューイングなどは除く)。こんなに長いインタバルは久しぶり。
友の会優先公演が当たり、友人と行ってきました!

「RRR」は前回と同じく退屈することなく。いつのまにやら星組さんはスキル万全の組になったので、安心して楽しむことができました。

ことちゃんはこういう「悩める青年役」ほんとにいいですね。らくらくとやりこなしているのが見ていて気持ちよい!組子の技量をぐいっと上げている素晴らしいトップさんです。
まあ、鞭で打たれて身体ガタガタになりつつも、朗々と歌っちゃうんだなーとは思うけど(笑)。
こういうところが、彼女を「コンサート歌手」だなと思う所以なんです。とはいえこの歌は民衆を鼓舞した歌でもあるわけで、それも仕方ないのかもしれないな。

ありちゃんはますます精悍になられて、なによりです。以前のありちゃんを知ってると、時は流れ、頑張ったんだなーと思うしかない…。
もともとのダンス力量、めきめき上手くなった歌はもちろんのことですが、ここにきて成長著しいのはやはり「男役スタイルの作り方」ですかね。すっきりした上半身と、ボトムスの中で脚が泳ぐような細さは、まさにスレンダーな男性のもの。
私、かれこれ10年以上前に大空祐飛さん(月→花→宙)を「日本一ワイシャツの似合う女」って言ってましたけど、ありちゃんは(私のなかで)その後継かも…。
お髭もナチュラルに似合っていて、どこのイケメンさんなの、という感じ。バブありちゃんはもうどこにもいない。いやー素敵です!

かりんちゃんも相変わらずかっこいい。スーツももちろんいいのですが、とにかくほっそいので、少しデコレーションのある宮廷服とかの方が、体型も美貌もより映えるタイプかもしれないです。
ジェイクさんとしては、ジェニーを手伝った動機…というか変節がいまひとつわからないのですが、野暮は言うなって感じ?提督もこの国から消え失せたし、おとがめなしなんでしょう。
ありちゃんと持ち味全く違うので、よいバディになるに違いない。

なこちゃんの一本調子も相変わらずだけど、ま、可愛いからいいか。そんな役どころなんだものね。

なにものになるか、個人的にめっちゃ楽しみにしている天飛くんと、ロイヤルロード驀進中のきしょうさん。
星組は安泰ですねー。他の組には何かしら懸念材料があるのにここには見当たりません。

ショー「ヴィオレトピア」は、指田先生の美意識がちと過剰になりすぎたショーなのかな?と、前回と変わらぬ感想でした。なんとなく言いたいことはわからんでもない…「すみれの郷」は黄金郷でもありディストピアでもあり…なのであろうか。

あ、でもいっこ思ったのが、第二場…じゃないんだろうけど(プログラム買わないのでショーの場面の数えかたがよくわからない)、プロローグ終わってからのありちゃんセンター、モンドリアンみたいな衣装のシーン。
これなんとなく、ウィールドンのバレエ「不思議の国のアリス」を思い出したんですよね。
若い作家さんなら、いろいろ新しいもの見て参考にしてそうな気もします。ま、私の考えすぎかもしれないです。

宝塚としてはマンネリもまた楽し、ですが、新しい感覚のショーも観たいですよね!若手の先生がたに野心的なショーを期待しております。

久しぶりの宝塚観劇、やはり楽しかった。これに代われる浮世離れ浮世の憂さ晴らしはありません。
これぞエンタテインメント。すみれの郷よ永遠なれ。

【追記】花組さん休演は悲しすぎるけど、邪推封印して再開を祈るのみですね。