La Coste サディズムの語源ともなったマルキ・ド・サドの生涯の足跡を、残された手紙や記録を元に分析、多くのスキャンダルやゴシップの真実を客観的に判断した作品。


ここでは俗世的な悪名高いサド侯爵よりも、思想家・文学者としてのサド侯爵を心理学をも持ち出して理解しようとする苦心が見られる。

渋澤氏に言わせれば「人間の性欲を科学的とも称すべき冷静綿密な態度で観察するという、文学者としてのサド侯爵...」

しか~し!サド侯爵の一連の作品や行動を見てみれば、やはり単なる精神分裂的な変態性欲保持者としか思えませんの(笑)。でも現代とは違い、18世紀のヨーロッパにおいてサド侯爵の思想(嗜好)がどれほど禁忌に満ちた悪魔的な存在であったかは想像に難くない。生涯、これほど自分の嗜好を貫き通し、文化思想体系として確立させてしまったサド様には脱帽。

ま、逆説的にいえば、我慢できないほどの強い変態性癖嗜好の持ち主とも言えますがね^^;。


☆☆☆☆

著者: 澁澤 龍彦
タイトル: サド侯爵の生涯 b-blue

荒唐無稽だと感じつつ惹き込まれました。こんな偶然あり?とか思いつつ007の雰囲気で楽しめましたね。本を読んでいて映像がありありと浮かぶのは作者の文才でしょう。所々、矛盾がいっぱいあったけど、それも気にならない面白さ!久々に徹夜した小説です。映画にする。。。訳にはいかないんでしょうね、やっぱし。エンターテイメント性の強い作品。




著者: ジョセフ ファインダー, Joseph Finder, 高野 裕美子
タイトル: モスコウ・クラブ〈上〉



著者: ジョセフ ファインダー, Joseph Finder, 高野 裕美子
タイトル: モスコウ・クラブ〈下〉
発刊当初、話題作だったので読みましたが、あまりの読みづらさに途中で投げ出した本です。

閑なのでまたチャレンジしたけど、どうにもワケわからん箇所がいっぱいあって、これは著者のせいなのか訳者のせいなのか。。。日本語でわからない文章は原書を読んで見るという(笑)不思議な読み方で、いやはや手間のかかること、時間のかかること。翻訳本の魅力は、訳者によって4,5割は左右されるけれど、訳す側にしてみれば、高度な英語と日本語能力(直訳と原文のニュアンスを伝える意訳スレスレ)が要求されるわけで、それはそれは大変な作業だとは思いますが。

それにしても菊池さん、あんまりですぅ。
ミスタ・クローフォドとかヘロウとかブーティークとか、カタカナ英語が非常に読みにくいです。リゾールはライソールのことだったんですね(笑)。袖椅子とか格子柄とかは直訳しなくてダイジョブですから、プラケットとかシャモアとかの方を訳して欲しかったです。独りよがりの表現が多い原文に難解な翻訳文のなんとも読み応えのある本でした。ストーリーは大変面白かったですが、残念なことに主人公のクラリスには女性として感情移入が難しかったです。



著者: 菊池 光, トマス ハリス
タイトル: 羊たちの沈黙



著者: Thomas Harris
タイトル: Silence of the Lambs
j58
面白かったです!

原作を先に読んだので、映画の主役が意外でした。
ジュリア・ロバーツは綺麗でしたね。知的な感じも良かったけど、本のイメージではもっとアグレッシブな女性をイメージしていました。

デンゼル・ワシントンも良かったです。でもグランサムは白人だとばかり思っていました。私の読み落としでしょうか。

映画ではジュリアとグランサムのキスシーンも無いのはあんまりだ~!
作為的な人種差別だと思いました。

けっこう複雑なストーリーをわかりやすくまとめていますが、ジュリアが暗殺者に追われている緊迫感があまり感じられずに残念。かつらじゃなく実際に髪の毛を切ったり染めたりしたら女優としてもっと評価できたのに、あの当時は絶好潮に売れていたから仕方ないのかな。脇役たちがちょっと重みに欠ける作品でした。

おっとっと!いつのまにか映画評になってましたが、原作の方が緊迫感があって良かったです。一気に読んでしまいました。

☆☆☆☆

著者: ジョン グリシャム, John Grisham, 白石 朗
タイトル: ペリカン文書

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ペリカン文書 b-blue