ip9
藤沢周平は大好きな作家なのですが、とにかく暗い。
暗いんだけど淡々とした語り口は魅力的です。
この人が描く何気ない風景描写も心に沁みる。

現代の作家のジレンマでもあるかもしれないけど、出版システムのせいなのか、多作・濫作じゃないとやっていけないようで、短編はどうしても心に残る作品が少ないのが残念。
でもファンとしては、読む作品が多いほど嬉しいし、これはファンとしてのジレンマです。

☆☆☆

著者: 藤沢 周平
タイトル: 夜消える
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私はオヘソが曲がってついているのでベストセラーは時期をずらして読むのだよ(笑)。なんてったって東大卒のエラ~イ先生がお書きになった勉強法なんだから説得力はある。でもなぁ、私が小学生くらいの時にこの本を書いて欲しかったよ。そしたら私も東大に入れたのにぃ。(んな訳ない!)


著者: 野口 悠紀雄
タイトル: 「超」勉強法 実践編
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衝撃のデビュー作「悲しみよ こんにちわ」の待望の第二作。

この作品でサガンの才能が名実共に認められました。

ストーリーは恋人のいる大学生の女の子と既婚中年男性との短い恋のアバンチュールを描いたもの。

サガン19歳の時の作品という先入観がなければ読み続けるのはしんどいかも。


これは1954年作品ですから、当時としては女子大生と中年男の不倫話、というだけでセンセーショナルだったんでしょうね。

まだ文章は洗練されていないんだけど、所々にサガンの感性がキラリと光ります。それにしてもこの才能。弱冠19歳の作品とは思えません。

彼女独自のシニカルな表現力と感性には、オバサンもうなっちゃいます。

この作品は私も学生時代に読んだはずなのですが、主人公と同世代だった私は当時どんな感想を持っていたのかしら。(まったく記憶にない^^;)それにしても、主人公のドミニックみたいな子。実際にいたら、ちょっと疲れるな。

☆☆☆
著者: フランソワーズ サガン, 朝吹 登水子, Francoise Sagan
タイトル: 優しい関係
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red

学生時代からの常備本のひとつ。(笑)
ストーリーを忘れた頃にまた読みたくなります。

今回は特に、ストーリー自体にまったく記憶がなく初めて読んだような感じで楽しめました(汗)。
これって恐ろしくもある。(記憶がまったく無い!)

さて、サガンの作品は異国の香りがするのと、現実離れしたお洒落なストーリーがミーハーには嬉しい。
主人公は必ず、若い、美貌、金持ちのどれかでなくてはならず、性格や人柄の良さは問題外。

いかにもフランス人っぽいスノッブさでちょっとムカつきながらもサガンの独特の文体に惹きこまれます。

慌しい日常生活にちょっと疲れた時、コーヒーブレイク気分で軽く読めます。


☆☆☆
著者: フランソワーズ サガン, 朝吹 登水子, Francoise Sagan
タイトル: 赤いワインに涙が…―短編集
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池波正太郎氏のエッセイは好きなのですが、時代小説はあまり読みません。


戯曲家だっただけにストーリーテラーではありますが、(だからTVや演劇化されるのでしょうね)あまり心に残らない。さらっと読めますね。

さて物語りは武家の妻、三千代の亡き夫の敵討ちから始まる波乱万丈の人生を描いたものです。

池波氏の小説に出てくる男性像はまことに気持ちがいいキャラが多い(まず剣豪、義侠心がある、温厚、気風の良さなど)のですが、女性の方は「男からみた都合の良い女」のようで。。。三千代にしても私は最後まで反感を持ちました。

この作品は偶然が多すぎると思います。

広いお江戸の中で、当事者が何度も何度も偶然に出会ったりしちゃって、そこから話が展開していくのはちょっとツライ。

でも所々に出てくる、さも旨そうな料理とか、三千代がどんなに辛い状況であろうが、メシはぺろりとたらげてしまうとかのシーンに食通・池波正太郎の真骨頂を見ました(笑)。



著者: 池波 正太郎
タイトル: 旅路 (上)


著者: 池波 正太郎
タイトル: 旅路 下
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