国会議員は国民の代表であり、国会議員の職務とオリンピック・パラリンピック組織委員会の会長の職務が直ちに抵触するようなことはないと思われるので、私は橋本聖子さんに参議院議員を辞職することまでは求めていない。
しかし、自民党の選挙区支部長や自民党北海道支部連合会の会長の職務は、政治的中立性が求められるオリンピック・パラリンピック組織委員会の会長の職務と抵触するのは明らかなので、橋本聖子さんが自民党を離党することで、これらの職務から離れられるのは正解だっただろうと思っている。
まあ、途中迷走もあったようだが、自民党を離党することで、橋本聖子さんが中立公正の立場にいることをより一層明確に対外的に示すことになったことはよかったと思う。
この際、森さんからも離れて、自立された方がいい。
恩義があっても、今はオリンピック・パラリンピック組織委員会の会長としての職務に専念されることだ。
森さんは、それなりに弁えておられるはずだ。
「自分が表に出れば、橋本聖子さんの足を引っ張ってしまう。」
そういうことが分からない人ではないはずである。
羹に懲りて膾を吹く、くらいでいい。