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池波正太郎氏のエッセイは好きなのですが、時代小説はあまり読みません。


戯曲家だっただけにストーリーテラーではありますが、(だからTVや演劇化されるのでしょうね)あまり心に残らない。さらっと読めますね。

さて物語りは武家の妻、三千代の亡き夫の敵討ちから始まる波乱万丈の人生を描いたものです。

池波氏の小説に出てくる男性像はまことに気持ちがいいキャラが多い(まず剣豪、義侠心がある、温厚、気風の良さなど)のですが、女性の方は「男からみた都合の良い女」のようで。。。三千代にしても私は最後まで反感を持ちました。

この作品は偶然が多すぎると思います。

広いお江戸の中で、当事者が何度も何度も偶然に出会ったりしちゃって、そこから話が展開していくのはちょっとツライ。

でも所々に出てくる、さも旨そうな料理とか、三千代がどんなに辛い状況であろうが、メシはぺろりとたらげてしまうとかのシーンに食通・池波正太郎の真骨頂を見ました(笑)。



著者: 池波 正太郎
タイトル: 旅路 (上)


著者: 池波 正太郎
タイトル: 旅路 下
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